取り回しの不安を解消する、軽量大型バイクについて知りたいですよね。確かに、大型バイクは重いというイメージがあるかもしれませんが、最近のモデルには驚くほど軽量なものが増えてきています。
教習所で学んでいる最中の方や、免許はもう手に入れたけれども、いざ選ぶとなると何を基準に選んだらいいか悩む人も少なくありません。
軽量なバイクを選ぶ時には、単に重さだけでなく、足の接地性も重要なポイントになるので注意が必要です。
この記事では、2023年に新たに販売されている大型バイクの中から、特に軽量でありながら魅力や機能を兼ね備えたモデルにフォーカスを当ててご紹介します。軽さと足つきの良さを優先するなら、是非参考にしてみてください。
大型バイクの軽いモデルの選び方
もし特定のバイクが大型二輪免許を取る動機となったのであれば、そんな重さの問題は二の次で、本能的に魅力を感じたそのバイクに乗ることをおすすめします。
全ての人にとって完璧なバイクは存在しないため、何らかの点で不満を感じることもあるでしょうが、情熱を持って選んだバイクほど乗っていて後悔しにくいでしょう。
今回ご紹介する各モデルは、軽量性にフォーカスしてピックアップしましたので、スーパースポーツやネイキッドといったカテゴリに集中してしまっています。
ライダーの用途によっては適さないケースも考えられるため、バイクの軽さだけでなく、どのような用途で使うのかを意識して選ぶことが重要です。
大型バイクの現在の軽量化の傾向
皆さんが大型二輪免許を取得した際に乗った教習車はどの機種だったでしょうか?取得した時期によって異なるかもしれませんが、一般的には以下の二つのモデルが思い浮かぶはずです。
NC750L | CB750RC42 |
228kg | 240kg |
これらのバイクを例に挙げてみても、現在市場に出回っているバイクは非常に軽量になっていることがわかります。もしこれらの教習車を乗りこなせた経験があるなら、現在のモデルはさらに軽く感じるでしょう。400ccクラスの教習車CB400SFでさえ、207kgに達します。
現代の600ccクラスの多くは200kgを下回る重さで、1000ccクラスであってもおよそ210kg前後に収まっているのが一般的です。アメリカンバイクのハーレーダビッドソンなどはやや重めですが、それ以外のカテゴリのバイクであれば、重さに関して心配する必要はほとんどありません。
軽量な大型バイクランキング詳細
ここでは厳選された16のモデルを車重順にランキング形式でご紹介します。
順位 | 車種名 | 車重(kg) | シート高(mm) |
---|---|---|---|
1 | MT-07 | 184 | 805 |
2 | YZF-R7 | 188 | 835 |
2 | XSR700 | 188 | 835 |
2 | Z650RS | 188 | 800 |
3 | MT-09 | 189 | 825 |
4 | XSR900 | 193 | 810 |
5 | ニンジャ650 | 194 | 790 |
6 | ZX-6R | 197 | 830 |
7 | SV650 | 199 | 785 |
8 | GSX-8S | 202 | 810 |
9 | CB650R | 203 | 810 |
10 | CBR650R | 208 | 810 |
11 | MT-10 | 212 | 835 |
12 | CB1000R | 213 | 830 |
13 | GSX-S1000 | 214 | 810 |
14 | Z900RS | 215 | 800 |
15 | レブル1100 | 223 | 700 |
この表では、車重とシート高さの絶妙なバランスを持つモデルを特別にマークしています。ほとんどトップタイのモデルは、YAMAHA製で占められています。
ネイキッドタイプのモデルが、車重とシートの高さの良いバランスを持っているのに対し、スーパースポーツは軽量ではあるものの、足つき性能に課題を持つ場合があります。
重量の違いをどう感じるかは、購入者の選択次第です。軽量だけれども足つきが悪いバイクを求めるか、少々重くても足つきが良いモデルを選ぶか、それが問題です。車重が10kg程度異なる場合、実際の感覚上それほど大きな違いはありません。
例えば、ランキング1位のMT-07と14位のZ900RSでは、約30kgの重さが違い、20kgや30kgの違いは肌で感じることでしょう。
レブル1100に関しては、このリストの中で唯一のアメリカンスタイルのバイクですが、ハーレーダビットソン等の他のアメリカンバイクと比較しても明らかに軽量な部類に入ります。それでは、各モデルの魅力を詳しく見ていきましょう。
