カワサキの象徴的なネイキッドバイク、ダエグ(ZRX1200D)ですが、機能的なデザインとそのビキニカウルの魅力は多くのファンを惹きつけて止みませんでした。
しかし、このバイクは絶大な人気のなか生産終了を迎えております。とはいえ、所有する多くのバイカーは特定のパーツの耐久性に課題を抱えており、よく故障することが指摘されています。
では、ダエグ(ZRX1200D)が頻繁に遭遇する可能性があるトラブル箇所とはどのようなものがあるのでしょうか。当記事では、その傾向と対策について詳しく解説していきます。
ZRX1200Dダエグはつまらない?持病はある?
シリンダーヘッドカバーの定番の悩み: オイル漏れ
カワサキは特に、この問題がよく指摘されているかもしれません。
シリンダーヘッドからのオイル漏れは、ざっくりとした印象ですが、バイクを持つ人の約2割がいずれ経験するようです。
- バイクを新しく手に入れた直後
- 長い間乗っていなかったとき
- 20,000キロメートル走行後
こうした時期に発生しやすく、原因としてはガスケットの品質不良や経年劣化が挙げられます。
少量のにじみであればすぐに影響は現れませんが、しっかりとオイルが滴り落ちている状態だと、早期に対応するべきです。
オイルが漏れてしまい、それが路面に落ちたりリアタイヤに付着すると、走行中の危険なスリップの原因にもなります。
対策としては、シリンダーヘッドカバーのガスケットを取り替えることが一般的です。この作業にかかる費用は大体15,000円から20,000円となりますが、ご利用のショップによって工賃は異なるため、常連のショップで価格確認をすることをおすすめします。
ゼネレーターチェーンとテンショナーの摩耗について
エンジンがアイドリングしているときに「カラカラ」という音が発生します。これはゼネレーターチェーンが摩耗し、テンショナーが劣化することによるものです。具体的には、クランクからクラッチへの動力が伝わる部分で、チェーンが緩むとテンショナーが機能しなくなることが原因のようです。この問題は、車両が約50,000km走行した頃に発生する傾向があるとのこと。
ZRX1200Rの時代から既にこの部分は弱点として知られていました。その後、ダエグでこの問題は改善されましたが、それでもなお弱い点として残っているようです。詳しい情報については、以下の記事をご覧ください。
ダエグのラジエターホースのチェックポイント
比較的新しいモデルゆえに最新型のダエグにおいては問題が起きる可能性は低いかもしれませんが、特に2009年製造の初期型では、経年によるラジエターホースの老朽化が散見されます。これにより、冷却水が漏れ出す危険性があるのです。
冷却水漏れの問題点は、発見した部位を修理しても他の箇所から漏れが生じる可能性が残ることです。そのため、ラジエターホースの修復を行う際には、周囲のホースも一括で交換することが推奨されます。
部分修復を繰り返すよりも、一気に全体の交換を実施することで、後々の手間を省けるため、非常に合理的なアプローチと言えるでしょう。
ダエグに関する注意点の要約
ダエグには特有の持病や損傷しやすい箇所が存在しており、それらに関する情報をまとめてきたところです。一般によく見受けられるのは、シリンダーヘッドからのオイル漏れの問題です。ダエグを新たに購入する際だけでなく、所有後も定期的にオイルの漏れについてチェックし続けることが大切です。