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バイクのドラレコは意味ない?その理由と誤解を徹底解明

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バイクのドラレコは意味ない?その理由と誤解を徹底解明 ライダーライフ

バイク用のドライブレコーダーは、果たして必要なのでしょうか?周囲を見回してもバイクにドラレコを装着している人は、少ないように感じます。

バイクにドラレコを取り付けるライダーの比率は、全体の普及状況を考えると、まだそれほど多くはないようです。

「なぜ多くの人がドラレコを取り付けていないんだろう?」と、その有用性について疑問を抱くのは自然なことかもしれません。

ここで言いたいのは、事故が起きた際の貴重な証拠材料になることや、無礼な運転を抑制する力があるため、設置するのに明確なメリットは存在します。

それでも「意味がない」との認識を持つライダーも少なからずおり、否定的な見解についても考察が必要です。

本稿では、ドラレコがバイクにおいて無意味だとされる理由、その採用率、事故に巻き込まれた際に備えておくべき理由、そしてドラレコの映像がもつ証拠としての価値について掘り下げていきます。

バイクへのドラレコ装着を検討中の方は、是非この情報を参考にしてください。

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バイクのドラレコは意味ないと言われる理由

バイクのドラレコは意味ないと言われる理由

ドラレコが全損する可能性もある

バイクの場合は車と比べて事故時のダメージが激しく、ドライブレコーダーも一緒に壊れてしまわないかという心配があります。特にハンドルに直接取り付けられるカメラタイプのモデルでは、そうしたリスクを否定できません。

ただし、本体とカメラが別々の部品で構成されているタイプの場合、カメラを除く本体部分は別の安全な場所に設置されることが多いので、カメラが破損しても本体が全損することはほとんどありません。

ドラレコの映像品質について

ドライブレコーダーの映像品質が低いと、必要な鮮明さに欠けることが往々にしてあります。ぼやけた解像度では、車両のナンバープレートや事故証拠となる細かい情報を捉えられないリスクが伴います。

その結果、「映像が不鮮明では役立たないのでは?」という懸念を持つ方もいらっしゃいます。そうした点に対して、アクションカメラの利用を選択する方が増えており、現在のところアクションカメラはドライブレコーダーよりも映像性能が優れていると言える状況です。

初期導入にかかるコストについて

頻繁に運転しない人や、事故のリスクが低いと感じている人からすると、ドライブレコーダーの購入や設置、さらにはメンテナンスの費用を考慮に入れると、投資する価値がないと思われがちです。

実際に初期投資には一定のコストがかかります。2023年8月時点で、バイク用品店での前後カメラの設置にかかる最も低い価格帯でも、工賃を含めておよそ53,000円となっています。

さらに、ドラレコは永遠に使える訳でもなく、寿命があります。そのため、中には保険料を多少高くしておいた方が、長い目で見れば経済的だと考える方もいるのです。

ドラレコの注意散漫や誤解を招く安心感について

ドラレコを取り付ける際や使い方によっては、ドライバーの集中力が途切れたり、かえって事故を引き起こすリスクがあることも考慮する必要があります。

特にディスプレイを備えたドラレコでは、アプリを利用して多彩な機能の使用が可能になっています。

このため、イヤホンからの音声案内がドライバーの気を逸らせ、集中力を欠く原因になっていると感じる人もいるでしょう。

バイクは交通弱者と見なす見方

交通事故における過失の比率を定める上で、自動車との関係ではバイクを交通弱者であるとする見解があります。しかし、これは誤った理解であり、バイクにもし過失がある場合には、全ての過失がバイクに課されることもあり得ます。

一方で、自動車側に過失が認められた際は、バイク側の過失比率が下がることが一般的です。それでも、過失割合の正確な評価には、保険会社や弁護士といった専門家の判断が必要です。

メディアの煽り運転報道についての見解

バイクに乗り始めたばかりの方たちにとっては実感しづらいかもしれませんが、バイク歴が長かったり、久しぶりにバイクを乗り始めた「リターンライダー」の中には、「最近はニュースでよく耳にするけれど、以前と比較して煽り運転が減っていると感じる」と考える人がいるでしょう。

