FZ1 FAZERが不人気の理由は？評価がイマイチなワケを徹底解説

FZ1 FAZERに関する不人気の噂って本当なのでしょうか？2006年にデビューしたこのバイクは、ハーフカウルが特徴のスポーツネイキッドタイプです。

実際、ツーリングからスポーツライディングまで多才な使用が可能なFZ1 FAZERは多くの魅力を持っていますが、どうやらあまり人気がないという声も耳にします。

今日は、過去にバイク店を営んでいた私が、なぜFZ1 FAZERが不評を買っているのかをお話ししていこうと思います。

FZ1 FAZERが不人気な理由

• FZ1 FAZERは一部のライダーには評価されているものの、一般的な人気はあまり高くないとされています。
• このバイクは、性能の面では優れていると言えますが、そのデザインが受け入れがたいと感じる人も多いのかもしれません。
• 乗り心地についても賛否が分かれるところであり、独特のフィーリングが受け入れられないケースもあるようです。
• また、FZ1 FAZERには特定の魅力やカリスマ性が足りないという意見もあるため、より人気のある競合モデルに比べて見劣りしてしまいます。
• 価格設定も他のバイクと比較して割高感があり、それが購入をためらう要因になっている可能性も否定できません。
• さらに、後継モデルや新しいライバルが登場したことで、FZ1 FAZERの存在感が薄れているという事実も、人気が低下している理由の一つかもしれません。

FZ1 FAZERに見るYZF-R1の性能との違い

FZ1 FAZERは、YZF-R1由来のパワーユニットを、低回転から中回転域での扱いやすさに特化させて調整しています。本格志向のYZF-R1が発揮する圧巻の172馬力に対し、FZ1 FAZERは150馬力までパワーを抑えています。

この変更により、YZF-R1特有の低中速域でのまばらなトルクを補っており、日常の運転には向いたエンジン特性を持っています。

しかしながら、高性能やアグレッシブな走行を求めるユーザーには、物足りなさを感じさせる可能性があります。そういった方々には、迷わずYZF-R1の選択をお勧めします。またFZ1 FAZERは、2004年式の5バルブエンジンを使用しているため、2007年式以降に採用された4バルブエンジンモデルに比べて性能面ではやや見劣りする点があります。

国産バージョンはパワーに余裕がない

FZ1 FAZERは2006年に日本へ逆輸入されたモデルとして知られ、更に2008年には国内専用モデルが発売されました。その特徴を比較すると、海外向け逆輸入車は150馬力を発揮するのに対し、国内向けモデルは94馬力に抑えられ、さらに180km/hでの速度制限が設けられています。

もし逆輸入車であれば話は別ですが、国産モデルの場合は馬力が大幅に限定されているため、感じられる走行性能には一定の制約があります。

普段市街地や一般道を走行する分には大きな問題はないかもしれませんが、高速域のツーリングや高速道路上での走りは、明らかにパワー不足を感じる事があるでしょう。

法律上も一般道路での速度制限は80km/h、高速道路では100km/h以上の速度を出すことは許されていませんが、パワーが余っている逆輸入車と比べると、国内仕様の車両では物足りないと感じることがしばしばあるかもしれません。

スポーツバイクとネイキッドバイクの独自のポジション

FZ1 FAZERは、レーサーレプリカとネイキッドタイプの間に位置する、スポーツツアラーモデルとしての特性を有しています。

その持ち味としては、ネイキッドの魅力とレーサーレプリカの良さを融合した点が挙げられますが、反面、どちらかといえば中間的な性格のバイクだとも言えます。

ネイキッド特有の扱いやすさとは異なり、レーサーレプリカのような積極的な走りも期待できるわけではありません。そのため、バイクのバランスを楽しみたいというライダーには適していますが、ネイキッドの特徴ある乗り心地や本格的なレーシングスタイルを求める方には必ずしも合致しないかもしれません。

FZ1 FAZERの総括

スポーツモデルとツアラーカテゴリの中間に位置するFZ1 FAZERには、スタイリッシュなハーフカウルが装備されています。

ネイキッドバイク特有の乗り心地とスポーツバイクの性能の両方を兼ね備えており、多くのライダーに支持されています。しかしその一方で、どちらかというと「中途半端」と捉えることもできるため、感じ方には個人差があります。

全く推奨できないモデルではありませんが、いくつかの欠点も指摘されているため、FZ1 FAZERの購入を検討されている方は、十分に検討した上で選択されることを推奨します。