HONDAのCL500は、その個性的なスタイルと実用性が評価されつつも、一部のユーザーからは満足度が低いとされることもあります。
性能と実際の使い勝手:CL500の魅力に迫る
CL500は、欧州のA2免許に対応する471ccエンジンを搭載している点が特徴です。これにより、欧州を中心とした中間層ライダーに人気があります。
Rebel500やCBR500シリーズと同じエンジンを採用しており、信頼性が高くメンテナンスも簡単です。そのため、維持費を抑えたい人にも適した選択肢です。
車体は軽量で、街乗りや通勤において非常に扱いやすい設計となっています。また、セミブロックタイヤや長いサスペンションストロークのおかげで、軽いオフロードにも対応可能です。
デザインは控えめながらもクラシックなスクランブラースタイルで、初心者からベテランまで幅広いライダーに支持されています。
なぜCL500は「人気がない」と言われるのか?
CL500が「人気がない」とされる理由には、排気量471ccが日本市場では中途半端とされる点があります。日本の免許制度では、400cc以下と750cc以上が一般的で、この間に位置する排気量は馴染みにくいとされています。
また、スクランブラー特有のスタイルが、オンロードとオフロードのどちらにも特化していないため、「どっちつかず」と感じられることがあります。これにより、スポーツバイクや専用オフロードバイクを求めるライダーには敬遠されることがあります。
さらに、スクランブラーというカテゴリ自体が日本ではまだニッチな市場であることも、不人気の理由のひとつです。ただし、特定の層には高い支持を受けているモデルであることも事実です。
購入してから後悔する可能性があるポイント
CL500を購入した後に後悔する理由として、シートの硬さが挙げられます。街乗りでは問題になりませんが、長距離ツーリングでは快適性に欠ける場合があります。
タコメーターが標準装備されていない点も、一部のユーザーには不便とされています。エンジンの回転数を把握しながら走りたい人には物足りない仕様です。
また、車体重量が192kgとやや重めであるため、初心者ライダーや体格が小さい方にとっては取り回しが難しく感じられることもあります。
購入前には、これらの点をしっかりと理解し、自分のライディングスタイルに合うかを考えることが大切です。
CL500の魅力:評価されるメリットとは?
CL500のエンジンは、低中速域で強いトルクを発揮し、街乗りでの快適性が抜群です。初心者でも扱いやすい点が大きな魅力です。
また、Rebel500やCBR500シリーズと同じエンジンを採用しており、信頼性とメンテナンスのしやすさが評価されています。
19インチのフロントホイールやセミブロックタイヤを装備し、舗装路だけでなく軽いダート走行にも対応できる汎用性が特徴です。
デザイン性と実用性を兼ね備えたCL500は、趣味性が高いバイクとして幅広い層に人気があります。
CL500のデメリット:注意すべき欠点とは?
CL500の欠点として、長時間のライディングではシートの硬さが快適性を損なう可能性があります。この点はカスタムシートで改善可能ですが、追加のコストが発生します。
また、タコメーターが標準装備されていないため、エンジン管理を重視するライダーには不便と感じられる場合があります。
オフロード性能についても、専用のオフロードバイクには及ばず、軽いダート走行に限られる点も欠点とされています。
192kgの車体重量があるため、取り回しに慣れていないライダーには負担になることがあります。
CL500の燃費と航続距離:どこまで使えるバイクなのか
CL500の燃費性能は非常に良く、実際の走行でも20km/L以上を実現しています。カタログ上の数値では、WMTCモード燃費が27.9km/Lとされています。
燃料タンク容量は12Lで、満タンでおよそ250km以上の走行が可能です。日常の通勤や短距離ツーリングには十分な性能と言えます。
ただし、長距離ツーリングの場合には、途中での給油が必要になることがあります。事前に給油ポイントを確認しておくと安心です。
CL500のインプレッション:評価のまとめと実際の声
ユーザーからは、軽快なハンドリングとスムーズなエンジン性能が特に評価されています。街中での操作性が良く、信号待ちや交差点での扱いやすさも好評です。
一方で、長距離ライディングではシートの硬さが快適性を損なうとの声が多く聞かれます。さらに、ステップの位置が足に当たりやすいと感じる人もいます。
それでも、日常の街乗りや通勤用途では高い満足度を得られるバイクです。
CL500に対する口コミ:指摘される不満点とは?
口コミでは、シートの硬さやタコメーターの欠如、車体重量の重さが主な不満点として挙げられます。これらは、カスタムパーツや使い方次第で解決可能な問題です。
また、スクランブラー特有の中途半端な仕様が「どっちつかず」と評価される場合もあります。ただし、日常的な用途では十分に役立つバイクです。
CL500を選ぶときに押さえておくべきポイント
CL500は、街乗りや短距離ツーリングに適した設計のバイクです。ただし、長距離ツーリングや本格的なオフロード走行を求める場合には、他の選択肢も検討したほうが良いでしょう。
また、車体重量があるため、試乗して自分の体格や取り回しの感覚に合うかを確認することが大切です。タコメーターが標準装備されていない点も考慮に入れる必要があります。
CL500のメリットとデメリット比較
項目 | メリット | デメリット |
---|---|---|
エンジン性能 | 低中速域で扱いやすいトルク | 排気量が中途半端で維持費が高い |
燃費と航続距離 | 燃費が良好で経済的 | 長距離ツーリングでは給油回数が多い |
車体重量 | 安定感がある | 初心者には取り回しが難しい |
デザイン | 趣味性の高いスクランブラー | ニッチな市場で好みが分かれる |
装備 | 部品供給が容易でメンテナンスが楽 | タコメーターが標準装備されていない |