「レッドバロンはどんなバイク買取に強いんですか?」
「売却したけど、査定額が期待ほどではなかった」といった評判。
「細かい点をチェックされて、買取価格が下がりやすいのでは?」という噂も。
今回は、レッドバロンのバイク買取に関する情報をしっかりお届けしていきたいと思います。レッドバロンと言えば、バイク販売の最大手として知られており、もちろん買取サービスにも注力しているんです。さらに、今回はなんと、現役のレッドバロン社員の方にお話を伺う機会を得られたため、より深い情報をお伝えできるでしょう。
それでは、始めましょう!
バイクを手放すことを検討している皆さんにとって、参考になる情報を提供できればと思います。
レッドバロンの買取はひどい?
バイク販売ではトップクラスの知名度を誇るレッドバロンは、その販売力によって買取価格が支えられています。修理を保証することで古い年式のバイクでも積極的に買取を行い、特にレッドバロンで購入しオイルリザーブシステムに加入している人は返金のサービスが適用されることがあります。
店舗での買取成約者には交通費が支給され、委託販売の選択肢も提供されています。しかし、出張査定サービスを行っていない点や、国内業者オークションに出品しないため販売ルートが限定されることが買取価格に影響を及ぼす可能性があることに注意が必要です。
細かい査定項目のため、バイクの整備状態が悪いと査定価格が下がりやすく、査定までの時間が長くかかることもあります。レッドバロンは、2022年11月時点で日本国内に306の店舗を展開しており、タイやハンガリーなど海外にも進出している最大手のバイク販売チェーンです。
元はヤマハ発動機の社員が立ち上げた会社で、以前は「ヤマハオートセンター」という名前でした。1972年の創業以来、2004年に「株式会社レッドバロン」として社名変更を行いました。詳しい情報はレッドバロンの公式ホームページをご覧ください。
レッドバロンの買取サービスについてのメリット
レッドバロンは日本全国に多数の店舗を構え、全国規模で多くのバイクの販売・買取を実施しています。年間のバイク販売数は約10万台にも及びます。また、国道沿いの主要都市に位置していることが多いため、目にされる機会も頻繁です。
映像媒体やインターネットの広告はあまり用いられていないものの、バイク愛好家には確実にその名前が知られています。バイクを購入する際にどのお店を利用するか迷われる方々が、まず思い浮かぶのがレッドバロンということも多いようです。
レッドバロンの買取に関する評価とその7つの特長
バイク買取で業界トップの名声を誇り、高い販売実績を持つレッドバロン。
日本製および海外メーカーのバイクに対応しており、多岐にわたるニーズに応えます。
年式が経過したバイクであっても修理保証サービスにより、買取の得意分野としています。
レッドバロンで以前バイクを購入し、オイルリザーブシステムに加入していた顧客には、特典として返金制度があります。
直接店舗にバイクを売却する顧客には、帰宅の際の交通費を支給するサービスがあります。
フレームの歪みは買い取りの際にチェックしてくれるので安心して評価を受けられます。
また、委託販売を利用することもできるため、さまざまな販売方法で利用者のニーズに応えています。
業界トップクラスの販売力を誇るバイク業者
バイク販売で業界先頭を走る実績を誇る企業は、その売上実績に応じて高い評価を得ているため、買取価格にもその影響が見られます。買取額の市場価値は、すぐに再販して現金化できるからこそ上がる傾向にあります。もし買い取ったバイクが長期間店頭に残っていると、利益に繋がらないためです。
レッドバロンは、全国に300以上の店舗を持つ大規模チェーンで、入手したバイクを即座に系列店舗で売りに出すことができます。そのようなスケールのメリットが大きいため、買取相場は高水準を保ち、査定額にも期待が持てるのです。
国内外の様々なバイクを取り扱い
国内メーカーのバイクから逆輸入車、さらには外国製のバイクも取り扱っており、稀少なメーカーのものでなければ高い買取価格に期待が持てます。実際に店舗に訪れてみると、多岐にわたるメーカーと車種が取り扱われていることが確認できるでしょう。