HONDAの軽量な大型バイク
レブル1100 – Hondaの大型アメリカンモデル
Hondaのサイトに掲載されているレブル1100は、大型バイク市場における売上げ第2位を誇るモデルです。この機種はアメリカンタイプのバイクとしては比較的軽量で、昔の400ccクラスのアメリカンバイクと同等の車重223kgを実現しています。なおレブルシリーズには500ccモデルも存在しますが、1100ccの方が支持を集めています。
- 通常モデル
- ツーリングモデル(Tモデル)
- DCT搭載モデル
ツーリングモデルにはカウルとサイドバッグが標準で備わっています。また、DCT搭載モデルはオートマチック仕様で、発売以来、高い人気を誇っています。
排気量(cc) | 1082 |
---|---|
シート高(mm) | 700 |
車両重量(Kg) | 223 |
燃費(km/h) | 31.5 |
最高出力(PS) | 87 |
最大トルク(kgf・m) | 10.0 |
タンク容量 | 13 |
新車価格 | 113万8500円~ |
中古車価格(平均) | 129.1万円 |
例えばハーレーや他のライバル車と比較しても、コストパフォーマンスにおいてレブルは大きなアドバンテージを持っています。
- DCT搭載(モデルによる)
- ライディングモードの選択
- パワーセレクター機能
- セレクタブル トルク コントロール
- エンジンブレーキの選択
- シフトスケジュール調整
- 前後ABSブレーキ
- クルーズコントロール
- USBやETC2.0標準装備
DCT搭載モデルは特に、乗り方を悩むベテランライダーにおすすめです。クラッチ操作が不要となり、快適で負担の少ない走行が可能に。それでいてマニュアル車の感覚も楽しめる自然なギアチェンジが特徴です。
ただし、タンク容量には注意が必要で、実燃費は大体25km/L前後、連続航続距離は約300km程度です。中古であっても価格帯は概ね100万円前後からとなっており、その機能性、価格、そしてデザインを鑑みると、その人気ぶりにも納得がいきます。
レブル1100に関する更なる詳細については、Hondaのウェブサイトをご覧ください。https://www.honda.co.jp/
CB1000Rの魅力とスペック詳細
ホンダのCB1000Rは、台形プロモーションの独特なタンク形状を採用しており、CBシリーズの歴史を感じさせつつ、最新技術によって現代に甦っています。市街地の乗り回しからワインディングロードを駆け抜ける楽しみまで、幅広いシーンでその性能を発揮する大型バイクです。
排気量(cc) | 998 |
---|---|
シート高(mm) | 830 |
車両重量(Kg) | 213 |
燃費(km/h) | 23.0 |
最高出力(PS) | 145 |
最大トルク(kgf・m) | 10.6 |
タンク容量 | 16 |
新車価格 | 1,670,900円 |
中古車価格(平均) | 1,405,000円 |
価格は高めではありますが、その機能性とパフォーマンスは価値に見合ったものです。より理解を深めるために、同ブランドのCB650Rと機能を比較してみましょう。
モデル | 1000R | 650R |
---|---|---|
アシスト&スリッパ―クラッチ | 〇 | 〇 |
スロットルバイワイヤシステム | 〇 | |
ライディングモード | 〇 | |
クイックシフター | 〇 | |
パワーセレクター | 〇 | |
セレクタブル トルク コントロール | 〇 | 〇 |
セレクタブルエンジンブレーキ | 〇 |
※注:こちらは現行モデルの情報です。
この1000Rは、4気筒フルエキゾーストから放たれる官能的なエキゾーストノートが特徴です。スーパースポーツと比肩する性能と、ネイキッドバイクとしての汎用性を併せ持ち、さまざまなライダーから支持されています。
CBR650RとCB650Rの魅力
もともとスタイリングが異なるHondaのCBR650RとCB650Rですが、エンジンパフォーマンスは同一で、売上実績も一緒に集計されています。
どちらも魅力的であるため、明確な売れ筋の優劣はありませんが、CBR650Rの方が販売数でリードしている可能性が高いです。ネイキッドモデルは各社共にまだまだラインナップが限られている現状の中、CB650Rも注目のバイクとなっています。
排気量 | 650cc |
シート高(mm) | 810 |
車両重量(kg) | 208/203※ |
