CRF250Lが気になるなぁ。そもそもCRF250Lって、どんな特徴を持つバイクなんだろう。購入を考える人って、一体どういう人たちなんだろうか。
オフロード向けのバイクというイメージが強いけれど、普通の道路での運転もスムーズに行けるのだろうか?関心はあるものの、購入後に後悔することにならないか心配だ。
HONDAのCRF250Lについて、一般のライダーからすると、やはりオフロードの印象が強烈ですよね。実際のところどのようなバイクなのか考えてしまうものです。
このテキストでは、CRF250Lの歴史あるモデルと最新モデルMD47を比べながら、CRF250Lの魅力や気になる点、競合する他車種との比較、購入後に後悔する人としない人の特徴を詳しく紹介します。
CRF250Lのデメリットにも焦点を当てて解説していきますので、CRF250Lに興味がある方はこの記事を参考にしてください。
CRF250Lを選ぶ人のために歴代モデルをおさらい
MD38(初代)
ホンダは、2012年5月に初代CRF250Lを発表し、生活の利便性を向上させながら週末のレジャーを満喫するための新しいOn & Off Gearとして提案しました。このバイクは、初心者から経験豊かなライダーまで誰もが楽しんで乗ることができるよう、使い勝手の良さや安定した操縦性を追求して設計されています。
このモデルは、特に過酷なオフロード用途に特化するのではなく、市街地の移動から林道走行まで多様なシチュエーションに適応する、扱いやすさが魅力のバイクとして知られており、長期にわたり人気が持続しています。
同じくホンダのラインアップに存在するCRF250Mは、ヨーロッパの市場で人気を博すモタードスタイルのバイクです。このモタードスタイルへのカスタマイズは、現行のCRFシリーズにおいてもライダーに好評なトレンドとなっています。
MD44
出典:Honda
2017年に向けて、排ガス規制に対応したMD44が発表されました。このシリーズには、スタンダードモデルであるCRF250Lと、低いシートの高さで足着き性を向上させたTypeLDの2つのモデルが含まれます。
MD47
情報の出典: Honda (https://www.honda.co.jp/news/2012/2120413-crf250l.html)
段階を経て、現在市場に並ぶMD47シリーズへと展開しています。ラインナップには、街乗りに適したCRF250L、そしてオフロード走行能力を強化したCRF250L(S)とCRF250RALLYがあります。
情報の出典: Honda (https://www.honda.co.jp/news/2012/2120413-crf250l.html)
その鮮やかなエクストリームレッドカラーが目を惹きます。CRF250LとCRF250L(S)の明確な差異は、サスペンションのストロークによる地上高、つまり足付きの良さにあります。
CRF250L CRF250L(S)
830mm 880mm
地上高に50mmの差があるのは、特に街乗りする際には大きな影響を与えそうです。サスペンションが適度に沈み込むことで、身長170cmの人であれば片足が地面に届くほどです。細部には違いがありますが、基本的なスペックは共通しています。
歴代CRF250Lのスペックを比較してみました
CRF250Lの性能がどのように進化してきたのか、各モデルを比較してみました。
CRF250L※ | 現行MD47 | MD44 | MD38 |
---|---|---|---|
シート高 | 830 | 875 | 875 |
車重 | 141 | 144 | 143 |
燃費 | 47.5 | 44.3 | 44.3 |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 18[24]/9,000 | 18[24]/8,500 | 17[23]/8,500 |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 23[2.3]/6,500 | 23[2.3]/6,750 | 22[2.2]/7,000 |
(N・m[kgf・m]/rpm)
※CRF250L標準モデルの数値となります。
初代モデルから見ると、燃費と出力面での改善が確認できます。MD44モデルでは、足着き性を重視したTypeLDがラインアップされ、都市走行に適したバージョンへのアップグレードがなされました。
