今回は、ホンダの人気スクーター「ダンク」のデメリットに焦点を当て、詳しく解説していきます。2014年にデビューした、独特な角ばったデザインが特徴のこのバイクは、特に若者の間で支持を集めています。ハンドル下に配置されたグローブボックスには、スマートフォンを充電するのに重宝するソケットが内蔵されているなど、便利な機能を備えています。
しかしながら、ダンクは滑りやすいという評判があることも事実です。実際にどの程度滑りやすいのか、またその原因となる要素は何なのかについて、今回の記事で紹介します。
- ホンダのダンクのデメリットって何?
- 本当に滑りやすいという噂は事実なの?
- なぜタイヤが滑りやすいと言われるのか?
ホンダ・ダンクのデメリット
シート収納時の鍵インロックは手間と費用がかかる
バイクにおける一般的なトラブルのひとつに、荷物と一緒に鍵をシート下の収納スペースに閉じ込めてしまうということがあります。これはダンクに限らず、様々なバイクに起こり得る問題です。
もちろん、意図して鍵をシート下に置くことはめったにありませんが、ジャケットのポケットやバッグに入れたままの鍵をうっかりシート下にしまってしまうケースは、一度や二度、経験したことがある人も多いでしょう。
自宅であればスペアキーを取り出して解決できますが、外出先でインロックしてしまうと、その対応には多くの手間と費用がかかります。鍵を開けるために業者に依頼すれば、大抵の場合1万円以上の出費が伴います。
このように、お金と時間の両面で大きなロスとなるため、インロックは万全の注意を払うべきでしょう。しかしながら、鍵のインロックを防ぐための対策としてできることは、「注意する」ということぐらいですから、なかなか難しい問題でもあります。
バッテリーへの負荷に注意
ダンクでは、スマートフォンを充電するためのDCソケットが装備されており、走行しながらの充電が可能である点は大変便利です。しかし、充電することでバッテリーへの負担が無視できなくなります。バッテリーが小さく発電量も限られているため、走行している最中であってもバッテリーへの負荷がかかりやすくなってしまいます。スマートフォンの充電は便利ではありますが、過度に行うとバッテリーの寿命に影響を及ぼす可能性があるため、節度をもって使用することが推奨されます。
タイヤの滑りやすさについて
Dunkには標準でCheng Shin製のタイヤがついているのですが、一般的に滑りやすいとの声が多く上がっています。
どの程度の滑りやすさなのかについて、これから解析していく予定です。
ホンダダンクの滑りについて検証結果
多くのライダーが気になるホンダダンクの滑りやすさを調査した動画がこちらです。降雨後の濡れた路面の状態でテストを実施した結果、ダンクが滑りやすいわけではありませんでした。動画内では、様々な角度から濡れた道を何度も旋回している様子が確認でき、通常の運転に支障は見られない様子です。
唯一、ブレーキを強くかけたときにタイヤがロックする兆しは見られましたが、それは一般的な反応であり、通常運転では問題ありませんでした。また、滑りやすいとされがちなマンホールの上でもブレーキ操作に問題はなく、ABSが正常に作動して転倒することもありませんでした。
ホンダダンクが滑る原因についての考察
最近の動画で話題になっている点として、ホンダダンクに標準装備されるチェンシンブランドのタイヤが滑りやすいという疑念が挙げられています。実際に、このチェンシンタイヤには、グリップ力が不足しているとか、滑りやすいという評価が存在するようです。
私の経験では、このチェンシンタイヤは車両購入時から装着されており、約2万キロという長期間にわたって使用しても、問題なく機能していましたので最終的にタイヤ交換を行いました。山間部での走行や街中、峠道での使用においても、無茶な運転をしなければ、滑ることは稀でした。もっとも、予期せぬ状況での急ブレーキをかけたときには、若干の滑りを感じることがありましたが、直進時においては特に問題はありませんでした。
なお、カーブでの急ブレーキというのは、どのタイヤを使用していても危険が伴うのは言うまでもありません。
ホンダダンクチェンシンタイヤの口コミ
参考情報として、以下のホンダダンクチェンシンタイヤ口コミがあります。その中には、チェンシンタイヤを装着しても特に滑りやすさを感じなかったという意見も見受けられます。
しかしながら、急な危険回避行動や急カーブ時の運転においては、任意のタイヤだとしても滑りやすくなる傾向にあることは留意すべきです。そもそもダンクのようなバイクには、高価なハイグリップタイヤを選択するユーザーは少ない傾向にあります。
滑りやすい条件が重なり滑ってしまうことは避けられないかもしれないと、ある種の諦めも含めて考える人もいるでしょう。
ホンダダンクが滑るとの口コミ評価
該当するタイヤは、日本製タイヤに比較してもグリップが弱く、ブレーキをかけた際にすぐにロック現象が起きるため、カーヴでのスキール音が頻繁に耳にすることでしょう。耐久性が高いとされていながら、頻出するタイヤの滑りやロックにより、摩耗も早く、日本製と差は見られません。特にカーヴが多い日本の道路での使用には適さないタイヤと言えます。雨天時はさらなる滑りやすさを感じることになるでしょう。街中での運転においても、このブレーキの反応の鈍さから、推奨はしにくいです。
その一方で、チェンシンタイヤに関する口コミでは、このタイヤが滑りやすいとの声もあります。ホンダダンク以外の車種においても、乗り手や運転スタイルによっては滑りやすいと感じる可能性があります。厳密にはダンクそのものが滑りやすいというよりは、チェンシンタイヤ特有の特性かもしれません。
チェンシンタイヤは、台湾のメジャーブランドMAXXISが展開する、業界トップクラスの製品です。世界180ヵ国以上に製品を輸出しており、19の生産拠点を持つ東南アジアを中心としたタイヤ大手メーカーです。国内のブリヂストンや海外のピレリなどと比較すると見劣りする面もありますが、日本にも小排気量バイク向けに多く流入しています。ホンダのスーパーカブで純正タイヤとしても知られている点は注目すべきでしょう。
ホンダのダンクについての滑り具合
ホンダ製のダンクが特に滑りやすいというわけではありませんが、標準装備のチェンシンタイヤについては、一部の方に滑りやすいと感じられる場合があるようです。安心を求めるなら、他社製のタイヤに換装するのも一つの解決策です。
幸いにも原付バイク用のタイヤは比較的お手ごろな価格で購入でき、一本あたり約3,000円で手に入れることができます。タイヤ交換の工賃を加えても、合計で10,000円程度で済むことも多いです。
タイヤを他社製品にした際のグリップ力の改善により、滑りによる転倒のリスクを下げることが期待できるのです。