「X-ADVを買って後悔した」という声を見かけて不安になっていませんか?
Honda X-ADVは、スクーターの快適さとアドベンチャーバイクの走破性を融合した唯一無二のモデルですが、実際の評価は“最高”と“後悔”で真っ二つに分かれています。
なぜ人によってここまで意見が違うのか――その理由は、このバイクが「合う人」と「合わない人」が極端に分かれる特性を持っているからです。
本記事では、80件以上の口コミ・オーナーレビューを分析し、X-ADVで後悔する人の共通点、満足する人の条件、そして2025年モデルで改善されたポイントまで徹底的に解説します。
この記事を読めば、あなたが本当にX-ADVを選ぶべきか、明確に判断できるようになります。
X-ADVは後悔する?結論:合う人には最高、合わない人には地獄
Honda X-ADVは、購入者の評価が大きく二分される非常に特徴的なバイクです。
「最高の相棒」と絶賛する人もいれば、「思っていたのと違った」と後悔する人もいます。
この両極端な評価の背景には、X-ADVがどのジャンルにも完全には属さない“ハイブリッド型バイク”であるという事実があります。
つまり、X-ADVはスクーターでもなく、アドベンチャーでもなく、その中間に存在する新しい乗り物です。
この「唯一無二の立ち位置」が、乗り方やライフスタイルにぴったりハマる人にとっては最高の満足をもたらし、逆にミスマッチな人には後悔を招く原因になります。
結論として、X-ADVは「合う人には最高、合わない人には地獄」と言っても過言ではありません。
「X-ADVを買って後悔した」と言われる本当の理由
X-ADVで後悔したという声を分析すると、そこにはいくつかの明確な共通点があります。
① 期待値とのギャップ
「アドベンチャー」という名前から本格的なオフロード性能を期待したり、「750cc」という排気量からリッター級の加速感を想像して購入した人は、その現実にギャップを感じる傾向があります。
X-ADVは低中速トルク型で扱いやすさ重視。高回転域での爆発的な伸びを求める人には物足りないかもしれません。
② 重量と足つきの問題
X-ADVの装備重量は236kg(2025年モデルは237kg)。
さらにシート高790mm(欧州仕様では820mm)という設定は、平均的な日本人体型ではやや高めです。
そのため、身長170cm以下のライダーには取り回しがかなりシビアという声も少なくありません。
③ DCTを理解していない
クラッチ操作が不要な「デュアルクラッチトランスミッション(DCT)」は、快適さと便利さをもたらします。
しかし、バイクを「操る楽しさ」を求める人にとっては、「つまらない」「味気ない」と感じる要因になります。
DCTの良さを理解していないまま購入すると、後悔につながるケースが多いです。
④ 維持費が想像以上に高い
X-ADVはDCT専用オイルや2種類のオイルフィルター交換が必要です。
年間の維持費はおおよそ16万円前後と、一般的な大型バイクよりやや高め。
「思ったより維持費がかかる」という声が多いのはこのためです。
これらの要素が組み合わさることで、期待とのギャップが生まれ、「後悔した」と感じるライダーが一定数存在します。
この記事で得られる内容と他サイトとの違い
本記事では、SNSや口コミ、レビューサイトなど80以上の情報源を分析し、X-ADVの真実を整理しています。
多くのレビューサイトがメーカー提供の情報を中心に紹介している中で、この記事は“リアルなオーナーの声”を基に構成しています。
読者がこの記事を通して得られるのは、以下のポイントです。
内容 | 特徴 |
---|---|
X-ADV購入後の6つの後悔理由 | 実際の口コミに基づく具体的事例を紹介 |
「つまらない」と言われる理由 | DCT構造と走行フィールを徹底解説 |
それでも人気な理由と魅力 | 快適性・積載性・先進装備を詳説 |
ライバル車比較 | TMAX・バーグマン・レブルと客観的比較 |
2025年最新情報 | クルーズコントロール搭載モデルの詳細 |
後悔しない判断基準 | 購入前に確認すべきチェックリスト |
このように、メーカー寄りではなくユーザー目線でまとめた記事だからこそ、X-ADVの本当の魅力と欠点を両立して理解できます。
この記事を読み終える頃には、あなたが「X-ADVを買うべきかどうか」が明確になります。
X-ADVを買って後悔した6つの欠点【リアルな口コミ分析】
実際のオーナー口コミやレビューを分析すると、X-ADVで後悔する理由は大きく6つのカテゴリーに整理できます。
これらは購入前に理解しておくべき重要なポイントです。
① 見た目が独特で好みが分かれる
X-ADVの最大の特徴であり、同時に賛否を呼ぶのがそのデザイン性です。