燃費(km/L) | 31.5 |
最高出力[PS] | 95 |
最大トルク[kgf・m] | 6.4 |
販売価格 | 1.078.000円1,023,000円※ |
中古車価格(平均) | 98.4万円 |
※CB650R
CB650Rは倒立フォークを採用し、現行のネイキッドクラスで唯一とも言える4気筒エンジンを搭載しており、ZX-6Rを除くと同カテゴリーの中でエンジン性能が際立っています。
モデル | CB650R | XSR700 | MT-07 | Z650RS | GSX-8S | SV650 |
---|---|---|---|---|---|---|
最高出力(PS) | 95 | 73 | 73 | 68 | 80 | 72 |
さらにCB650Rはアシスト&スリッパークラッチやセレクタブルトルクコントロールなどの装備も充実しており、燃費効率と扱いやすさでもおすすめです。
中古市場であれば、比較的お手頃な価格で購入可能です。他メーカーの600ccクラスで2気筒が主流の中、4気筒エンジンによるフルエキゾーストの魅力的なサウンドを楽しむことができます。時折不人気だという声も聞かれますが、その実態を知れば素晴らしいバイクであることに間違いありません。
YAMAHAの軽量大型バイク
YZF-R7について
YAMAHAが提供する大型フルカウルバイク、YZF-R7は使い勝手が良く、大型バイクトップ10に名を連ねる評価を受けています。軽い車体重量188kgと、高いエンジン性能を誇るYZF-R7は、曲がりくねった道やサーキット走行にも優れた能力を発揮します。このフルカウルのYZF-R7は、同じカテゴリのCBR650Rに比べて20kgの軽量差を持っています。
排気量 | 650 |
---|---|
シート高(mm) | 835 |
車両重量(kg) | 188 |
最高出力[PS] | 73 |
最大トルク[kgf・m] | 6.8 |
販売価格 | 1,054,900円 |
中古車価格(平均) | 108万円 |
スーパースポーツバイクが抱える一般的な問題点として、足の届きにくさが挙げられますが、これは購入時に検討する重要な要素です。
備わる機能の例を挙げますと、アシスト&スリッパークラッチや、前後にABSを備えた倒立フォークなどがあります。また、クイックシフターはオプションで選択可能です。
CBR650R | R7 | |
---|---|---|
最高出力(kW[PS]/rpm) | 70[95]/12,000 | 54[73]/8,750 |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 63[6.4]/9,500 | 67[6.8]/6,500 |
最高出力の数値はCBR650Rが上回りますが、トルクではR7が上であり、出力のピークの回転数がより低いことから、R7の方が加速感があると感じられるかもしれません。使い勝手に関しては、R7の方が優れていると言えるのではないでしょうか。
XSR900/700の魅力と特徴
ヤマハのヘリテージスポーツ・モデルであるXSR900/700は、スポーツ走行から気取らないツーリングまで、さまざまなシーンで楽しむことができる万能型バイクです。クラシックなRZ250を彷彿させるスタイリッシュな外観は、新しさを保ちつつ、どこか忘れがたい印象を持っています。
XSR700 | XSR900 |
---|---|
688cc | 888cc |
835mm | 810mm |
188Kg | 193Kg |
40.0km/L | 31.1km/L |
73PS | 120PS |
6.8kgf・m | 9.5kgf・m |
13L | 14L |
1,001,000円 | 1,210,000円 |
93.2万円 | 108万円 |
MTシリーズと同じエンジンを搭載しており、900の方は機能が700をはるかに越える豊富さを誇り、価格差以上の価値を持っています。
900 | 700 |
---|---|
〇 | – |
〇 | – |
〇 | – |
〇 | – |
〇 | – |
〇 | – |
〇 | – |
700は燃費性能に優れている一方で、900はコストパフォーマンスの高さが魅力ですし、中古市場に出回る車両も多いため、選択しやすいです。2023年のモーターサイクルショーでは、XSR125が初お披露目され捜査も引き続き注目が集まっています。
YAMAHA MT-07/MT-09/MT-10について
参照元:YAMAHA
