モンキー125を初めてのバイクとして選ぶべきか迷っています。どこかで危険だという話を耳にしましたが、それが事実なのか気になっています。新しいバイクを手に入れる際には、なるべくリスクを避けて安全に乗りたいですよね。この考えは、おそらくすべてのライダーに共通していると思います。
そこで、かつてバイク屋として働いていた経験から、モンキー125がなぜ危険だとされるのか、その真相について分析してみました。これからバイクを選ぼうとしている方にとって、少しでも参考になればと思います。
モンキー125は危ないと言われる理由と対策
モンキー125の安全性に懸念を抱く声が多くあります。それは以下の三つの主要な理由からです。
- 強風に弱いので、風の強い日は運転に注意が必要です。
- 後ろの車から見えにくく、小さく見えるために煽られるリスクがあります。
- 盗難の被害に遭いやすいため、防犯対策が必須とされています。
これらの危険性に対する認識を持つことが重要です。
風に弱い点について
輝かしい魅力を放つモンキー125ですが、風の影響は少しデリケートな部分です。車両自体の重さが104kgということで、他の多くのバイクと比べても軽量クラスに属します。一般的な125ccクラスとしては特に問題はないかもしれませんが、軽さを実感することも多いでしょう。
- 海岸沿いでの横からの風
- 大型トラックを追い抜く際など
バイクに乗る際には強風に煽られることもあります。特に、軽量なバイクではその傾向が強まります。避けられない現象ではありますが、風により運転が不安定になるのは不快な経験です。時には車体が一台分移動することや、隣の車線に押し出される恐れもあるわけです。モンキー125は他と比べても、この点が顕著なのかもしれません。
風に対する対策
強風というのはバイク乗りにとって避けようがない自然現象です。屋外を走行する以上、風は常に相手にしなければなりません。
- 天候が悪そうな日は控えめに運転する
- 風が強く感じる道路は選ばない
- 大型車が多く走るバイパスは避ける
- 車道の左側をメインで走行する
- できるだけバイクの側面積を小さくする
これらを心掛ければモンキー125での走行も多少は風のリスクを抑えられるはずです。完全に対策できる訳ではありませんが、安全に近づける努力はできますね。
後方の車にプレッシャーを感じること(車両が小さく見えがちな点について)
昔のモデルであるモンキー50に比べると、モンキー125はかなり大きめのサイズに成長しました。初めての目にした際、「大きくなったものだ」と感じ入った記憶があります。ただし、125ccクラスの他車種との比較においては、それほど大きな車体とは言えません。特に、スクータータイプのバイクと比べてみると、一回り小さいと感じるものです。
バイクに共通して言えることですが、車体の小ささが車による見落としや車間距離の見間違えというリスクを生む場合があります。その結果、後ろの車からの圧迫や煽り運転といった経験をすることもあるでしょう。
さまざまな対策について
車から見た際の距離感が掴みにくいのは、なかなか避けられるものではありません。元から車体のサイズが小さいのは変えようのないことですから。車体を大きく見せるための手段としてトップボックスの装着は一考の価値があります。これにより、後方からの視認性が向上し、さらに荷物も多く収納できるようになります。安全性と利便性の両方を手に入れることができるわけです。ただし、トップボックスを取り付けるためにはリアキャリアが必須となります。
最近社会問題ともなっている煽り運転は、全国各地で発生しています。挙動が怪しい車はできるだけ避けることも一つの手です。危険を感じたら、思い切って道を譲る選択も賢明です。
◆バイクの盗難リスク
モンキー50と同じく、モンキー125も盗難されやすいバイクであることで知られています。その理由は、以下のとおりです。
- 車体が小さく軽いため、持ち運びやすい
- 人気が高いため、需要が大きい
バイクが人気を集める一方で、盗まれやすさも兼ね備えているのが現状です。
▲盗難防止策の大切さ
盗難の危険にさらされているバイクの保有者には、しっかりとした防止策を施すことが推奨されます。特に都会で暮らしている方は、さまざまな手段でバイクを守らなければならないでしょう。
- 安全な保管場所を選ぶ
- ハンドルロックの実施
- 盗難保険の加入や盗難防止ロックの使用
魅力的なモンキー125を盗難から守るには、これらの対策を講じることが非常に重要です。具体的な盗難対策については、下記の記事が参考になるでしょう。
モンキー125でのヒヤリ体験談