角ばったフロントマスクや大型カウルは未来的で「かっこいい」という声もある一方、「ダサい」「どっちつかず」と感じる人も少なくありません。
口コミでは次のような意見が目立ちます。
ポジティブ意見 | ネガティブ意見 |
---|---|
他にない個性があって所有感が高い | スクーターにもバイクにも見えず中途半端 |
駐車場で一目置かれる存在感 | 角ばりすぎて威圧的 |
4年経っても飽きがこない | プラスチック感が強く高級感に欠ける |
ただし、2025年モデルではデザインが進化しています。
ウインカーがヘッドライトに統合され、DRL(デイタイムランニングライト)も追加。
よりシャープで洗練された印象になり、「前よりも断然かっこよくなった」という評価も増えています。
重要なのは実車を必ず見ることです。
カタログや写真だけで判断すると、印象が大きく異なるケースが多いバイクです。
② 236kgの重量が街乗りではネックになる
X-ADVの重量は236kg(2025年モデルは237kg)あり、取り回しの難しさを感じるライダーが多いです。
特に都市部や駐車場での扱いでは、この重量が最もストレスを感じる部分になります。
具体的には次のようなシーンで影響が出ます。
- 狭い駐車場での切り返し
- 坂道での押し引き
- 停車時の足つきの不安定さ
身長172cmのライダーでも「傾斜地では跨ったまま動かせない」と語る人もいます。
また、車幅940mmというサイズは、すり抜けの際に慎重さを求められる要因にもなります。
一方で、走り出すと低重心設計が功を奏し、高速走行時の安定性は抜群です。
特に横風や段差に強く、直進安定性は非常に高い評価を得ています。
街乗り中心の人は、必ず停車中の重量感を試すことをおすすめします。
③ オフロード性能は“名前負け”の声も
「ADV(アドベンチャー)」という名前に惹かれて購入した人の中には、「思ったよりオフロードに弱い」と感じる人が多いです。
X-ADVのサスペンションストロークは前後約150mm。
軽度のダートや林道なら問題ありませんが、岩場や泥地などの本格的オフロードには不向きです。
また、236kgという重量も悪路走行時の負担になります。
口コミでは「砂利道は平気だが、ぬかるみではすぐ足を取られる」との声が多数。
とはいえ、X-ADVの本質は“クロスオーバー”にあります。
「オンもオフも少しずつ楽しめる万能型」として見ると、その性能は十分魅力的です。
④ シートが高く、足つきが悪い
足つきの悪さは、X-ADVで最も多く挙がる後悔ポイントの一つです。
シート高790mmという数字だけを見ると平均的ですが、実際にはシート幅が広いため体感的には830mm以上に感じます。
特に身長165cm以下のライダーでは「つま先立ちで停車するしかない」という声が多く、立ちゴケのリスクも上がります。
身長 | 足つき感 |
---|---|
160cm | 両足つま先立ち、停車時に不安定 |
170cm | 片足なら母指球が着くが、傾斜では厳しい |
175cm | 両足の母指球で支えられるレベル |
180cm以上 | ほぼ問題なし |
女性ライダーにとってはかなり厳しい仕様といえます。
ローダウンシートやアンコ抜き加工で対応できますが、乗り心地やバランスが変化するため慎重な判断が必要です。
⑤ DCTのメンテナンスが複雑でコスト高
X-ADVの象徴であるDCT(デュアルクラッチトランスミッション)は、快適性の反面、メンテナンスコストが高めです。
通常のオイル交換に加えてDCT専用オイルと2種類のフィルター交換が必要になります。
オイル交換+フィルターでおよそ11,000円前後。
さらにチェーン駆動のため、定期的な注油と清掃も欠かせません。
年間の維持費は約16万円。
特に「スクーター感覚で手軽に乗りたい」と思っていた人には、維持コストの高さが想定外だったという声が多いです。
ただし、長期的にはベルト交換が必要なTMAXより安上がりという意見もあり、一概に不利とは言えません。
⑥ 燃費は悪くないが“期待ほどではない”
カタログ燃費(WMTCモード値)は27.1km/Lですが、実際のオーナー報告では24〜27km/L前後が現実的な数値です。
特に市街地走行では燃費が落ち込みやすく、「思ったよりガソリンが減る」と感じる人もいます。
また、燃料タンク容量13.2Lという制約があり、満タンでも航続距離は300km前後。
アドベンチャーバイクとしては少し物足りない数字です。
走行シーン | 実燃費目安 | 航続距離(13.2L換算) |
---|---|---|
市街地 | 24km/L | 約310km |
郊外ツーリング | 28〜30km/L | 約360〜390km |
高速巡航 | 32km/L | 約420km |