YAMAHAのMTシリーズは、MT-09及びMT-10には通常モデルとSPモデルが存在します。外観はシンプルなストリートファイタータイプの裸バイクで、柔和なイメージを持ちながら、その実態は野性味溢れるパフォーマンスを秘めています。強力なパワーがこの大型バイクの特徴で、体全体でその迫力を味わうことができます。MT-07は2気筒、MT-09は3気筒、そしてMT-10は4気筒エンジンを搭載しています。
モデル | MT-07 | MT-09 | MT-10 |
---|---|---|---|
排気量(cc) | 688 | 888 | 997 |
シート高(mm) | 805 | 825 | 835 |
車両重量(Kg) | 184 | 189 | 212 |
燃費(km/h) | 40.0 | 30.4 | 23.8 |
最高出力(PS) | 73 | 120 | 166 |
最大トルク(kgf・m) | 6.8 | 9.5 | 11.4 |
タンク容量 | 13 | 14 | 17 |
新車価格 | 836,000円 | 1,100,000円 | 1,925,000円 |
中古車価格(平均) | 73.1万円 | 96.5万円 | 179.9万円 |
特にMT-10の価格は他のモデルに比べて高めですが、MT-09の価格は比較的手の届きやすいレンジにあります。MT-09とMT-10は、機能面や装備が充実している点が魅力です。
MT-07 | MT-09 | MT-10 | |
---|---|---|---|
電子制御スロットル | – | 〇 | 〇 |
D-MODE | – | 〇 | 〇 |
IMU | – | 〇 | 〇 |
トラクションコントロールシステム | – | – | 〇 |
クイックシフター | – | 〇 | 〇 |
YVSL | – | – | 〇 |
アシスト&スリッパ―クラッチ | – | 〇 | – |
MT-07は従来のスタンダードネイキッドバイクで優れた燃費性能を誇り、維持費も抑えやすいモデルです。コストパフォーマンスを求める場合にはMT-09が狙い目です。豊富な機能を持っているにもかかわらず価格はリーズナブルです。一方で、フラッグシップモデルであるMT-10は、SPモデルとなると200万円台を見てくるため、予算との兼ね合いが大切です。なおSPモデルには、標準モデルとは異なるクルーズコントロール機能などが搭載されていることがあります。
Kawasakiの軽い大型バイク
Z900RS/Z650RS
一番人気の大型バイクZ900RSは、現在新車と中古車の価格が逆転する珍しい状況です。2023年7月15日から新しいカラーリング、「イエローボールエディション」が追加されました。高い人気により、新車を入手するのが難しい状態が続いています。クラシックなデザインを保ちつつ、排気量が少ないZ650RSも選ぶことが可能です。
モデル | Z900RS | Z650RS |
---|---|---|
排気量(cc) | 948 | 649 |
シート高(mm) | 800 | 800 |
車両重量(Kg) | 215 | 188 |
燃費(km/h) | 28.5 | 31.8 |
最高出力(PS) | 111 | 68 |
最大トルク(kgf・m) | 10.0 | 6.4 |
タンク容量 | 17 | 12 |
新車価格 | 1,430,000円 | 1,034,000円 |
中古車価格(平均) | 182.9万円 | 109.7万円 |
アシスト&スリッパークラッチが搭載されていますが、その他多くの電子制御は搭載されていません。Z900RSはその使い勝手の良さで人気があり、タンク容量や足つき性能、トルク、軽快な車体が特徴です。
中古市場では在庫が豊富にあり、50周年記念モデルや特別版でなければ、割高な価格になることは少ないです。少々納車が遅くなる可能性がありますが、その場合でも、値崩れしにくいとされるこのバイクを楽しむのも一つの手です。一方、Z650RSは新車での購入がより容易になってきています。
ZX-6R
参照先:Kawasaki
600ccのカテゴリーに属しながら、1000ccクラスに匹敵するパワーを持つNinja ZX-6R KRT EDITIONは、スーパースポーツバイクの一員です。ZX-6Rは高いパフォーマンスを持ちつつ、リーズナブルな価格帯と取り回しの良さからニンジャ650も推奨されるマシンです。
モデル | ZX-6R | ニンジャ650 |
---|---|---|
排気量(cc) | 636 | 649 |
シート高(mm) | 830 | 790 |