年式を問わず高価買取が可能な独自の修理保証
レッドバロンは、独自に「修理保証」を提供しています。これは、同社が多くの中古パーツを自社で蓄積しているために実現している保証制度です。年式が古いバイクであっても、必要なパーツが豊富にストックされているため、修理に困ることがほとんどないのです。この結果、そのようなバイクであってもレッドバロンでは高額での買取が可能となっています。
さらに、再販売を見据えた場合、積み上がる加工費も低く抑えることができるため、その分を買取額に上乗せし、お客様に還元することができるのです。
レッドバロンのバイクについて
レッドバロンを利用してバイクを購入し、オイルリザーブシステムに加入された方には、未使用のオイル分についての返金が可能です。このオファーはレッドバロンでバイクを購入された方に限定されています。
一部の地方都市では、オイルリザーブシステムに関する特別な買取キャンペーンが実施されており、30リットルプランに加入された方は、最大で30,000円の返金が受けられる可能性があります。
この返金プログラムは、レッドバロンでバイクを購入し、オイルリザーブシステムに加入された方限定ですが、該当する方はぜひ利用することを推奨します。
関連情報については、「レッドバロンのオイルリザーブは得?損?返金の裏事情とは」という記事が参考になります。以下のリンクから詳細をご覧ください。
バイク売却時の帰宅交通費サービスについて
もし店舗へ直接足を運んでバイクを買取に出す場合、売却に際しては帰宅用の交通費が支給されるサービスがあります。最寄りの駅までのタクシー代が補助されることが一般的です。少しでも出費を抑えたいという方にとって、交通費がサポートされるのは非常に有り難いポイントです。
⑥フレームの状態を精密に診断
レッドバロンにおける買取査定では、アシダムという専門のフレーム診断機を用いて、バイクフレームの歪みを正確に測定します。他社ではフレームの歪みやキズが減額対象になることが一般的ですが、レッドバロンではフレーム修正が要された場合でも、修正代を差し引くことはありません。
フレームの歪みは肉眼では判別しにくく、査定士によっては不当な減額をされるリスクがあります。しかし、レッドバロンであれば、シャーシダイナモを使用してフレームの状態を数値で正確に把握し、不当なクレームに悩まされることなく安心して査定を受けることが可能です。このように数値での歪み測定を行っているのはレッドバロンでのみの特長です。
委託販売の利用も一考の余地あり
ご自身が所有するバイクの販売を、他者に預ける「委託販売」という選択肢が存在します。特に、急ぎで現金化する必要がない場合、委託販売を利用することで市場価格以上で売却できる可能性があります。
レッドバロンの買取評判:弱点を5つのポイントで解説
レッドバロンでバイクを売るときには、査定プロセスにおけるいくつかの弱点が存在します。具体的な5つのポイントについてご紹介します。
- 残念ながら、レッドバロンでは出張査定のサービスには対応しておらず、店舗持ち込みが基本となっています。
- また、他の業者同様オークションへの出品も行なっていません。
- 車両の安全を第一に考えるポリシーから、改造車両の場合はノーマル仕様に戻した状態での査定となるケースが一般的です。
- 査定時間に関しては、より正確な評価のため、通常より長く時間を要することがあります。
- 最後に、査定項目が細かくチェックされるため、メンテナンスに不備があると、査定額に大きく影響する可能性があるという点を留意する必要があります。
出張査定サービスは提供されていません
買取に関しては、主に店舗での査定を原則としています。当店では出張査定のサービスは行っておらず、ご自身でバイクを店舗にお持ちいただく必要があります。不動車についても、まずは店舗までお持ち込みいただき、そちらで正式な査定を行う手順となっております。
価格に納得がいかない場合には、返却サービスを無料で利用できますが、その場合、バイクの持ち主と店舗側の双方にとって手間がかかってしまいます。もしあなたがレッドバロンで確実に買取を決めているのであれば問題ありませんが、複数の業者を比較して最適な買取店を見つけようとすると、やや煩わしさが伴うでしょう。