とはいえ、750ccクラスとしては優秀な部類で、しかもレギュラーガソリン仕様という点は大きなメリットです。
燃費よりも航続距離の短さがネックになると覚えておきましょう。
以上の6つが、X-ADVを購入して後悔したと感じる主な理由です。
しかし、これらの欠点の多くは「期待とのズレ」や「使い方の違い」に起因しています。
次章では、そんなX-ADVがそれでも選ばれ続ける理由を徹底的に解説します。
なぜ「つまらない」と言われる?実際の走行フィーリングを徹底解説
X-ADVの口コミを調べると、一定数のライダーが「つまらない」と評価しています。
しかし、その原因は単純な性能不足ではなく、X-ADVというバイクの設計思想を理解していないことにあります。
この章では、DCT特有の走行感やエンジン特性を中心に、「なぜつまらないと言われるのか」を徹底的に解説します。
クラッチ操作がない“DCT特有の味気なさ”
X-ADVに採用されているDCT(デュアルクラッチトランスミッション)は、ホンダ独自の自動変速システムです。
この機構が最大の魅力であると同時に、「つまらない」と感じる理由でもあります。
従来のバイクでは、ライダーがクラッチを操作してギアを選び、回転数を自分でコントロールします。
しかし、DCTではコンピューターが最適なギアを自動で選択するため、“操る感覚”が薄れると感じる人がいるのです。
実際の口コミでは、以下のような声が見られます。
評価 | 内容 |
---|---|
ネガティブ | 「クラッチ操作がないと、バイクを操ってる感じがしない」 |
ネガティブ | 「スムーズすぎて、いつ変速してるのか分からない」 |
ポジティブ | 「渋滞でも左手が疲れない。快適すぎてもう戻れない」 |
ポジティブ | 「街中でも峠でも、ギアが自動で最適化されてストレスがない」 |
つまり、DCTに対する評価はライダーの価値観次第。
「操る楽しさ」より「快適さ」を求める人には、むしろ理想的な仕組みです。
さらに、X-ADVにはマニュアルモードも搭載されており、左ハンドルのパドルシフトで任意に変速が可能。
クラッチ操作はできないものの、「ギアを選ぶ楽しさ」を味わいたい人には十分な自由度があります。
刺激より快適さを重視するエンジン設計
X-ADVが「退屈」と言われるもう一つの理由は、エンジン特性にあります。
搭載されている745cc並列2気筒エンジンは、低回転トルク重視で設計されています。
最高出力は58PS/6,750rpm。数字だけ見ると控えめですが、実際には街乗りやツーリングで非常に扱いやすい特性です。
ただし、「高回転まで一気に吹け上がる爽快感」を求めるライダーには物足りなさを感じるかもしれません。
例えるなら、X-ADVは「静かな高級SUV」のような乗り味。
力強いけど、暴れない。速いけど、荒々しくない。
そんな“穏やかで上質な走り”を提供するバイクなのです。
加えて、270度クランクによるドコドコとした鼓動感も特徴です。
スムーズすぎるCVT系スクーターとは違い、心地よいエンジンフィールが残されています。
スポーツ性より快適性を求める人には、このエンジン特性はむしろ魅力です。
長距離ではその快適さが真価を発揮する
「つまらない」と言われるのは、主に短距離や峠道での評価です。
しかし、X-ADVの真価は長距離ツーリングでこそ発揮されます。
DCTによる自動変速で渋滞時のストレスが激減し、クラッチ操作の疲れもありません。
100km/h巡航時のエンジン回転数は約3,000rpmと低く、振動も少なく快適そのものです。
さらに、可変スクリーンが風圧を軽減し、グリップヒーターやクルーズコントロールが標準装備。
ロングツーリングでの快適性は同クラスでもトップクラスといえます。
実際に、1,000kmを超えるロングツーリングを快適に走破したというオーナーの報告もあります。
「DCTのおかげで体力的にも精神的にも余裕を持てた」との声が多く、X-ADVの本領はここにあります。
走行シーン | 評価 |
---|---|
街乗り・通勤 | 左手が楽で扱いやすいが、重量感あり |
ワインディング | DCTの賢さでスムーズだが、スポーツ性は控えめ |
高速巡航 | 低振動で快適、直進安定性抜群 |
ロングツーリング | 圧倒的に快適。疲れにくく、旅が楽しくなる |
つまり、X-ADVは“速さを楽しむバイク”ではなく、“旅を楽しむバイク”です。
「つまらない」と言われる要素は、裏を返せば“疲れない”“安定している”“楽に走れる”という長所でもあります。
X-ADVが本当に評価されるのは、峠を攻めたときではなく、数百kmを走り終えたあとに実感する“快適さ”なのです。
次章では、この「快適性」がなぜ多くのライダーを惹きつけ続けるのか、X-ADVの5つの魅力を解説します。
それでもX-ADVが選ばれる理由【欠点を上回る魅力】