車両重量(Kg) | 197 | 194 |
燃費(km/h) | 26.0 | 33.9 |
最高出力(PS) | 126 | 68 |
最大トルク(kgf・m) | 7.1 | 6.4 |
タンク容量 | 17L | 15L |
新車価格 | 1,408,000円 | 990,000円 |
中古車価格(平均) | 116万円 | 79.5万円 |
ZX-6Rの馬力は、今回紹介したバイクの中でCB1000R、MT10、GSX-S1000といった上級の大型バイクに匹敵します。もちろんエンジンを高回転まで引き上げることによるものですが、600ccカテゴリーではトップクラスの性能を持っています。
ニンジャ650 |
---|
しかしながら、ニンジャ650も捨てがたい魅力があります。足付き、車両の重さ、燃費、価格と、全ての面でバランスが取れたモデルと言えます。4cmのシートの違いは、バイクの取り回しに大きな差をもたらすかもしれません。取り回しの容易さを考えるならば、ニンジャ650が推奨されています。
SUZUKIの軽量大型バイク
GSX-S1000/8S
高性能なスーパースポーツの特質を引き継いだGSX-S1000は、先進の電子制御技術とストリートファイターとしての魅力あるデザインが光ります。2023年には、800ccクラスで非常にコストパフォーマンスに優れるGSX-8Sも市場に投入されました。S1000と比べますと、性能面では約2倍の差がありますが、そのクラスでは際立っています。
モデル | S1000 | 8S |
---|---|---|
排気量(cc) | 998 | 775 |
シート高(mm) | 810 | 810 |
車両重量(Kg) | 214 | 202 |
燃費(km/h) | 21.2 | 34.5 |
最高出力(PS) | 150 | 80 |
最大トルク(kgf・m) | 10.7 | 7.7 |
タンク容量 | 19 | 14 |
新車価格 | 1,430,000円 | 1,067,000円 |
中古車価格(平均) | 131.8万円 | – |
特に注目してほしいのは、電子制御機能において、この二つのモデルには大きな違いがないという点です。
GSX-S1000 | GSX-8S | |
---|---|---|
SDMS | 〇 | 〇 |
電子制御スロットルシステム | 〇 | 〇 |
ローRPMアシスト | 〇 | 〇 |
イージースタートシステム | 〇 | 〇 |
STCS | 〇 | 〇 |
双方向クイックシフトシステム | 〇 | 〇 |
クラッチアシストシステム | 〇 | – |
インテリジェントライドシステム | – | 〇 |
クラッチアシスト機能は8Sにはないものの、電子制御面ではほとんど遜色のない高い性能を誇っています。S1000は他のメーカーの同クラスの車両に比べても高いコストパフォーマンスを提供しており、デザインも含めて1000ccクラスでぜひ検討すべき一台と言えるでしょう。
SV650の魅力と特徴
スズキから販売されているSV650は、Vツインエンジンを搭載しており、そのリズミカルな鼓動感と、スリムながらもコンパクトな形状が彼の個性を際立たせています。一般的な大型ネイキッドモーターサイクルと比較しても、金額面では手頃で、利用者からの評価も高いモデルです。
2016年に発売されて以降、SV650は大排気量バイクのカテゴリーにおいて、販売台数トップ10に常に名を連ねるほどの人気を保持していますので、一部でマイナーモデルとの見解もあるものの、その実力は確かです。
排気量(cc) | 645 |
---|---|
シート高(mm) | 785 |
車両重量(Kg) | 199 |
燃費(km/L) | 34.8 |
最高出力(PS) | 72 |
最大トルク(kgf・m) | 6.4 |
タンク容量(L) | 14 |
新車価格 | 803,000円 |
中古車価格(平均) | 70.8万円 |
このバイク独自のトラスフレームや、250ccクラスで手に入れることができるお手頃な価格設定は他のバイクメーカーにはない特色です。軽量な199kgの車体は、400ccクラスのバイクと比べても遜色ない扱いやすさが魅力です。
他社製品と比べて装備面では少し物足りない部分があるかもしれません。例えば最新モデルが倒立フォークを搭載している中で、SV650は正立フォークを採用していますが、それでも十分なパフォーマンスを提供しています。