特にエンジンが掛からないなど、バッテリーの問題を抱えたバイクの売却に際しては、さらに手間が増える傾向にあります。
業者オークションに出品しない理由
レッドバロンは買取したバイクを直接店舗で販売するため、すぐに現金を得ることはできません。店舗に長期間在庫として残ることがあるため、売れ残りが発生しやすいのです。例えば、半年以上売れずに店舗に保管されるバイクも少なくありません。その結果、在庫を抱えるための場所代や金利などのコストがかかります。
さらに、査定金額にも影響が出てしまいます。バイクの車種や市場の状況によっては、少なからず売れ残る可能性を想定して、最低限の価格設定をする必要があるため、査定額は低めになりがちです。「即現金化」を目的としたオークションへの出品は行わず、売れ残るリスクも考慮した上での買取査定となるため、このような状況が生まれるのです。
③改造車はノーマル状態への復元が前提での査定
カスタムが施されたバイク、例えばトラッカー風にロングスイングアームが取り付けられたものや、排気量を拡大するボアアップが施されたバイクは、元の状態に戻すことが査定の基本となることが多いです。もしノーマルの部品が付属していなければ、査定額は大きく下がる可能性があります。
なお、持っているとしてもそれを取り付ける工賃の分は価格が引かれる形になります。ロングスイングアームやボアアップ自体に違法性はないものの、安全を重視するため元の状態への復元が求められることが一般的です。
元々必要ではなかったはずの工賃が査定時に減額の対象となってしまうため、カスタムの内容によってはレッドバロンでの査定が不利になるケースがあります。
④複数項目の確認で査定に時間がかかることがある
多岐に渡る点検項目があるため、査定にはそれなりの時間を要します。具体的には、アシダムや消耗品の状態を確認する必要があるため、時間を取られてしまうのです。加えて、買取価格の相場確認も行ないます。通常、サービスマンと営業マンの二人が連携を取りながら一度に査定を実施。しかし、来客が多い時間帯の店舗では、査定結果が出るまでに1時間以上かかってしまうことも考えられます。特にアシダムの測定や消耗品の状態検証には丁寧に時間をかけて行うため、サービスマンの負担が大きくなりがちです。サービス工場が忙しい時期には、さらに査定時間が長引く可能性がありますので、ご了承ください。
詳細な査定項目によりメンテナンスの状態が価格に大きく影響
厳密な車両確認を行うため、アシダムや消耗品の点検が徹底しています。そのため、外観が整っていてもメンテナンスが怠られ、消耗品の交換が必要な多数の場合、査定価格は大幅に低下する可能性があります。見た目の良さだけではカバーできない、中身の劣化が査定価格に重大な影響を与えるのです。
レッドバロンでのバイク買取体験談
私が所有していたホンダのCBR250RRを売ることにした際、長らくメンテナンスをお願いしていたレッドバロンでの買取を選びました。査定はかなりシンプルで、外見とエンジンの始動のみをチェックされました。バイクの年式が古かったため価値が下がると考えていましたが、意外にも需要があり20万円で買取されて、予想以上の金額に満足しています。
また、別の機会には結婚を控え、バイク売却から自動車購入への資金へと充てるためにレッドバロンで査定を受けました。以前に別の店で3万円の提示を受けたところから、レッドバロンでは5万円での取引が実現しました。スタッフの対応も丁寧で、査定の理由をきちんと説明してくれたため、安心して取引ができました。
引っ越しを機に手放すことにした私のホンダ・シルバーウィング400は、9000キロしか走っておらず、傷もなくエンジン状態も良好でした。レッドバロンの店舗に持ち込んだところ、迅速な対応で約15万円の査定額が提示され、予想を上回る価格に即決しました。査定から手続きまで約1時間と少しで終わり、店員さんの親切な対応にも大変満足しています。
レッドバロンの買取口コミ:評判は厳しい?