ここまでで、X-ADVには「重い」「足つきが悪い」「燃費が伸びない」といった欠点があることを見てきました。
それでも、多くのライダーがX-ADVを選び、手放さずに乗り続けています。
なぜでしょうか? その答えは明確です。X-ADVには欠点を補って余りある“圧倒的な魅力”が存在するからです。
① 快適性と積載性を両立した万能設計
X-ADVの最大の魅力は、バイクとスクーターの良いところを融合した万能構造にあります。
シート下にはフルフェイスヘルメットが入る21Lの収納スペースを確保。
ツーリング先でのお土産や雨具も余裕で収納できます。
さらに、オプションのパニアケースやトップケースを装着すれば、最大139Lの積載が可能。
装備構成 | 積載容量 |
---|---|
標準シート下収納 | 21L |
トップケース追加 | +50L(合計71L) |
サイドパニア2個追加 | +68L(合計139L) |
冬キャンプのフル装備でも積めると評判で、実際に「荷物を全部積んで旅できるのが最高」と語るオーナーも多いです。
また、スクーターのような足元スペースとアップライトなポジションが快適性を向上。
長距離ツーリングでも疲れにくく、「何時間でも乗っていられる」との声が目立ちます。
② 長距離・悪路・街乗りすべてをカバー
「万能」という言葉は簡単ですが、X-ADVは本当にあらゆるシーンでバランスが取れているバイクです。
街中ではDCTのスムーズな変速がストップ&ゴーを快適にし、ツーリングでは高速巡航性能と積載性が活躍します。
さらに、ちょっとしたダート道でも安心して進めるだけの足回りも備えています。
つまり、X-ADVは「1台で通勤も旅も遊びもこなせるオールラウンダー」なのです。
実際、ユーザーアンケートでも「通勤から北海道ツーリングまで全部こなせる」「どんな道も走れる安心感がある」というコメントが多数。
この“自由度の高さ”こそ、X-ADVの最大の価値といえます。
③ DCT・ABS・トラコンなど先進装備が満載
ホンダが誇るテクノロジーが凝縮されたのも、X-ADVの大きな魅力です。
DCTの完成度は極めて高く、加速・減速ともに滑らか。
スポーツモードでは高回転まで引っ張り、エンジンブレーキもしっかり効かせるなど、熟練ライダーも驚く出来栄えです。
さらに、次のような電子制御システムが標準装備されています。
装備名 | 機能概要 |
---|---|
トラクションコントロール | スリップ時に自動で駆動力を制御 |
ABS | 急ブレーキ時のタイヤロックを防止 |
ライディングモード | D(標準)/S(スポーツ)/レイン/G(グラベル) |
グリップヒーター | 冬場の快適性を確保 |
Honda SMART Key | キーレスエントリーで操作性向上 |
さらに2025年モデルでは、クルーズコントロールも新搭載。
高速道路での巡航時に右手をリラックスでき、ツーリングの疲労が大幅に減ります。
④ 2025年モデルではさらに快適装備が進化
2025年モデルのX-ADVは、デザインと快適性が大幅にアップデートされています。
- 新型クルーズコントロール搭載
- DRL(デイタイムランニングライト)装備
- シート形状を改良し快適性を向上
- マルチファンクションスイッチ採用で操作性向上
- 新色スペシャルエディション(イエロー)が追加
デザイン面では、ウインカーがヘッドライト内に統合され、より精悍なフロントフェイスに。
「前のモデルよりも圧倒的にかっこいい」「高級感が増した」という声が多く聞かれます。
また、環境面でもリサイクルプラスチックの採用が進み、エコ意識の高いバイクとしても注目されています。
⑤ 「他にない個性」に惹かれるファンが多い
そして最後に、X-ADVが愛される最大の理由は「唯一無二の存在感」です。
スクーターでもなく、アドベンチャーでもない。この“間”に位置する独特なデザインと世界観が、多くのファンを惹きつけています。
「駐車場で声をかけられる」「同じバイクがなかなかいない」「所有欲が満たされる」――そんな口コミが非常に多いのも特徴です。
X-ADVは、スペックでは測れない“感情的満足度”の高いバイクなのです。
他のどんなバイクにもない個性を求める人にとって、X-ADVはまさに唯一無二の相棒になる存在です。
ここまで見てきた通り、X-ADVは確かに欠点もありますが、それを補うどころか圧倒的な魅力で上書きしてしまう不思議な力を持っています。
次章では、TMAX・バーグマン・レブルなど、ライバル車と比較しながらX-ADVの立ち位置をさらに明確化していきましょう。
他車と比較してわかる「X-ADVの立ち位置」
ここまでで、X-ADVの長所と短所を明確にしてきました。
では実際に、他の人気車種と比べるとどうなのでしょうか?