中古市場では2016年式のモデルから販売されているので、状態の良い中古車を探すチャンスがあります。安価でスタンダードなネイキッドバイクをお求めの方にとっては、非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
軽い大型バイク比較
比較分析の詳細
モデル | レブル1100 | 1000R | CBR650R | CB650R | YZF-R7 | XSR900 | XSR700 | MT07 | MT09 | MT10 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
イメージ | – | – | ||||||||
排気量(cc) | 1082 | 998 | 650 | 650 | 888 | 688 | 688 | 888 | 997 | |
シート高(mm) | 700 | 830 | 810 | 835 | 810 | 835 | 805 | 825 | 835 | |
車両重量(Kg) | 223 | 213 | 208 | 203※ | 188 | 193 | 188 | 184 | 189 | 212 |
燃費(km/h) | 31.5 | 23.0 | 31.5 | 41.6 | 31.1 | 40.0 | 40.0 | 30.4 | 23.8 | |
最高出力(PS) | 87 | 145 | 95 | 73 | 120 | 73 | 73 | 120 | 166 | |
最大トルク(kgf・m) | 10.0 | 10.6 | 6.4 | 6.8 | 9.5 | 6.8 | 6.8 | 9.5 | 11.4 | |
タンク容量 | 13 | 16 | 15 | 13 | 14 | 13 | 13 | 14 | 17 | |
新車価格 | 1,138,500円 | 1,670,900円 | 1,078,000円 | 1,023,000円※ | 1,054,900円 | 1,210,000円 | 1,001,000円 | 836,000円 | 1,100,000円 | 1,925,000円 |
中古車価格(平均) | 129.1万円 | 140.5万円 | 98.4万円 | 108万円 | 108万円 | 93.2万円 | 73.1万円 | 96.5万円 | 179.9万円 |
CB650R
203※
1,023,000円※
モデル | Z900RS | Z650RS | ZX-6R | ニンジャ650 | GSX-S1000 | GSX-8S | SV650 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
イメージ | |||||||
排気量(cc) | 948 | 649 | 636 | 649 | 998 | 775 | 645 |
シート高(mm) | 800 | 800 | 830 | 790 | 810 | 810 | 785 |
車両重量(Kg) | 215 | 188 | 197 | 194 | 214 | 202 | 199 |
燃費(km/h) | 28.5 | 31.8 | 26.0 | 33.9 | 21.2 | 34.5 | 34.8 |
最高出力(PS) | 111 | 68 | 126 | 68 | 150 | 80 | 72 |
最大トルク(kgf・m) | 10.0 | 6.4 | 7.1 | 6.4 | 10.7 | 7.7 | 6.4 |
タンク容量 | 17 | 12 | 17L | 15L | 19 | 14 | 14 |
新車価格 | 1,430,000円 | 1,034,000円 | 1,408,000円 | 990,000円 | 1,430,000円 | 1,067,000円 | 803,000円 |
中古車価格(平均) | 182.9万円 | 109.7万円 | 116万円 | 79.5万円 | 131.8万円 | – | 70.8万円 |
総じて、軽量性と価格の面でYAMAHAのバイクが有利な傾向にあります。
HONDA | 高出力&多機能バランス、燃費の良さ |
YAMAHA | 軽量構造、機能と価格のバランスが良い |
Kawasaki | デザインが魅力 |
SUZUKI | コストパフォーマンスの高さ |
ライダーたちの感じが反映されているとみられます。
機能のバランスで見ると、HONDAとYAMAHAが優れています。特に軽さを重要視するならYAMAHAがお勧めで、さらに足のつき易さも重要な要素です。
一方で実燃費ではHONDAが優れており、カタログスペックだけでない視点も重要です。
