「125ccで今一番速いバイクってどれ?」そんな疑問を持った方に向けて、現行モデルを徹底比較しました。
125ccクラスは維持費が安く、通勤・通学からツーリングまで幅広く活躍する人気カテゴリーです。
しかし、その中でもどのモデルが本当に速いのかは気になるポイントですよね。
この記事では、カタログスペックだけでなく実測データも参考に、パワーウェイトレシオを基準にした「最速ランキング」を作成しました。
さらに、ホンダ・ヤマハ・スズキ・海外ブランド別の最速モデル、スクーターとマニュアル車の違い、そして選び方のポイントまで解説します。
あなたに合った最速の125ccバイクを見つけるための完全ガイドとして、ぜひ参考にしてください。
125ccで最速の現行モデルはどれ?
125ccバイクは日常の足として人気がありますが、実は「どのモデルが一番速いのか?」を気にするライダーも多いです。
ここでは、125ccクラスの特徴と、速さを比較するために欠かせない「パワーウェイトレシオ」という指標を解説します。
125ccバイクが選ばれる理由
125ccバイクは「原付二種」と呼ばれ、通勤や街乗りにピッタリな存在です。
普通自動車免許を取って1年経てば、小型限定普通二輪免許で運転できるようになります。
高速道路は走れませんが、一般道では最高時速60kmまでOKなので、原付一種よりも余裕があります。
さらに、2025年4月から導入された新基準では、出力が4kW以下の125ccバイクなら原付免許でも運転可能になりました。
ただし、現行の高性能125ccモデルはおよそ15馬力を持つので、従来通り小型二輪免許が必要です。
維持費の安さも魅力で、税金は年間2,400円、燃費は40km/Lを超えるモデルが多数あります。
たとえば、毎日20kmの通勤をしても、ガソリン代は月1,500円程度で済む計算になります。
項目 | 125ccバイク |
---|---|
免許 | 小型限定普通二輪免許(AT限定可) |
維持費 | 自動車税2,400円/年、燃費40〜50km/L |
価格帯 | 新車25万円〜70万円程度 |
法定速度 | 最高60km/h(一般道) |
速さの基準は「パワーウェイトレシオ」で決まる
バイクの速さを比べるときに便利なのがパワーウェイトレシオ(PWR)です。
これは「車両重量 ÷ 最高出力(PS)」で計算され、数値が小さいほど加速性能に優れるといえます。
たとえば、130kgで15PSのバイクなら「130 ÷ 15 = 8.67kg/PS」となり、これは125ccクラスでは最高水準です。
簡単にいうと「1馬力あたり何kgの重さを引っ張っているか」というイメージですね。
125ccで最速を求めるなら、PWRが9.0以下のモデルを狙うのが鉄則です。
PWRの目安 | 性能の目安 |
---|---|
8.5kg/PS以下 | クラス最高レベル(CB125R、FANTICなど) |
9.0kg/PS前後 | 高性能グループ(GSX-S125、GSX-R125など) |
10kg/PS以上 | 実用重視モデル(PCX、アドレス125など) |
125cc現行バイク「最速ランキング」トップ10
ここからは、カタログ値と実測データをもとにした現行125ccバイクの「最速ランキング」をご紹介します。
パワーウェイトレシオと実際の最高速度をあわせて比較することで、本当に速いバイクがどれなのかが見えてきます。
順位 | 車種 | メーカー | PWR(kg/PS) | 実測最高速 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
1位 | CB125R | ホンダ | 8.67 | 約115km/h | 52.8万円 |
1位 | CABALLERO Rally 125 | FANTIC | 8.67 | 約130km/h | 105万円 |
3位 | GSX-S125 | スズキ | 9.00 | 約120km/h | 42万円 |
4位 | XSR125 | ヤマハ | 9.13 | 約100km/h | 50.6万円 |