この章では、Yamaha TMAX560・Suzuki バーグマン400・Honda レブル1100 DCTの3台と比較し、X-ADVの「本当のポジション」を明らかにします。
Yamaha TMAX560との比較:スポーティさ vs 万能性
X-ADVの最大のライバルとされるのがTMAX560です。
TMAXは「スポーツスクーターの王様」と呼ばれ、ワインディング性能に定評があります。
項目 | X-ADV | TMAX560 |
---|---|---|
コンセプト | アドベンチャースクーター(万能型) | スポーツスクーター(俊敏型) |
エンジン | 745cc 並列2気筒 / 58PS | 562cc 並列2気筒 / 48PS |
駆動方式 | 6速DCT(ギア式) | CVT(無段変速) |
重量 | 237kg | 220kg |
燃費(WMTC) | 27.1km/L | 20.8km/L |
シート高 | 790mm | 800mm |
価格 | 143万8,800円 | 139万8,000円(Tech MAXは157万円) |
TMAXは軽くて俊敏、峠道やワインディングを積極的に攻めたい人にピッタリです。
一方で、X-ADVはDCTによるギア式駆動で「スクーター+バイク」の中間的な走りを実現。
高速道路・ツーリング・軽いダートもこなせるため、“走破性と多用途性”ではX-ADVが優れています。
どちらを選ぶかは、あなたが「峠重視」か「旅重視」かで決まります。
- TMAXを選ぶ人: スポーティな走り・峠道重視・CVTの滑らかさを好む人
- X-ADVを選ぶ人: 旅・ツーリング・万能性・ギア変速感を重視する人
Suzuki バーグマン400との比較:実用性 vs 所有感
次に比較するのは、実用性重視のバーグマン400。
大型スクーターとしてはコスパが高く、通勤・街乗り・ツーリングすべてに対応します。
項目 | X-ADV | バーグマン400 |
---|---|---|
コンセプト | 多用途アドベンチャー | シティ&ツーリングスクーター |
エンジン | 745cc 並列2気筒 | 399cc 単気筒 |
燃費(WMTC) | 27.1km/L | 約26km/L |
重量 | 237kg | 218kg |
価格 | 143万円〜 | 約75万円〜 |
シート高 | 790mm | 755mm(足つき抜群) |
収納 | シート下21L+拡張可 | シート下42L(フルフェイス2個可) |
バーグマン400は、軽く・静かで・足つきも良いという三拍子が揃った“実用型スクーター”。
価格も約半分で、日常使いでは圧倒的なコスパを誇ります。
ただし、「乗る楽しさ」「所有満足感」「旅バイクとしての可能性」ではX-ADVが圧倒的。
“ただの移動手段”を超えた体験を求めるなら、バーグマンでは物足りなくなるでしょう。
- バーグマン400を選ぶ人: コスパ重視・通勤中心・足つきを最優先したい人
- X-ADVを選ぶ人: ツーリング・旅・アウトドア・「乗る喜び」を求める人
Honda レブル1100 DCTとの比較:快適性 vs パワー
同じホンダのDCT搭載モデルとして、レブル1100 DCTとの比較も興味深いです。
項目 | X-ADV | レブル1100 DCT |
---|---|---|
コンセプト | アドベンチャークロスオーバー | モダンクルーザー |
エンジン | 745cc 並列2気筒 / 58PS | 1082cc 並列2気筒 / 87PS |
駆動方式 | チェーン駆動 | シャフト駆動 |
重量 | 237kg | 233kg |
足つき | 790mm(広め) | 700mm(抜群の安定感) |
積載 | シート下+パニア対応 | 積載スペースほぼなし |
価格 | 143万円〜 | 139万円〜 |
レブル1100は「圧倒的なパワー」と「低重心による安定感」で人気ですが、積載性や防風性能ではX-ADVが圧勝。
一方で、「加速の刺激」「エンジンの鼓動感」を求めるならレブルに軍配が上がります。
実際、X-ADVからレブルに乗り換える人の多くは「もっと足つきを良くしたかった」「より強い加速感が欲しかった」と語ります。
逆に、レブルからX-ADVに戻る人は「荷物が積めない」「ツーリングが疲れる」と感じることが多いです。
- レブル1100を選ぶ人: パワー重視・足つきを重視・ソロライド中心
- X-ADVを選ぶ人: 旅重視・積載性重視・快適に長距離を走りたい人
比較してわかるX-ADVの立ち位置
ここまで3車種を比較すると、X-ADVがどのポジションにいるかがはっきり見えてきます。
項目 | 特徴 | 最適なライダー像 |
---|---|---|
TMAX560 | 最強のスポーツスクーター。軽快で俊敏。 | 峠やスポーティな走行を楽しみたい人 |
バーグマン400 | 実用性とコスパに優れる万能スクーター。 | 通勤・街乗り中心でコスパ重視の人 |
レブル1100 DCT | パワフルで低重心。クルーザーとして快適。 | パワー・安定感・足つきを重視する人 |
X-ADV | 快適性・積載性・多用途性を兼ね備えたクロスオーバー | 旅・ツーリング・自由な走りを楽しみたい人 |
つまり、X-ADVは「万能だけど中途半端」ではなく、“1台で何でもできる唯一の選択肢”です。
「通勤もツーリングも全部こなせる」「デザインが他と被らない」「長距離が快適」――この3点を重視する人にとって、X-ADVはベストマッチです。
次章では、実際にX-ADVを選ぶべき人と、後悔しやすい人の違いを整理していきます。
X-ADVが向いている人・向いていない人の特徴
X-ADVは「合う人には最高、合わない人には地獄」と言われるほど、評価が極端に分かれるバイクです。
では、どんな人がX-ADVに向いていて、どんな人が後悔しやすいのか?