煽り運転の減少を実際に感じたり、運転時の過失の割合を気にする人だと、高額な費用をかけて特別な機器を装着することには消極的かもしれません。

しかし、毎日の通勤で環状線や主幹道路を利用するライダーの中には、変わらず煽られる経験をしているという声が後を絶ちません。

地域によってはこの問題についての実態が異なるようです。

ドラレコは事故防護にはならない

ドライブレコーダーは、もしもの事故時にあなたを防護する存在ではありません。多くの方が、ドラレコへの投資よりも安全を確保する装備に予算を配分したいと考えています。

特にバイクに乗る際には、自動車に比べて直接体にダメージが及ぶリスクが高いため、生命の安全を守るためにヘルメットやプロテクターに資金を使うべきでしょう。証拠を残す目的でドラレコを使用しても、仮に重大な事故で命を落としてしまっては、その意味がありません。

死亡事故における主な死因第二位は胸部で、胸部プロテクターの普及率はわずか8.9%と非常に低いのが現状です。ドラレコよりもまずは安全装備の充実すべきといえます。

それに、理想を言えば、安全装備とドラレコの両方に投資することがベストです。安全への意識を持ち、ドラレコに興味を持ったバイクライダーのみなさんは、胸部プロテクターへの投資も検討してみてください。

バイクドラレコは意味がないってみんな思っている?

バイク用ドライブレコーダーの現状と将来性

バイク向けのドライブレコーダーの利用者は全体の約30%にとどまっているとのことです。この数字はナップスが行った630名へのアンケート結果に基づくものです。2輪車全般で見た場合、この比率はさらに低下すると推察されます。

この普及率が低い背景には、50ccクラスのバイクが全体の約45%を占めているにもかかわらず、このクラスのバイクは調査対象から除外されていることが挙げられます。

一方で、自動車のドライブレコーダー普及率は50%以上に達しており、これと比べるとバイク用ドライブレコーダーの普及はまだ進んでいないことがわかります。

近年、メディアが煽り運転などの問題を頻繁に報道しており、実際にドライブレコーダーを購入した人の多くが、ここ2年の間に装着したケースが多いというデータがあります。主な利用目的として、交通事故の記録や煽り運転といった危険運転への防御策が挙げられています。

類似の機器であるETCの普及率は現在約80〜90%にまで到達しており、今後、バイク用ドライブレコーダーの普及率も着実に増加していくことが予想されます。

排気量別バイクの普及の見通し

125cc以上の大型バイクは人気が高まっており、その普及は今後も増加傾向にあるかもしれません。しかし、原付第一種として知られる50ccバイクの場合、普及が進まない可能性も考えられます。

熱心なファンならともかく、日々の移動手段として50ccバイクを選ぶ人々は、維持費の低さを重視しているわけですから、数万円するドライブレコーダーの購入に二の足を踏むでしょう。

一部のドライブレコーダーはバイク本体の価格の4分の1にもなるほど高価なものがあり、導入に際してのコストは実用的とは言えないでしょう。自動車の世界を見ても、ドラレコが標準装備されている車はほとんど存在せず、それがバイクで普及するにはまだ時間がかかるでしょう。

バイク用ドライブレコーダーの実用性を徹底検証

保険料の増額とドライブレコーダーの価格について

ドライブレコーダーを装着しているからといって、保険を利用しないわけではないですが、もし自分に過失がない事故があったとしても、ドライブレコーダーがないと過失割合を不当に押し付けられるリスクがあって、その結果、無用に保険料が増額されてしまう可能性があるのです。

ドライブレコーダーがないと、想定外の事態に巻き込まれることも否定できません。通常、保険料は1年間無事故だと1等級アップするシステムで、万一事故で保険を使うと3等級ダウンすることが多いのです。そこで、コストパフォーマンスが高いのはどんなケースかを調べてみました。

例えば、30歳以上で250cc超えのバイクに乗っている新規6等級の人が事故を起こした場合の年間保険料を見てみましょう。

あいおいニッセイ同和損害保険の例:

事故前(6等級) 事故後(3等級) 無事故の場合(6.7.8等級) 事故後3年保険料(3.4.5等級)
22,930円 34,950円 59,610円 85,530円