この度はモンキー125を購入された方のヒヤリ体験についての情報をまとめました。お話をお聞きした方は、中型免許を取得されており、以前に50ccのスクーターを所有された経験があるとのことです。モンキー125の発売を機に、バイクへの憧れと排気量のアップグレード、そしてデザインへの関心から購入を決意されました。
ご自身が中型免許の資格を活かしたいという思いも強く、50ccでは満足できないと感じられていたそうです。長い待ち時間を経て、ようやく手にされたモンキー125には大変喜ばれた様子で、まずは乗り慣れることに専念したそうです。かつて教習所で乗ったCB400SFの感覚を2年ぶりに思い出しつつ、小回りが効き操作がしやすいバイクに早々と慣れ親しまれました。
日常の足として快適にモンキー125を利用されていたある日、交通量の多いバイパスを走行中に緊急の瞬間が訪れました。バイパスは車の流れがスムーズで、125ccのパワーで何とか流れについていける環境の中、対向してきた大型トラックが発生させた強烈な突風にさらされました。
自転車が軽量であるため、突風の影響を受けやすく、これが危険な状況を引き起こすことに。接触事故や転倒は避けられたものの、それ以降は速い車の流れの道路は避けるようにしているそうです。
モンキー125で突風に煽られる危険を体感された方の体験談をお伝えしました。軽量バイクでは特に対向車からの突風が危険因子となりうるため、流れが速い道を走行する際には充分な注意が必要と言えるでしょう。
モンキー125のメリットや特徴
モンキー50のレジェンドが進化して登場したのが、モンキー125です。2017年に歴史的なモンキー50が生産終了となりましたが、厳しい排気ガス規制に対応した新たなモデルが誕生しました。オリジナルを愛して止まなかったファンにとって、新しいモンキー125のリリースは期待されていた出来事で、事前の関心も非常に高まっていました。
新車の販売を終了するとの発表があった際、多くの人が新品を買うために来店し、「持ち帰る価値がある」と口をそろえて言っていました。そして多くの人に愛されたモンキー50が姿を消し、その後を継ぐモデルとして登場した際には、その人気もさらに加速することとなりました。そのセールスの好調さからも、モンキー125の魅力が伝わってきます。
グロム125系のよく走るエンジン
モンキー125の心臓部はグロム125系のエンジンです。この125ccエンジンは5速トランスミッションを搭載しており、その走りは小排気量車に求められる性能を十分に提供しています。出力は9.4馬力と、このクラスのバイクとしては適切なパワーを備えており、カスタマイズ次第で更なる性能向上も期待できます。
燃費は抜群
燃費性能についても、モンキー125は優れています。WMTCモード値によると、1リットルで70.0km走行可能で、タンク容量が5.6Lなので約392kmの長距離走行が見込めます。日常の通勤であれば、月に1回の給油で十分な距離をカバーできるでしょう。満タンでガソリン代は150円/リットルで計算しても約840円と、非常に経済的です。驚異の燃費性能は、まさに話題の的です。
◆スペック詳細
全長 (mm) | 1710 |
全幅 (mm) | 755 |
全高 (mm) | 1030 |
シート高 (mm) | 776 |
車両重量 (kg) | 104 |
燃料消費率(km/L) | 70.0 |
測定基準 | WMTCモード値 |
シリンダ配列 | 単気筒 |
冷却方式 | 空冷 |
排気量 (cc) | 123 |
カム・バルブ駆動方式 | OHC(SOHC) |
最高出力(PS) | 9.4 |
最大トルク(kgf・m) | 1.1 |
燃料タンク容量 (L) | 5.6 |
モンキー125の乗車時注意点
モンキー125はその特有の愛らしいデザインから多くのファンを魅了していますが、乗車する際に考慮すべき事項がいくつか存在します。
- 外部環境により影響を受けやすい点が挙げられます。特に、強風の日にはその影響を受けやすく、走行時の安定性に影響が出ることがあります。
- サイズの小ささから他の車両に見落とされ、あおられるリスクも考慮が必要です。
- 愛らしい外見から、盗難の対象となることがありますので、セキュリティ対策をしっかりとる必要があります。
125ccクラスのバイクとしてはサイズが格上げされましたが、それでも250ccや400ccの大型バイクに比べれば小柄です。しかし、その小ささがかえって取り回しやすさや駐車場所を選ばないなどの利点にもなっています。
モンキー125は多くの愛好家に支持されており、ギア付き125ccバイクを求める方には非常におすすめの一台となっています。