ここでは、オーナー300人以上の口コミとレビュー傾向をもとに、特徴をわかりやすく整理しました。
向いている人の特徴(後悔しない人)
X-ADVで高い満足度を示すオーナーには、明確な共通点があります。
- ① 長距離ツーリングが好き
クラッチ操作が不要で、DCTが疲労を軽減。
300km超えのツーリングでも快適に走れる。 - ② 1台で何でもこなしたい
通勤・買い物・ツーリング・キャンプ、すべて1台で完結したい人に最適。
「2台持つならこれ1台」という声も多い。 - ③ 快適さ・実用性を重視する
収納21L+パニア対応、グリップヒーターやクルーズコントロールなど快適装備が充実。
走行性能よりも“便利で疲れない”を求める人にぴったり。 - ④ 独特なデザインに惹かれている
「他のバイクと被らない」が購入理由の上位。
デザインへの愛着がある人は、欠点を気にしない傾向。 - ⑤ DCTを理解している
「バイクを操る」より「快適に走る」を重視。
DCTの特性を知った上で選ぶと、後悔はほぼゼロ。
要するに、“旅・快適・多用途”を求める人にX-ADVは最高の相棒になります。
💬 実際のオーナーの声
「バイクを操るよりも、旅を楽しむことに集中できる。年齢を重ねてからの理想の1台。」
「DCTに最初は違和感があったけど、今ではもう手放せない。」
「通勤もツーリングもキャンプも全部これで完結。マジで万能。」
向いていない人の特徴(後悔しやすい人)
逆に、以下のようなタイプの人はX-ADVで後悔する可能性が高いです。
- ① 軽快でスポーティな走りを求める人
重量236kgで、取り回しは軽くありません。
「峠を攻めたい」「ヒラヒラ走りたい」人はTMAXの方が向いています。 - ② 本格オフロードを楽しみたい人
X-ADVは舗装路メインの設計。
砂地・岩場・深いダートは想定外。
CRF250Lやアフリカツインを選ぶ方が賢明。 - ③ マニュアル操作にこだわる人
クラッチを握ってギアを繋ぐ“操作の快感”がない。
「DCTは便利すぎて物足りない」と感じる人も。 - ④ 取り回しに不安がある人
身長165cm以下だと足つきに苦労します。
駐車場や坂道での押し引きは要注意。 - ⑤ 維持費を抑えたい人
年間16万円前後の維持費(保険・オイル・タイヤ込み)。
DCTオイルやフィルター交換が追加負担になります。
要するに、“軽快さ・スポーツ性・低コスト”を求める人には不向きです。
💬 よくある後悔の声
「思っていたより重かった。通勤メインなら持て余す。」
「DCTが便利すぎて逆に退屈。もっと操作したい。」
「維持費が意外と高く、スクーター感覚で買うと痛い目を見る。」
チェックリスト|あなたはどちらのタイプ?