エンジンだけでなく、装備の面でもより豪華になっており、新型のCRFは性能が大きく向上していることが見て取れます。加えて、現行のCRF250Lにはアシスト&スリッパークラッチが搭載されているため、操作性も大きく改善されているでしょう。
CRF250Lの魅力
CRF250Lはその汎用性と扱いやすさから幅広いライダーに愛されています。オフロード走行から日常の通勤まで、このバイク一台で多様なシーンに対応することができます。特にこのモデルの良いところをいくつか挙げてみましょう。
軽量ボディ
CRF250Lは141kgという重さで、250ccクラスの中でも非常に軽量な部類に属します。日々の市街地の運転や、林道での扱いやすさを特長としており、軽快な運転感を提供します。
燃費の実績
参照元:Honda
ホンダが発表している公式燃費は一リッターあたり47キロメートルとなっています。しかし、実際に走り出してみると、一般的な使用状況下での実燃費は、おおよそ一リッター当たり32から35キロメートルが平均値です。
距離を重ねるツーリングの際には、燃費がさらに向上し、一リッターで40キロメートルを走ることも期待できるようです。最近のガソリン価格の高騰を思えば、このバイクは経済的にも優しい選択と言えるでしょう。
段差乗り越えの達人、しなやか足回り
Hondaからの情報によれば、ショックストロークの余裕が段差を苦にしない理由の一つとなっています。ユーザーからは足回りの品質も高評価を受けています。
その理由は、倒立フォーク、プロリンクサスペンション、そして軽量アルミで造られた一体型スイングアームが合わさることにあります。これらの機能がシナジーを生み出し、段差がある場所でも快適に走ることができます。日常の市街地での運転ではその妙を感じにくいかもしれませんが、オフロードの林道などではその走破性に驚かされることでしょう。
参照:Honda
ABSにリアキャンセル機能搭載
ホンダのCRF250Lにはリアブレーキに特別な機能が加えられており、ABS機能のオフが可能です。オフロードなどの特定の状況下では、ABSが対処に難儀させることがあるため、このリアキャンセル機能が非常に有効です。
新車での購入が可能なCRF250L
Hondaより、CRF250Lは新車で買うことができます。記憶に新しいのは、競合するセローが生産終了となった事実でしょう。現在においては、新車での購入が可能なライバル車種としてKawasakiのKLX230SMが存在します。
悪いところ
サドルの快適性についての声
多くのライダーが、長時間の運転をする際に尻が痛くなるという声を上げています。Hondaによるリサーチによると、オフロードバイクに共通する問題のようですが、CB250Rやレブルに乗るユーザーからも同様の意見が寄せられているため、CRFシリーズだけに乗り心地の問題があるわけではないと思われます。詳細はHondaの公式サイトをご覧ください。
高速走行の難しさ
250ccのバイクでは高速道路の走行が厳しいことがありますね。速度そのものはさほど問題ではないものの、風の影響を受け易いため、軽い車体が不利となることがあります。
ライダーが疲れを感じにくくするには、ウィンドスクリーンの装着が有効です。風圧でストレスを感じる場合は、スクリーンを取り付けることを検討しましょう。
ライバル車との比較
比較対象となるバイクモデル
CRF250Lに挙がる競合として、市場では新車購入可能なKawasakiのKLX230SMが挙げられます。ただし、KLX230SMはモタード寄りのモデルですので、オフロードを考慮すると、SEROW250が実際の競合になり得るかもしれません。
もしKLXが市場で支持を集めるなら、MDB38がそうだったように、CRFもモタードタイプのバージョンをリリースする可能性があります。比較したいスペックを見てみましょう。
CRF250L | SEROW250 | KLX230SM |
---|---|---|
シート高: 830mm | 830mm | 845mm |
車重: 141kg | 133kg | 136kg |
燃費: 47.5km/L | 48.4km/L | 38.0km/L |
最高出力: 18[24PS]/9,000rpm | 14[20PS]/6,000rpm | 14[19PS]/7,600rpm |
