CB250Rについての購入を検討していますが、インターネット上で不人気との声が散見されることに少々躊躇していませんか?確かに、検索すれば「不人気」という言葉が飛び交っていますが、実際にはユーザーからの評判が良いことをご存知でしょうか。CB250Rに関する試乗動画等をご覧になられた方ならお分かりかと思います。
本稿では、CB250Rがなぜ不人気だとされているのか、その真相に迫ると共に、ユーザーたちが不満に思う点からその対策に至るまで、CB250Rの魅力について詳細をお伝えします。個人の好みには個人差があること、そして万が一そのバイクが自分に合わなければ仕方がないことは、どのバイクを選ぶにせよ共通していることです。
長年ホンダのバイクに親しんできた筆者としては、この機会にCB250Rの素晴らしさをたっぷりとお伝えしたいところですが、公平を期して良くない点にも言及していきたいと思います。もしCB250Rの購入を検討されている方は、ぜひともこの記事を参考にして頂ければ幸いです。
CB250Rが不人気と言われる理由
レブルに対する評価の比較と誤解
よく言われる不人気の理由の一つが、販売台数でレブル250と比べられることにあります。レブル250は1980年代のバイクブームを彷彿とさせるほどの販売台数を誇り、2022年上半期の売上では、CB250Rとの間に10倍以上の差が開いています。
125ccから250ccの排気量区分で見れば、劣勢なのは否定できません。しかし、全排気量を通じて見ると、決して売れていないわけではなく、むしろ上位に位置する売上を記録しています。
実際、2019年度には販売台数6位という結果になりました。250ccの競争が激しい市場において、6位を不人気と語るのは少々乱暴な評価です。CB250R以下の販売台数のバイクがすべて不人気というわけではありません。
CB250Rユーザーの不満点
CB250Rを利用している人や、試乗経験がある方からのフィードバックを基に、CB250Rの不満点と、それに対する解決法についてご案内します。
CB250Rの足つき性を改善する方法
CB250Rはシートの高さが795mmあり、足付き性がいいとは言えない状態です。教習用として使われるCB400SFはシート高が755mmとなっており、CB250Rよりも足がつきやすい設計です。多くのライダーが、特にステップの位置に不満を感じている様子が見受けられます。足を地面に着こうとするとステップが邪魔をするため、より一層足つきが悪く感じられるのです。
シートから足を延ばした際のストレスを軽減するには、ローダウンなどの対応策を講じるのが有効です。ただし、CB250R専用のローダウンキットは種類が限られており、なかなか高額な出費となる可能性がある点には注意が必要です。もし足付きに不安を感じている方がいれば、事前にローダウンに関する情報を集めておくとよいでしょう。
乗り心地の不満点
複数の利用者によると、シートの硬さが問題とされています。これは長時間のドライブにおいて、尻や腰への負担を増し、快適性を損なう原因となります。しかし、この問題はCB250Rに限ったことではなく、多くの車種で見られる共通の課題です。
この快適性の問題に対処するための方法として、尻への圧迫を和らげるゲルパッド入りのシートや特殊なインナーパンツの利用が挙げられます。また、コストがかかりますが、乗り心地の向上とローダウンを目的として、サスペンションの交換を考えてみるのも一つの選択肢です。
ハンドルが遠いとの感覚
Hondaの情報によると、一部のユーザーからは、CBR250RRのように極端な前傾姿勢を必要とはしないものの、身長によってはハンドルの位置が遠く感じることがあるという声があります。
運転時に腕が伸びすぎてしまう人は、ハンドルの位置が自身には合っていない可能性が高いです。その場合、ハンドルバーを交換することで解決することができます。ハンドルをより身体に近づけたいと考えている人には、ハンドルバーの変更を検討することをお勧めします。
軽量なCB250Rと風の影響
CB250Rは車重が144kgと非常に軽いため、取り回しがしやすいという利点がありますが、一方で注意が必要です。特に風が強い日には、この軽さが災いして風の影響を受けやすくなり、車体が煽られることがあります。
風の抵抗を減らすために、スクリーンを追加することでライダーの疲れを和らげることが可能です。それでも144kgの車重は、操作性においては非常に魅力的です。
CB250Rにおけるヘルメット収納の悩み
CB250Rを所有している方にとって、車両にヘルメットを固定する専用のホルダーがないことは少々不便です。確かにタンデムシートを外せばヘルメットを掛ける金具が出現するものの、これでは防犯上も心配な点がありますね。
ヘルメットを車体の外部にしっかりと固定したい場合は、別売りのタンデムバーの購入や、ハンドルバーへのアタッチメント取り付けが有効な選択肢となります。
コストを抑えつつも、取り付け場所を選ばないため、ワイヤー式のヘルメットロックを使う方法も推奨されています。これなら安価で防犯対策もしっかりと行えそうです。
CB250Rの隠れた魅力に迫る!
