フュージョンの中古車両はなかなかお手頃な価格で取引されていることが多いです。この価格設定の背景には、様々な要因があります。
フュージョンの価格がリーズナブルな点に関して、いくつかの主要因をご紹介していきたいと思います。思わぬ理由が隠されているかもしれませんので、ぜひとも記事の最後まで目を通していただければ幸いです。
フュージョンが安い理由
- 人気が薄れてしまっている
- 見た目の古さから敬遠されがち
- 一時期、製造が停止されていた歴史がある
- 市場に出回っている量が多い
フュージョンの不人気の理由
率直に言うと、フュージョンは人気がありません。一因として挙げられるのが、デザインが時代遅れに見える点でしょう。また、フットブレーキの操作感に対する不満の声も散見されます。
このフュージョンが初めて市場に登場したのは1986年のこと。時が経つにつれて、そのデザインは自然と古くさくなってしまったのです。まるで2、3世代前のビッグスクーターをそのまま残したかのような外見となっています。
ホンダからはフォーサイト250、フォルツァ250、FAZEといった、より現代的でスペックやデザインにおいても魅力的な後継モデルが多数リリースされている状況です。
スクーター購入を考えると、やはりスタイリッシュなビッグスクーターを選びたいと思うのは当然の心理です。フュージョンはホンダ製のスクーターの中でも、比較してみると人気が低いというのが実情と言えるでしょう。
デザインに対する避けられがちな評価
1986年の発売以来、デザインが時代遅れに感じることから、一部の人々からは好ましくないとみなされることがあります。
- 古めかしい
- スタイリッシュではない
- 選んでは乗りたくない一台
厳しい印象を持つ声をバイク店で頻繁に耳にします。特に角ばった外観と古風なヘッドライトが時代遅れのイメージを強調しています。ただし、そのようなデザインを好む方々もいらっしゃいます。しかしデザインが敬遠されがちであることから、それが価格低下につながっているのです。
過去に生産が一時停止していたフュージョンの歴史
フュージョンは、初めて市場に登場したのは1986年のことでした。その後、1996年のモデルを最後にしばらく製造が中止されます。しかし、2000年代に入り、ビッグスクーター市場の活況を受けて2003年に再び生産が再開されました。市場で見かけるフュージョンの多くは、古い年式であり、中古市場においては低価格で取引されることが多い傾向があります。
市場におけるフュージョンの多い流通量
かつて一時製造を停止したにも関わらず、フュージョンは1986年から2006年にかけて長期間にわたって市場で売られていたため、今でも流通している量が多いのです。需要と供給の原則に基づけば、流通量が多くなるほど中古市場における価格は低下する傾向にあります。これは当然の結果と言えるでしょう。フュージョンが他のバイクに比べて手頃な価格である一因は、このような供給量の多さによるものだと言えます。
フュージョンの値段はどれぐらい安いの?
1994年式 | 198,000円 |
1990年式 | 185,000円 |
1986年式 | 180,000円 |
1986年式 | 169,000円 |
市場に出回っているフュージョンの中古車をリストアップすると、価格帯はなんと10万円台が主流で非常にリーズナブルです。価格重視でビッグスクーターを探している方にはこのモデルを推薦します。フュージョンはロングツーリングよりも日常の通勤や街中での使用が多く見受けられます。手軽に所有できる一台をお探しであれば、フュージョンはコストパフォーマンスが高い選択肢と言えるでしょう。
フュージョンのインプレ・評価・メリット
フュージョンはそのお手軽な価格が魅力で、多くの方にとって手が出しやすいバイクです。
また、低重心設計された車体は操縦性に優れ、安定したライディングが可能です。
カスタムを楽しむベース車両としても最適で、個性を出しやすい点がGOODです。
リーズナブルな価格での購入が可能
安価な価格帯であることが、購入への敷居を低くしています。言うまでもなく、その理由です。中古市場での価格低下が目立っているものの、これはバイクの性能が劣っているわけではありませんし、大きな故障をしやすいわけでもないのです。フュージョンの特徴的なデザインが気に入ったり、手軽に乗りたいと考えている250ccクラスのビッグスクーターをお探しの方に、ぴったりの選択肢でしょう。さらに、バイクショップにおいても、「フォルツァはちょっと手が出ないけれど、ビッグスクーターには興味がある」というお客様に対して、よく推奨されているモデルです。実際に購入を決定される方も少なくありません。
低重心設計のヴィークルボディ
フュージョンは、その前後に伸びた長い車体が特長的であり、これはホイールベースの長さにもつながっており、優れた直進安定性を発揮します。通常のビッグスクーターに見られるようなシート下のストレージスペースは設けられておらず、荷物の収納場所は主に後部のトランクルームやハンドル下のラゲッジボックスに限られます。シート下のスペースが存在しないことは、一見すると不利な点に映るかもしれませんが、その分シートの位置を低く設定でき、全体の重心を下げることによる操縦性の向上が図られています。低重心のバイクは、その安定感のおかげで、市街地での運転も快適に行うことができるでしょう。
カスタムベースとしてもGOOD
フュージョンでの楽しみは単に乗り心地の良さだけにあらず、カスタムによる愛車のパーソナライズも魅力の一つです。マフラーやハンドル、ステップボード、シートなど、様々なパーツを提供するメーカーが存在し、多種多様なカスタムパーツを提供しています。一部のパーツは現在では製造が終了してしまっていますが、フュージョンは当時流通量が豊富だったため、中古のカスタムパーツも多数市場に出回っています。カスタムを楽しみたいなら、メルカリやヤフオクなどのオンラインマーケットプレイスで掘り出し物を探してみると良いかもしれません。
フュージョンの諸元
全長 (mm) | 2265 |
全幅 (mm) | 745 |
全高 (mm) | 1355 |
ホイールベース (mm) | 1625 |
最低地上高 (mm) | 145 |
シート高 (mm) | 665 |
乾燥重量 (kg) | 157 |
車両重量 (kg) | 169 |
原動機種類 | 4ストローク |
シリンダ配列 | 単気筒 |
冷却方式 | 水冷 |
最高出力 (PS) | 19 |
最高出力回転数 (rpm) | 7500 |
最大トルク (kgf・m) | 2.1 |
最大トルク回転数 (rpm) | 5000 |
燃料タンク容量 (L) | 12 |
フュージョンに関する概要
フュージョンが手頃な価格で市場に出回る要因はいくつか存在しますが、「ダサい」との声もあるにはあるものの、品質そのものが不足しているわけではありません。実際、外見のこだわりがなく、単純に動くものであれば充足という人にとっては、非常に経済的な乗り物と考えられます。初めて250ccクラスの大型スクーターに挑戦したい人にとっては、特に推奨される一台です。
- 市場での人気は高くない
- スタイリッシュさに欠けると見なされている
- 過去に一旦生産休止となった経緯がある
- 市場に出回る数が比較的多い