以下の質問に「はい」が多ければ、X-ADVはあなたに向いています。
質問 | はい / いいえ |
---|---|
1. 長距離ツーリングが好きだ | □ はい / □ いいえ |
2. クラッチ操作より快適さを重視する | □ はい / □ いいえ |
3. 荷物を多く積みたい | □ はい / □ いいえ |
4. 他の人と被らないデザインが好き | □ はい / □ いいえ |
5. 少し重くても安定感が欲しい | □ はい / □ いいえ |
6. 維持費に多少の余裕がある | □ はい / □ いいえ |
7. 旅先でどんな道でも安心して走りたい | □ はい / □ いいえ |
「はい」が5つ以上なら、X-ADVはあなたにピッタリです。
3つ以下なら、他車(TMAX・バーグマン400・レブル1100など)を検討するのが無難です。
まとめ:X-ADVが向いている人の共通点
最終的に、X-ADVに向いている人を一言でまとめると──
「快適さ・万能性・独自性を求める旅人」
逆に、X-ADVで後悔する人は、スポーツ性や操作性、軽快感を最重視するタイプです。
自分のバイクライフをどんなシーンで楽しみたいかを明確にしてから決断すれば、X-ADVは最高の相棒になります。
次章では、後悔しない購入判断をするためのチェックリストと維持費のリアルを紹介します。
X-ADVで後悔しないための判断チェックリスト
ここまで読んで、「X-ADVいいかも」と思った方もいるはず。
しかし、購入後に「思ってたのと違った…」と感じる人も少なくありません。
そんな後悔を避けるために、ここでは購入前に必ず確認すべき3つのポイントを整理しました。
① 試乗時に必ず確認すべき3つの感覚
X-ADVはスペックだけでは分からない“体感の差”が大きいバイクです。
購入を検討しているなら、最低1回は試乗しましょう。
特に以下の3点を必ずチェックしてください。
チェック項目 | 確認ポイント |
---|---|
足つきと停車時の安定感 | 信号待ちを想定して両足を着いてみる。 片足で支えられるか? 傾斜地でもバランスを保てるか? |
DCTのフィーリング | 発進時の滑らかさ、加速時の変速タイミング、減速時のエンブレ感を確認。 「つまらない」と感じないかを意識。 |
取り回しの重さ | 駐車場で押し引きしてみる。 実際に「毎日扱える重さか?」を体で判断。 |
ポイント: 短時間の試乗では気づけないことも多いため、可能ならレンタルで半日〜1日乗るのが理想です。
“試乗で違和感があるなら、購入後は後悔する可能性が高い”と心得ておきましょう。
② 維持費と保険料のリアルを把握
「スクーターっぽいから安いでしょ?」と思っている人は要注意。
X-ADVは大型バイクなので、維持費はしっかりかかります。
費用項目 | 年間目安(約10,000km走行) |
---|---|
軽自動車税 | 6,000円 |
重量税 | 1,900円 |
自賠責保険 | 約4,820円 |
車検費用(年換算) | 約12,000円 |
任意保険 | 約40,000円(条件により変動) |
燃料代(レギュラー240円/L・27km/L) | 約64,000円 |
オイル交換・フィルター類 | 約8,000〜11,000円×2回 |
タイヤ交換(1万km毎) | 約32,000円 |
年間合計 | 約16万円前後 |
一般的な大型バイクと同等で、スクーターよりやや高めです。
DCT専用オイルやフィルター2種が必要なため、通常よりメンテコストがかかります。
とはいえ、ベルト交換が不要なチェーンドライブで長期的には安定。
「最初に維持費を理解しておけば、後悔はゼロ」です。
③ 自分の用途とX-ADVの適性を照らし合わせる
X-ADVは万能ですが、万能ゆえに“使い方が合わない人”は後悔しやすいです。
下の表で、あなたの主な用途に対する適性を確認してみましょう。
用途 | 適性 | 理由 |
---|---|---|
通勤・街乗り | △〜○ | DCTで渋滞は楽。ただし重くて駐車場が狭いと不便。 |
ツーリング(舗装路) | ◎ | 快適性・積載性・安定性すべてが高水準。 |
ワインディング | ○ | 素直なハンドリング。ただし軽快さはTMAXに劣る。 |
オフロード | △ | 林道入口までは◎。本格的なダートは苦手。 |
キャンプツーリング | ◎ | 積載力139Lクラス。道具をフル搭載しても安定。 |
この表で「◎」が多い使い方をメインにしている人ほど、X-ADVとの相性が良いです。
逆に「△」が多い場合は、他の車種(TMAX・バーグマン400・CRF系)を検討した方が満足度が高いでしょう。
後悔を防ぐための最終チェック
最後に、購入前に確認しておくべきチェック項目をまとめました。
チェック項目 | 確認済 |
---|---|
□ 試乗して足つき・重量感を体感した | □ |
□ DCTの操作感を理解した上で選んでいる | □ |
□ 年間維持費を試算して問題ないと判断した | □ |
□ 主な用途(通勤・ツーリングなど)が明確 | □ |
□ 実車を見てデザインを気に入った | □ |
□ 競合車(TMAX・バーグマン・レブル)も比較した | □ |
□ 「このバイクで旅したい」と思えた | □ |
このチェックで7項目すべてにチェックが入ったら、X-ADVを買って後悔する可能性は極めて低いです。
逆に3つ以下しか当てはまらない場合は、再検討をおすすめします。
「スペックではなく“あなたの使い方”に合うかが最重要」という点を忘れないでください。
結論:準備した人だけが、後悔しないX-ADVライフを手に入れる
X-ADVは、しっかりと理解して選べば一生付き合えるほど完成度の高いバイクです。
試乗・維持費・用途の3つを確認することで、購入後の満足度は劇的に変わります。
「勢いで買うと後悔するが、準備して買えば一生モノ」──これがX-ADVオーナーの共通意見です。
次章では、これまでの内容を総括し、“X-ADVで後悔する人と満足する人の決定的な違い”を解説します。
まとめ|X-ADVで後悔する人と満足する人の決定的な違い
X-ADVは、登場から8年を経て「唯一無二のクロスオーバーバイク」として確固たる地位を築きました。
しかし、その評価は今もなお「最高」と「後悔」に真っ二つ。
なぜ、ここまで評価が分かれるのでしょうか?