20年も前に新車で手に入れたスズキ製バンディット250ccを、ほとんど乗らなかったため、約1年後に約3000km走行で買取に出すことに。購入時の価格は定かではないけれど、そのバイクをレッドバロンで査定してもらったところ、提示されたのは4万円。正直安いと感じたが、他の知り合いのバイク店では3万とされたので、結局、レッドバロンでの売却を決めた。金額は高くなかったけれど、保持するよりはマシな選択だった。
近隣のバイク店より高値で売れたのでまだ満足。また、レッドバロンには運転しなくなった不動車も販売しました。理由は、そのバイクをレッドバロンで購入したからです。査定を依頼し、結果を聞きに行くと、担当者はまずバイクの外装の状態を褒めてくれましたが、査定価格はなんと0円。修理代には20万円以上が必要で、申し訳なさそうに説明されました。少しでも小遣いになればと期待していたため、交渉を試みましたが、結局、オイルリザーブの初期費用12,000円が戻ってくるだけでした。
スタッフの対応は愛想が良く印象は良かったものの、買取価格には不満を感じる結果に。外装の美しさに関わらず、乗っていなかった3年のブランクが査定額に響く結果となりました。放置されたバイクは査定で不利になる傾向にあります。
過去の経験としては、CRM250Rの売却時に非常に不快な気持ちになったことがありました。事前に電話や現地で大まかな見積もりを受けていたものの、査定の場で次々に「これが悪い、あれが悪い」と減額され、提示された額の半分程度でしか買取してもらえませんでした。当然、出品者としては、愛着のある自分のバイクを低く見積もられているようで心地悪かったです。整備を必要とする箇所が多かったことで、査定額が下がるという結果に終わりました。
レッドバロンの買取に関する評価を徹底解剖
知り合いのレッドバロン社員から、同社の買取サービスについて徹底的に聞いてみました。
- レッドバロン以外で購入したバイクの査定額は低いのか
- 買取専門店としてのバイク王と比較した査定の出し方
- 古い年式のバイクについての査定額の真相
さっそく聞いてみましょう。
①レッドバロン外で購入したバイクの査定額について
実は「レッドバロンで購入したか否か」は査定基準に影響しません。同じ基準で査定を施します。ただし、レッドバロンで購入し、オイルリザーブシステムを利用していた場合は、その利点が査定価格に好影響を及ぼす場合があります。
また、レッドバロンの規定に適合した良好なバイクを買い取り、それを再売することで、整備費用がかかりにくくなり、結果として買取価格が高くなりやすい傾向にあります。
②バイク王など他買取専業者との査定額の競合
「必ず勝つ」をスローガンに掲げていますが、実際にはバイク王をはじめとした買取専門業者との厳しい競争にあることもしばしば。バイク王に負けてしまうケースは非常に多いですが、これは業界内の競争として受け入れています。
③年式が古いバイクの高査定の実状
保証制度の存在により、古い年式のバイクでも高額で買取が可能とされていますが、実際は必ずしも査定額が高くなるわけではありません。古いバイクは整備費用がかさむため、査定額が低くなることも少なくありません。
今回の対話で得た重要なことを以下にまとめました。
- レッドバロンで購入していなくても査定が突出して低いわけではない
- 他の買取業者との競合の中で、時に負けることもある実情
- 年式が古いバイクを得意とするものの、整備費用がかかる場合は査定額が低くなることもあり
レッドバロン買取の不満足な声とその理由
バイク買取でトップクラスの実績を誇るレッドバロンですが、評判は必ずしも高くはありません。その理由は、レッドバロン単独での査定では高額な価格がつかないことが多いからです。ただし、以下の特長があることも事実です。
- 国内外のバイクを問わず広範囲に対応
- 年式が古いバイクも修理保証があれば買取強化中
- オイルリザーブシステムに加入済みなら特典あり
- 売却後の交通費を負担するサービスあり
- フレームの歪み診断を行ってくれる
- 委託販売のオプション利用可能
バイクを最も高く売るためには、複数の業者に競合させて査定を受けることが鍵です。レッドバロンとの競合でおすすめなのは、バイク買取業界でも名の知れた「バイク王」です。
バイク販売では最大手のレッドバロン、買取ではバイク王。双方を比較することは、高い査定価格への近道と言えるでしょう。始めにバイク王で査定を受け、その後でレッドバロンの査定を比較検討するのが効率的な方法です。