1990年代にヤマハから登場したSRV250は、V型2気筒エンジンを搭載しており、その見目麗しいスタイルと個性溢れる魅力で特定の愛好家たちの心を掴んでいました。しかし、広く一般にはその存在が認知されておらず、人気が低いと見なされていたのです。
この度は、それゆえSRV250が何故人気が出なかったのか、その詳しい背景や現状について、かつてバイク店に勤めていた私がご紹介します。
SRV250が不人気な理由
ビラーゴ250系エンジンの評価
SRV250は、ビラーゴ250と同様のVツインエンジンを採用しています。多くの250ccクラスのクラシカルなバイクは空冷ネイキッドタイプであるのが一般的です。
ビラーゴ250系のエンジンは、27馬力を誇り、力強い走りが特徴です。
ただし、空冷単気筒エンジンのシンプルさを求める方には、このモデルは異なるかもしれません。ヤマハといえば、SR400のような単気筒モデルが印象的です。そのような単気筒エンジンのモデルを好む方には、SRX250がおすすめかもしれません。
SRV250の現在の立ち位置
SRV250は、1990年代に製造されたバイクであり、2023年現在では存在感が薄れつつあるものと言えるでしょう。このモデルは1993年に製造が終了し、現代の若者層にはあまり知られていないかもしれません。知名度が低いということは、乗るチャンスが減ることを意味し、その結果として人気が下がる傾向にあります。
ルネッサの人気度が優勢
SRV250の後を継ぐバイクとして成り立っているルネッサは、多くの注目を集めています。SRV250を原型としつつも、より細身のタンクを採用し、ネオクラシックなデザインを特徴とするモデルに仕上がっております。
フレームや基本構造はSRV250に準じているものの、ルネッサは発売年が新しいため、支持するファン層も多いのが実情です。さらに、SRV250が市場で好まれない要因の一端に、ルネッサの存在が奪っている部分もあると考えられます。
まとめ
SRV250の不評の要因には、性能の面だけではなく、年代が古くなったことで認知度も低下してしまった影響や、Vツインエンジンに対する不評があります。
ただし、不人気だからといって性能が劣っているわけではありません。実際には、パワフルなビラーゴ系のエンジンが採用されており、その走りは魅力的です。クラシックなデザインを好み、同時に走行性能も重視する人にとっては、推薦できるバイクです。