わずか3年で約26,000円の差が生じます。また、年齢が高いと3万円以上の差が出る保険会社もあります。

例:30歳以上で250cc以上のバイクに乗る20等級の人が保険を使う場合。

同じくあいおいニッセイ同和損害保険での例を見てみましょう。

事故前(20等級) 事故後(17等級) 無事故の場合 事故後3年保険料(17.18.19等級)
11,160円 13,050円 33,500円 38,450円

等級が高いと、差額は4,950円にとどまり、比較的被害を抑えることができます。

上記の例は極端なケースですが、6等級以下では保険料が割増になるのはどの保険会社でも同じです。

こちらの金額は概算であって、契約内容によってはさらに高くなる可能性が十分にあります。特に

  • 新規加入者
  • 事故後6等級以下になる方
  • 等級が低い方

は、万一の時にドライブレコーダーを搭載していることで、保険料の被害額を抑えることが期待できます。

バイクにドライブレコーダーを取り付ける理由

ドライブレコーダーをバイクに装着することには、いくつかの意義が存在します。走行中の映像記録は、後日のトラブルや事故の際に、貴重な証拠となり得るためです。

また、美しい風景や忘れがたい旅の思い出を映像として残すことも可能となります。さらに、運転技術の振り返りなど、日常のライディングの向上に役立てることもできます。

ドライブレコーダーが事故・事件の証拠として重要な役割を果たす

ドライブレコーダーを取り付ける主な目的は、万が一の事故が起こった場合において、証拠を残すためです。具体的には、事故が発生した際に、双方の過失の割合を決定する重要な材料として作用します。

しかし、事故当時に相手の過失が明白であっても、後になって相手方がその主張を変えることがあります。(とくに相手があなたの車にドライブレコーダーがないことを知っている場合)

ありがちなシナリオでは、「記憶にない」「自分はやっていない」「自分に非はない」「むしろお前が悪い」という反論に遭遇することです。

このようなトラブルが発生した時にドライブレコーダーの映像は、当時の様子を記録した確かな証拠として機能します。もし過失がないにも関わらず罪を負うことになったら、結果として保険料の割増支払いを余儀なくされることになります。

煽り運転を防止する効果

ドライブレコーダーを目立つ位置に設置することで、煽り運転を防げる可能性が高まります。他の運転手が録画されているとわかると、悪質な行動を控えることが多いです。

特に、ドライブレコーダーをリアウィンドウなど、後続車から確認しやすい場所に取り付けると、抑止力はさらに高まります。

女性ライダーへのドラレコ装備の勧め

女性ライダーが道の駅などの場所で嫌がらせや異常なほどのつきまといに遭うことがあります。そのような時、ドライブレコーダーがあれば証拠映像としての力を発揮し、犯人の逮捕率を高めることが可能です。

交通事故や暴走運転だけではなく、ストーカー行為にも効果的で、女性ライダーにとってはドラレコを装着して損はない選択でしょう。もしもの時は、ドライブレコーダーの録画を警察に提出し、被害申告を行いましょう。

ドラレコの映像だけで検挙してもらえるのか?

煽り運転に関する検挙の可能性とドラレコの意味

煽り運転の具体例を挙げると、次のような行為が含まれます。

  • 通行区分違反
  • 急ブレーキの不当な使用
  • 車間距離の遵守の不足
  • 進路変更のルール違反
  • 追い越しの禁止違反
  • 減光義務の違反
  • 警報機使用の制限違反
  • 安全運転義務の違反
  • 最低速度の違反
  • 高速自動車国道での駐停車違反

こうした行為は一見すると多岐にわたり、取り締まりが難しいように感じます。ドライブレコーダーの映像は事故の際の重要な証拠となりますが、煽り運転の場面で悪質なドライバーを確実に検挙することは複雑な問題です。

しかし、「ドライブレコーダーが無意味では?」と思われている方も諦める必要はありません。2023年8月に警察に確認した結果、ドライブレコーダーの映像単体でも、複数の妨害運転に該当する行為が確認できれば検挙が可能であるという返答を得ました。

ただし、私の住む県は、日本でも交通事故の発生率が高い地域の一つであり、警察によって対応に差があること、また状況に応じた判断がされることは明らかです。何より、目に見えて酷い妨害運転を長時間受けた場合には、その映像を警察へ提出することで、積極的な対応を期待できるでしょう。

バイクドラレコ意味ないまとめ

バイク用のドライブレコーダーを設置することで、以下のような効果が期待できます。

  • 事故が起こった際に、客観的な証拠を確保する
  • 煽り運転などの危険な行為を未然に防ぐ
  • 若いライダーや保険ランクの低い方の安心材料となる
  • 女性が乗る際の心理的なセキュリティの向上に寄与する

ただし、ドライブレコーダーはあくまで事象を記録するツールに過ぎません。装着したからといって直接的な安全が保障されるわけではないことに注意が必要です。日頃からの安全運転に努め、事故の防止に努めることが大切です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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