4位 | GSX-R125 | スズキ | 9.13 | 約128km/h | 45.3万円 |
6位 | MT-125 | ヤマハ | 9.20 | 約128km/h | 49.5万円 |
7位 | YZF-R125 | ヤマハ | 9.40 | 約134km/h | 51.7万円 |
8位 | RC125 | KTM | 9.80 | 約135km/h | 65万円 |
第1位 Honda CB125Rの特徴と速さの秘密
ホンダCB125Rは、PWR 8.67というクラス最高レベルの数値を誇ります。
130kgの軽量ボディに15PSを発揮するDOHC単気筒エンジンを搭載し、実測で115km/hに到達します。
街中では「原付二種なのに加速が鋭い」と感じられる仕上がりで、装備もABSや倒立フォークなど豪華です。
第1位 FANTIC CABALLERO Rally 125の個性と魅力
イタリア発のFANTICも、CB125Rと同じPWR 8.67を実現しています。
最高速は約130km/hと125cc屈指で、長距離ツーリングでも安心できる性能です。
価格は105万円と高額ですが、オフロード走行も可能なアドベンチャースタイルが特徴です。
第3位 Suzuki GSX-S125のコスパ性能
GSX-S125はPWR 9.00で第3位にランクインし、実測最高速は約120km/h。
価格は42万円と手頃で、最速クラスの中では圧倒的にコスパが高いのが魅力です。
兄弟車GSX-R125より軽く、街中でのキビキビした走りが光ります。
第4位 Yamaha XSR125とSuzuki GSX-R125の比較
XSR125はネオクラシックな見た目ながら、最高速は約100km/hにとどまります。
一方、GSX-R125はフルカウルの恩恵で128km/hまで伸び、スポーティさでは大きくリードします。
「見た目の好み」か「純粋な速さ」かで選び方が変わる2台です。
メーカー別・125cc最速モデルをチェック
同じ125ccクラスでも、メーカーごとに速さの方向性や特徴は大きく異なります。
ここでは、ホンダ・ヤマハ・スズキ・海外ブランドの4つに分けて、現行で最速のモデルを整理してみましょう。
メーカー | 最速モデル | 実測最高速 | 特徴 |
---|---|---|---|
ホンダ | CB125R | 約115km/h | 軽量×高出力、街乗りでも扱いやすい |
ヤマハ | YZF-R125 | 約134km/h | フルカウルで高速巡航が得意 |
スズキ | GSX-R125 | 約128km/h | コンパクトかつ高回転型エンジン |
海外ブランド | KTM RC125 | 約135km/h | 本格スポーツ装備、価格は高め |
ホンダの現行最速モデルはどれ?
ホンダの最速モデルはCB125Rです。
パワーウェイトレシオ8.67というクラス最上位の数値を誇り、最高速は約115km/hに到達します。
軽量で取り回しやすいので、通勤や街乗りで速さと実用性を両立できる一台です。
ヤマハの現行最速モデルはどれ?
ヤマハの最速はYZF-R125で、実測約134km/hを記録します。
PWRは9.40と他車より劣りますが、フルカウルの空力性能が最高速を押し上げる秘密です。
長距離ツーリングで「小排気量なのに高速巡航が楽」と感じられるモデルです。
スズキの現行最速モデルはどれ?
スズキではGSX-R125が最速で、実測128km/hに達します。
10,500回転まで回る高回転型エンジンを搭載し、スポーティな走りを楽しめます。
一方で、兄弟車のGSX-S125は最高速こそ120km/h程度ですが、軽快なレスポンスで街中では乗りやすさが際立ちます。
海外ブランドで速いモデルは?
海外勢の代表はKTM RC125です。
実測最高速135km/hという125ccの限界に迫るスピードを実現しています。
トレリスフレームや倒立フォークなど、本格的なスポーツ装備を備え、まさに「ミニ・スーパースポーツ」と呼べる一台です。
ただし、価格は65万円と高額で、趣味性の高いモデルといえるでしょう。
スクーター編|125ccで速いのはどれ?