KawasakiのZ900RSやW800といった人気モデルもありますが、機能面ではトップレベルではないものの、常に人気を博しています。一方、SUZUKIはコストパフォーマンスの観点で他メーカーと一線を画しています。
600-700ccクラスと1000ccクラスでの比較が参考となるでしょう。
600-700ccクラス比較
モデル | CBR650R | CB650R | YZF-R7 | XSR700 | MT07 | Z650RS | ZX-6R | ニンジャ650 | GSX-8S | SV650 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
イメージ | ||||||||||
排気量(cc) | 650 | 650 | 688 | 688 | 649 | 636 | 649 | 775 | 645 | |
シート高(mm) | 810 | 835 | 835 | 805 | 800 | 830 | 790 | 810 | 785 | |
車両重量(Kg) | 208 | 203※ | 188 | 188 | 184 | 188 | 197 | 194 | 202 | 199 |
燃費(km/h) | 31.5 | 41.6 | 40.0 | 40.0 | 31.8 | 26.0 | 33.9 | 34.5 | 34.8 | |
最高出力(PS) | 95 | 73 | 73 | 73 | 68 | 126 | 68 | 80 | 72 | |
最大トルク(kgf・m) | 6.4 | 6.8 | 6.8 | 6.8 | 6.4 | 7.1 | 6.4 | 7.7 | 6.4 | |
タンク容量 | 15 | 13 | 13 | 13 | 12 | 17 | 15 | 14 | 14 | |
新車価格 | 1,078,000円 | 1,023,000円※ | 1,054,900円 | 1,001,000円 | 836,000円 | 1,034,000円 | 1,408,000円 | 990,000円 | 1,067,000円 | 803,000円 |
中古車価格(平均) | 98.4万円 | 108万 | 93.2万円 | 73.1万円 | 109.7万円 | 116万円 | 79.5万円 | – | 70.8万円 |
CB650Rの車両重量は203kg(オプション込み)で、新車価格は102.3万円(オプション込み)になります。
ヤマハ製のバイクが軽量であることが魅力的ですが、その他にも各モデルには個性的な装備があります。
倒立フォークを装着しているバイクには、CBR650R、CB650R、R7、ZX-6R、GSX-8Sが含まれます。
電子制御機能が充実しているのは、2023年発売予定のGSX-8Sで、S1000に引けを取らない性能を備えています。
コストパフォーマンスに関しては、MT07、ニンジャ650、SV650が、新車としても手頃な価格であり、中古として購入すれば250ccのバイクよりも安価に手に入ります。
排気量については「中途半端」との声もありますが、一般の公道であれば、これらのバイクは十分過ぎるほどのパワーを発揮します。
1000ccクラス比較詳細
モデル | レブル1100 | 1000R | XSR900 | MT09 | MT10 | Z900RS | GSX-S1000 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
イメージ | – | ||||||
排気量(cc) | 1082 | 998 | 888 | 888 | 997 | 948 | 998 |
シート高(mm) | 700 | 830 | 810 | 825 | 835 | 800 | 810 |
車両重量(Kg) | 223 | 213 | 193 | 189 | 212 | 215 | 214 |
燃費(km/h) | 31.5 | 23.0 | 31.1 | 30.4 | 23.8 | 28.5 | 21.2 |
最高出力(PS) | 87 | 145 | 120 | 120 | 166 | 111 | 150 |
最大トルク(kgf・m) | 10.0 | 10.6 | 9.5 | 9.5 | 11.4 | 10.0 | 10.7 |
タンク容量 | 13 | 16 | 14 | 14 | 17 | 17 | 19 |
新車価格 | 1.138.500円 | 1,670,900円 | 1,210,000円 | 1,100,000円 | 1,925,000円 | 1,430,000円 | 1,430,000円 |
