ボルティーが安い理由は？お手頃価格の秘密や性能を紐解く

ボルティーと呼ばれるスズキ製のバイクは、中古市場で探ると低価格な物件が目立ちます。このように価格が抑えられている背景には何があるのでしょうか？その理由についてお話しします。

ボルティーが安い理由は？

ボルティ250の人気が低い理由

ボルティ250は、性能や外観の点で競合する250ccクラスのオートバイと比較して見劣りし、人々からの支持を得られていません。特に動力面では、同じ排気量の他のバイクと肩を並べるにはパワーが不足しているのです。

馬力を見てみると、20馬力にとどまっています。これでは高速道路はなんとか走行できるレベルですが、追い越しを行う際には力不足を感じざるを得ません。採用されているのは空冷単気筒エンジンで、最高速を出すのが得意なタイプではありません。このエンジンは、軽量で扱いやすいという特徴があります。

外観のデザインは、丸みを持たせた形状が特徴的です。女性の好みには合うかもしれませんが、角ばった男性的なバイクを好む方からすると、魅力が感じられないという意見もあります。結局のところ、パフォーマンスとデザインの両面で不評を買っているというわけです。

◆年式による価格の特徴

ボルティ250は発売から時間が経ったモデルなので、発売当時の価格がリーズナブルであったことが中古車市場の価格にも反映されています。

当初の価格は375,900円でした。

このバイクは年式の古さに加え、あまり人気もないため、価格が比較的低めに設定されている傾向があります。生産終了モデルであっても人気があれば高値がつくこともありますが、ボルティ250に関してはそういった需要はそれほど見られず、年式が古くなるにつれて価格も下落しています。

さらに、古い年式のバイクには部品の調達が難しい場合があり、その点も価格を低く抑える要因の一つです。

部品の耐久性に関する課題

ボルティ250には、特定のコンポーネントが破損しやすいという声が上がっています。とりわけ、電子機器関連のコンポーネントに多くの問題が指摘されており、しばしば修理が必要となります。その中でも、レギュレーターは特に故障しやすいコンポーネントです。

レギュレーター、別名整流器は、バイクが動作中に発生した電力をバッテリーに再供給する際、電圧を制御する重要な役割を持ちます。万が一このレギュレーターが故障すると、バッテリーへの電力供給が正しく行われなくなり、用いている最中にバッテリーがあがる事態や、逆に過充電によってバッテリーが破損するリスクが発生します。

ボルティ250のレギュレーターはもともと壊れやすい傾向にあります。さらに、このバイクは製造から20年以上が経過しており、時間の経過による劣化も故障の原因となりがちです。このような壊れやすさも、価格が手頃である理由の一端を担っていると言えそうです。

ボルティーがお求めやすい価格の背景

ボルティーが市場で比較的リーズナブルな価格で取引される理由について解説しました。このバイクが手頃な価格であるのは、そのスペックや登場歴が古いこと、故障しやすいという特性が挙げられます。しかしながら、操作がしやすい軽さや、乗り心地の良さを提供する低めのシートの高さ、さらに愛らしい丸みのあるデザインなど、メリットも豊富に存在します。

初心者の方や軽めのオートバイをお探しの方には、ボルティーは魅力的な選択肢と言えるでしょう。同じスズキ製品の中で、よりオフロード走行に適した性能を求める場合は、グラストラッカーが推奨されます。