一部では不人気との声も聞かれるCB250Rですが、このバイクの良い面を改めて探ってみましょう。実は見落とされがちな魅力が数多く存在します。ここでは、CB250Rがなぜ注目されるべきなのか、その理由を紐解いていきます。
CB250Rの魅力的な装備内容
HondaのCB250Rは、その装備の豊富さが注目に値します。このバイクには以下の高級な機能が搭載されています。
- 進化したフルデジタル液晶メーター
- クラシカルかつ機能的な丸形LEDヘッドライトを含む、全灯火類のLED化
- 使い勝手を高めるアシスト&スリッパークラッチ
- 品質の高いショーワ製倒立フロントフォーク
- 安全性を高めるブレーキABS
さらに、現行モデルのメーターにはシフトインジゲーターの表示が加わり、より高機能な情報提供が可能になっています。アシスト&スリッパークラッチの採用により、軽い力でスムーズなクラッチ操作を実現しており、言い換えるならば小指でも操作できるほどです。
上質なショーワ製倒立フォークとABS付きブレーキも備えており、250ccクラスとは思えないほどの充実した足回りを持っています。もし数年前に同様のCB250Rを市場に投入していたら、価格は100万円に迫るほどだったかもしれません。
価格が安い
250ccクラスのバイクの中で、いくつかの人気モデルの価格を比較してみましょう。
車種名 | CB250R | レブル250 | CBR250RR | ZX-25R | ジクサー250 |
---|---|---|---|---|---|
販売価格 | 564,300円 | 610,500円 | 869,000円 | 935,000円 | 448,000円 |
価格を見ると、スズキのジクサー250が最も手頃であることがわかります。しかし、装備面ではCB250Rが優れていると感じられるでしょう。初期費用を抑えたい場合は、CB250Rのようなお得感のあるバイクを選ぶと、予算を他の目的に振り分けることができるので、賢い選択と言えます。
乗り心地の良さで定評
ユーザーや試乗者たちからの声によると、使い勝手の良さで好評を得ているとのことです。
CB250Rに搭載されているパワーユニットは、セッティングに違いはあれど、レブル250やCRF250Lにも搭載されているものと同じです。
その性能に対する評価は非常に高く、特にCB250Rはその単気筒のエンジン、その軽量さ、洗練されたサスペンションの組み合わせにより、多くの人々が操作感の良さを高く評価しているようです。
バイク初心者にも手軽に乗れる設計でありつつ、コーナリング時の軽快なハンドリングは、経験豊富なライダーであっても存分に楽しむことができるでしょう。
軽量な車重のメリットについて
CB250Rはその軽量さが大きな魅力となっています。では、他の車種と比較してみましょう。
CB250R | CB400SF(教習車) | ハンターカブ |
---|---|---|
144kg | 207kg | 118kg |
教習車として頻繁に使用されるCB400SFは、比較的重量感のある車種ですが、これを乗りこなした方でも、CB250Rではその重さを感じることがほとんどありません。実際に重量差はなんと60kgもあるのです。CB250Rは車体をわずかに傾けたとしても、しっかりと安定感を保つことができます。
オフロードバイク「ハンターカブ」とほぼ同等の重さを持ちながら、もしシート高が少し高くても片足で立つ際の車体の軽さは、乗り手にとっては非常に大きな利点となります。
ホンダの公式ウェブサイトには、さまざまな身長の方による乗車イメージが掲載されています。例えば、身長155cmの女性が乗車する様子や、身長165cmの男性が乗車する様子が以下のリンクから確認できます。
CB250Rを買って後悔する人しない人
購入後の後悔要因
たいていの方にとって後悔はないはずですが、特定の条件に当てはまる方は別です。具体的には、以下の条件を満たす方が後悔する可能性があります。
- 身長155センチメートル以下の方
- 多くのカスタムを楽しみたい方
- 余裕のある運転を求める方
身長が155センチメートル以下の方は、足つき性を改善する手立てを検討するか、足つき性の良い他のバイクを選ぶ方が賢明かもしれません。
多くのカスタムを楽しむことを望んでいる方は、現状ではCB250R専用カスタムパーツがレブルに比べてそれほど豊富ではありません。ただし、各パーツメーカーからの新しいラインナップに期待が集まります。
さらに、パワーの面で余裕を求める方には不向きな場合があります。一般道ではそれほど問題を感じないかもしれませんが、排気量の限界を超えないときに壁に直面することもあるでしょう。安定性を求める高速運転や長距離ツーリングをしたい場合は、より高排気量のCB650Rなどのバイクが適しているでしょう。
購入後に悔やまない人々
- バイクの初心者
- ネイキッドバイクを好む方
- 操作性を重視するライダー
- 街乗りをメインにする方
たとえ初心者であっても、CB250Rの乗りやすさには満足することが多いでしょう。多くのライダーが、二年から三年後に大型バイクへの乗り換えを考えてCB250Rを選択しています。これは乗りやすさが上達したかのような気持ちにさせてくれるからでしょう。
ネイキッドスタイルを好む方には、ホンダからCB650RとCB125Rがありますが、CB650Rは大型免許が必要であり、CB125RよりもCB250Rの方がパワー面で優れています。
通勤や通学、そしてツーリングに至るまで、多様なシーンで快適な乗り心地を提供するバイクです。
CB250RはCBシリーズの一員です
CB250Rは、その名の通りCBシリーズに属するバイクです。ホンダによって展開されているCBラインナップは中心的な存在として扱われており、その歴史をたどれば、同シリーズの地位の高さがお分かりいただけるはずです。
私個人の意見としては、CBと名前に冠するバイクには外れがないと信じています。この記事がCB250Rのご購入を検討されている方の役立つ情報となったら幸いです。最後までお読みいただき、心より感謝申し上げます。