中古車価格(平均) | 129.1万円 | 140.5万円 | 108万円 | 96.5万円 | 179.9万円 | 182.9万円 | 131.8万円 |
1000ccクラスにおいて軽さとシート高に優れる面では、XSR900が総合的なバランスに秀でています。同時に、価格面でもリーズナブルで、足つき性に特にこだわりがなければ、更に経済的なMT-09もおすすめです。
モデル | CB1000R | MT-10 | GSX-S1000 |
---|---|---|---|
イメージ |
それぞれのメーカーが旗艦として打ち出すモデルで、スズキのGSX-S1000は電子制御機能が充実しているにも関わらずコストパフォーマンスに優れています。
一方、CB1000Rは同じ価格帯の他の2車種と比較して、ネイキッドの特徴が際立ち、ストリートファイタースタイルが個人の好みによって分かれるポイントです。
どれを選択しても日本市場でトップクラスのネイキッドバイクであり、特にMT-10のSPモデルは200万円近くになるため、予算と相談する必要があります。
CB1000R | MT-10 | GSX-S1000 |
---|---|---|
アシスト&スリッパ―クラッチ | 電子制御スロットル | SDMS |
スロットルバイワイヤシステム | D-MODE | 電子制御スロットルシステム |
ライディングモード | IMU | ローRPMアシスト |
クイックシフター | トラクションコントロールシステム | イージースタートシステム |
パワーセレクター | クイックシフター | STCS |
セレクタブル トルク コントロール | YVSL | 双方向クイックシフトシステム |
セレクタブルエンジンブレーキ | クラッチアシストシステム | |
– | – | インテリジェントライドシステム |
コントロールシステムに関しては、詳細な情報はメーカーの公式ホームページをご参照ください。Z900RSの人気と、YAMAHA製バイクの軽量性を比較してみましょう。
モデル | XSR900 | MT-09 | Z900RS |
---|---|---|---|
イメージ | |||
排気量(cc) | 888 | 888 | 948 |
シート高(mm) | 810 | 825 | 800 |
車両重量(Kg) | 193 | 189 | 215 |
燃費(km/h) | 31.1 | 30.4 | 28.5 |
最高出力(PS) | 120 | 120 | 111 |
最大トルク(kgf・m) | 9.5 | 9.5 | 10.0 |
タンク容1 | 14 | 14 | 17 |
新車価格 | 1.210.000 | 1.100.000 | 1.430.000 |
中古車価格(平均) | 1.080.000 | 965.000 | 1.829.000 |
おすすめの中古軽量大型バイク
中古の大型バイクを購入する際に、コストパフォーマンスが高い車種をいくつか挙げます。
モデル | XSR700 | MT07 | ニンジャ650 | SV650 | XSR900 | MT09 |
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イメージ | ||||||
新車価格 | 1,001,000円 | 836,000円 | 990,000円 | 803,000円 | 1,210,000円 | 1,100,000円 |
中古車価格(平均) | 93.2万円 | 73.1万円 | 79.5万円 | 70.8万円 | 108万円 | 96.5万円 |
特にSV650は価格が際立ってお得ですが、XSR900はモデルチェンジに伴い価格やデザインが大きく変わることもありますので、注目が必要です。
別途、MT-07やニンジャ650、SV650などは、中古車市場では比較的低価格で手に入れることができるでしょう。予算が限定されている場合には、価格と軽さを重視して大型バイクを選ぶことをお勧めします。
大型バイクの軽量モデル集
最新の大型バイクラインナップでは、かつての400cc級の車重に匹敵するほど軽いタイプが増えてきました。取り回しのしやすさや足つき性を気にするライダーは、軽量さを重視した車両選びをお勧めします
。こちらで取り上げたのは現行車種なので、実際に試乗やレンタルで体験することが出来ます。気になるバイクがあれば、展示を見たり、実際に試乗をしてみることから始めてみてはいかがでしょうか。