125ccといえばスクーターを思い浮かべる人も多いでしょう。
ここでは、PCXやNMAXといった定番から、シグナスやアドレスといった加速重視のモデルまで、スクーターの「速さ」を比較していきます。
モデル | メーカー | 実測最高速 | 特徴 |
---|---|---|---|
PCX125 | ホンダ | 約105km/h | 燃費・快適性のバランスに優れる |
リード125 | ホンダ | 約95km/h | 軽快で取り回しやすい通勤快速 |
NMAX125 | ヤマハ | 約100km/h | 中高速の伸びが良くスポーティ |
シグナス グリファス | ヤマハ | 約100km/h | 0-60km/h加速最速、街乗りに強い |
アドレス125 | スズキ | 約95〜100km/h | 軽量105kgで加速感が軽快 |
バーグマンストリート125EX | スズキ | 約90km/h | 快適性重視のツーリングスクーター |
GP125i | キムコ | 約90km/h | 台湾製でコスパ重視 |
プリマベーラ125 | ベスパ | 約90km/h | おしゃれな外観、走りは控えめ |
ホンダPCX・リード125の最高速
PCX125は実測105km/hに到達し、燃費や装備のバランスが優れた定番モデルです。
街乗りから郊外まで万能に使えるため「迷ったらPCX」と言われるほど人気があります。
リード125は最高速こそ95km/h程度ですが、取り回しが軽く通勤ユーザーに愛されています。
ヤマハNMAX・シグナスの加速性能
NMAX125は最高速100km/h前後で、特に中高速域での力強さが特徴です。
巡航や登坂でも余裕があり、スポーティなスクーターを求める人におすすめです。
シグナス グリファスは0-60km/h加速が6.2秒と原付二種スクーター最速の加速力を誇ります。
最高速は100km/h程度ですが、街中での信号ダッシュでは頭一つ抜けています。
スズキ・キムコ・ベスパのスクーター最速データ
アドレス125は軽量な105kgの車体を活かして95〜100km/hに到達します。
バーグマンストリート125EXは最高速90km/h程度と控えめですが、シートが広く快適性を重視したモデルです。
キムコ GP125iは90km/h前後で、コストを抑えたいユーザーに向いています。
ベスパ プリマベーラ125は見た目の魅力が強く、最高速は控えめながら街中をスタイリッシュに走れます。
125cc最速モデルを選ぶ前に知っておきたいこと
最速モデルに憧れるのは自然なことですが、購入前に押さえておくべきポイントがあります。
ここでは「免許制度」「用途別の向き不向き」「維持費や価格のバランス」について解説します。
免許制度と馬力制限の関係
125ccを運転するには小型限定普通二輪免許(AT限定可)が必要です。
2025年からは「原付免許で125ccも可」という新制度が始まりましたが、条件は出力4kW(約5.4PS)以下という制限付きです。
つまり、現行で速さを誇る125cc(出力15PS前後)は対象外で、従来通り二輪免許が必須です。
「最速」を求めるなら必ず二輪免許が必要という点を忘れないようにしましょう。
街乗り・通勤向きとツーリング向きの違い
街乗り・通勤に強いのは低中速トルク重視のモデルです。
例えば、シグナス グリファスは0-60km/h加速で頭ひとつ抜けており、信号スタートで軽快さを感じられます。
一方、ツーリングを想定するならフルカウルスポーツのGSX-R125やYZF-R125が有利です。
風防効果で疲労が少なく、燃料タンク容量も大きいので長距離移動に向いています。
用途 | おすすめモデル | 理由 |
---|---|---|
街乗り・通勤 | シグナス グリファス、CB125R | 加速力が強く、取り回しも軽快 |
ツーリング | YZF-R125、GSX-R125 | 高速巡航が楽で長距離に強い |
万能型 | PCX125 | 燃費・快適性・走行性能のバランスが良い |
燃費・維持費・価格と速さのバランス
125ccは維持費が圧倒的に安いのも魅力です。
自動車税は年間2,400円で、燃費は40〜50km/Lが一般的。
たとえば、ガソリン代が170円/Lでも、1,000km走って燃料代は4,000円程度しかかかりません。
価格帯は20万円台の実用型スクーターから、60万円超のスポーツモデルまで幅広いです。
「最速=高額」という傾向はありますが、GSX-S125のように42万円で高性能を味わえる例外もあります。
自分の使い方に合った「速さとコストの落としどころ」を見つけるのが賢い選び方です。
まとめ|現行で最速の125ccはこのモデル
ここまで、パワーウェイトレシオや実測最高速をもとに現行125ccバイクを比較してきました。
最後に「総合的に見てどのモデルが最速か」を整理しておきましょう。
タイプ | モデル | 特徴 |
---|---|---|
総合最速 | Honda CB125R | 軽量ボディ×15PSで加速・実用性を両立 |
最高速重視 | KTM RC125 | 実測135km/h、フルカウルで125cc最速級 |
コスパ最強 | Suzuki GSX-S125 | 42万円で120km/h、街乗りレスポンスも抜群 |
スクーター最速 | Yamaha シグナス グリファス | 0-60km/h加速6.2秒、街乗り最強スクーター |
結論として、「速さのバランス」を求めるならCB125R、「最高速へのこだわり」ならRC125がおすすめです。
一方で、費用対効果を重視するならGSX-S125、街乗りの実用性を考えるならシグナス グリファスが優秀です。
どのモデルを選んでも、125ccならではの軽快さと経済性を楽しめるのが最大の魅力といえるでしょう。
ぜひあなたのライフスタイルに合った最速125ccを見つけて、快適なバイクライフを楽しんでください。