最大トルク: 23[2.3kgf・m]/6,500rpm | 20[2.1kgf・m]/6,000rpm | 19[1.9kgf・m]/6,100rpm |
販売価格: 621,500円 | 588,500円※ | 572,000円 |
※SEROW250の価格は新車販売価格です。SEROW250は現在生産終了となっており、新車の存在も価格が高騰している状況です。書かれている時点では新車の価格が100万円に迫る状態です。
ですが、以前SEROWを愛用していた方々や特別な愛着を持つ方々には、価値が上昇することが予想されるので、購入を検討する価値があるかもしれません。コスト面から判断すれば、CRFやKLXのどちらかから選ぶのが良さそうです。
新車で購入を考えた時、オフロードとモタードという異なるカテゴリで選び方が変わってきます。オフロード走行を楽しみたい方はCRFが、オンロード走行を重視する方はKLXが向いていると言えるでしょう。
CRF250Lの購入で後悔する人、しない人の違い
ホンダの人気バイクCRF250Lを購入することによって後悔してしまう人と、そうでない人たちがいるようです。それぞれの特徴を見ていきましょう。
◆後悔する人
- 通勤や長距離ツーリングでの使用を主に考えている。
- タンデムや荷物の積載を頻繁に行う予定。
- ローマンスグレーの乗り物であまり舗装されていない道は好まない。
◆後悔しない人
- オフロードを楽しみたいと考えている。
- 日常の足として気軽に乗れるバイクを求めている。
- シンプルで取り回しが良いバイクを好む。
具体的な後悔の例
CRF250Lはオフロードの走行性能が高く、軽快な操作感が特徴です。しかし、その特性から通勤や長距離移動をメインで考えている方には向かないことも。
また、パートナーや荷物をよく運ぶ方には荷室の容量が不足することがあります。一方、街中や軽いオフロードを楽しみたい方にとっては、その扱いやすさが魅力となるでしょう。
CRF250Lのメリット
CRF250Lは、扱いやすさと走破性のバランスが取れており、オフロード入門には最適なバイクと言えます。都会のアスファルトから自然豊かな未舗装路まで、幅広い環境でその性能を発揮します。
・CRF250Lの特性
このバイクは軽量でありながらしっかりとしたパワーがあり、ダートトラックなどでは本領を発揮します。ただし、高速走行にはやや力不足を感じることもあるため、用途をしっかりと見極めることが大切です。
・購入前に考慮すべきポイント
CRF250Lの購入に当たっては、自分のライフスタイルや使用目的に合致しているかどうかを十分に検討する必要があります。オフロードを趣味とするなら、このバイクは大いに楽しめるでしょう。しかし、毎日の長距離通勤を考えている場合、快適性や経済性を重視した他のモデルのほうが満足度が高いかもしれません。
後悔しがちな人の特徴
- オフロードを楽しまない方
- 身長が160cm未満の方
- 本格的にオフロードを楽しむ方
オフロードをまったく走らない方や、常にオンロードでの走行を好む方にとっては、CRFの真価を理解しづらいかもしれません。
身長が160cm未満の方は、CRF250L(S)のシート高880mmにより、足付きが悪く後悔する可能性があります。つま先立ち状態になるため、CRF250Lのシート高830mmを試すか、実際に跨がれてから購入を決めることをお勧めします。
真剣にオフロード走行や競技に参加されたい方は、CRFが重く感じられることが多いです。その場合は、より軽いオフロードバイクが適しているかもしれません。
後悔知らずの方へ
- 林道が魅力的と感じる方
- 様々な場所を走行したいと考える方
- 冒険を楽しむ心を持つ方
- カスタマイズを楽しむ趣味を持つ方
CRFはあらゆる環境に柔軟に対応するバイクです。気まぐれに見つけた小道や、がたがたとした道もスムーズに走破します。
通常のオンロード車では味わうことができない驚きや出会いがあり、行動派や冒険に満ちた日々を送りたい方には理想的なパートナーです。
さらに、多彩なカスタムパーツを装着することもできるため、自分だけのオリジナリティ溢れるバイクを創り上げたい方にはうってつけです。
総括
CRF250Lは、街中でもその性能を発揮するバイクですが、その真価はオフロードでこそ見せます。オフロードに興味を持ち始めた方々には、ぜひ試乗をお勧めします。
オンロードのみ経験のある方でも、このCRF250Lの魅力をぜひ感じてみてください。最後までご覧いただき、ありがとうございました。