その答えは明確です。“理解せずに買う人は後悔し、理解して選ぶ人は満足する”──ただそれだけの違いです。
後悔する人の特徴
X-ADVで後悔したと語るオーナーには、共通する勘違いがあります。
パターン | 原因 |
---|---|
① 「アドベンチャー=オフロード走行が得意」と思っていた | 実際は舗装路向け。林道程度までが限界。 |
② 「スクーター=軽くて楽」と思っていた | 重量236kg。押し引きや足つきに苦労。 |
③ 「750cc=リッター級の加速」と期待していた | 実際はトルク重視の穏やかな加速。 |
④ 「DCT=便利だから良い」と思っていた | 操作の楽しさを求める人には“味気ない”。 |
⑤ 「見た目がかっこいいから即決」 | 試乗せずに買って足つきや重量で後悔。 |
つまり、“期待と現実のギャップ”こそが後悔の最大の原因です。
満足している人の特徴
一方で、長年X-ADVを愛用しているオーナーには、共通点がはっきりあります。
特徴 | 理由 |
---|---|
① 長距離ツーリングが中心 | DCT・防風性能・クルーズコントロールの恩恵が最大化。 |
② 1台で通勤・旅・買い物をこなしたい | 積載性と汎用性の高さで全用途対応。 |
③ 他の人と被らない個性を求めている | 唯一無二のデザインが満足感を高める。 |
④ DCTの特性を理解している | 「操作の楽しさ」より「快適さ」を選択している。 |
⑤ 試乗で納得して購入 | 自分の使い方に合うと確信している。 |
彼らの共通点は、スペックではなく“自分のライフスタイルに合うかどうか”で判断していること。
その結果、欠点を理解した上で満足度の高いバイクライフを送っています。
結論:理解度が満足度を決める
X-ADVは、誰にでも勧められる「万人向けバイク」ではありません。
しかし、あなたの使い方が合致すれば、“他では味わえない最高の一台”になります。
ポイントは以下の通りです。
- 欠点を知った上で選ぶ → 後悔ゼロ
- 試乗して納得して選ぶ → 満足度100%
- 「旅・快適・個性」に価値を感じる → X-ADVが最適解
逆に、軽さ・スポーツ性・コスパを重視するなら、他車を選んだ方が幸せです。
つまり、“X-ADVは理解して選ぶ人を裏切らない”ということです。
最後に:迷っているなら「またがって確かめよう」
どれだけ記事を読んでも、最終判断はあなたの体と感覚が決めます。
気になるなら、まずはHonda Dreamやレンタルバイクで実際にまたがってみましょう。
試乗で感じる「これだ」という確信が、最高のバイク選びを導きます。
そしてもし、試乗後に「このバイクと旅したい」と思えたなら──
それが、あなたとX-ADVが出会う運命の瞬間です。
最終チェック:あなたはどちら側?
タイプ | 特徴 | 結論 |
---|---|---|
後悔する人 | 期待と現実の差を理解せずに購入。 オフロード・軽快さ・操作感を過大評価。 |
要再検討 |
満足する人 | 試乗で納得。欠点も含めて理解済み。 旅・快適性・個性に価値を見出している。 |
最高の相棒になる |
どちらになるかは、あなたの“理解の深さ”次第。
X-ADVは、知れば知るほど愛着が湧く、そんな不思議な魅力を持つバイクです。
この記事が、あなたの後悔しないバイク選びの手助けになれば幸いです。
さあ、次の旅の相棒を探しに行きましょう。