今日は少し変わった視点からバイク業界を覗いてみたいと思います。「ダサい」という言葉は主観的で、人それぞれの価値観によって異なりますが、あえてこの観点からバイクとライダーを見てみると意外な発見があるかもしれません。
この記事では、「ダサいバイク」と「ダサいバイク乗り」のランキングを紹介します。ただし、これはあくまで一つの見方であり、批判や非難を目的としたものではありません。
むしろ私たちバイク乗りが陥りがちな落とし穴や、バイクデザインの課題について考えるきっかけになればと思います。
ダサいバイクランキング TOP5
ダサいバイクランキングの基準
- デザインの時代錯誤性:現代的なデザイン要素が欠如し、古臭さが目立つ
- 機能性と外観のアンバランス:性能や機能性を犠牲にした過剰な装飾
- ターゲット層の狭さ:特定の年齢層や趣味に偏りすぎている
- カスタマイズの困難さ:個性を出しにくい、または不適切なカスタマイズが多い
- 乗車姿勢の不自然さ:長時間の乗車で疲労を感じやすい不自然なポジション
1. ホンダ ゴールドウィング
ホンダのフラッグシップツアラーであるゴールドウィングは、その巨大なボディと過剰な装備によって、ダサいバイクの代表格となっています。
最新モデルは、車体の大きさが自動車に匹敵し、バイク本来の機動性を完全に失っています。装備の豊富さを売りにしていますが、エアコン、オーディオシステム、リバースギアなど、バイク本来の魅力である「風を切る爽快感」や「軽快な操作性」を犠牲にしています。
デザインも時代錯誤的で、未来的な要素と古典的な要素が不自然に混在しています。特に、フロントフェアリングの複雑な形状は、空力性能よりも見た目の派手さを重視しているように見えます。
ターゲット層も極めて狭く、主に高齢のツーリング愛好家に限定されています。若いライダーにとっては、扱いにくさと古臭いイメージから敬遠されがちです。
カスタマイズの余地も少なく、個性を出すことが難しいのも欠点です。結果として、バイクというよりも「二輪車の形をした自動車」という印象を与え、バイク本来の魅力を失っているモデルと言えるでしょう。
2. スズキ ハヤブサ (3代目)
スズキのハヤブサは、速さを追求するあまり、実用性とデザインの美しさを犠牲にしたモデルです。3代目のデザインは、空力性能を極限まで追求した結果、全体的に不格好な印象を与えています。
特に、前面の大きな空気取り入れ口と、後部の尖ったテールカウルは、バランスを欠いた印象を与えます。また、極端に前傾した乗車ポジションは、長時間の乗車で極度の疲労を引き起こします。
街乗りでの使用を考えると、この乗車姿勢は非常に不自然で、実用性に欠けています。ターゲット層も、「速さ」にこだわる一部のライダーに限定されており、一般的なライダーにとっては扱いにくく、日常的な使用には適していません。
カスタマイズの面でも、空力性能を損なう可能性があるため、個性を出すことが難しいのが欠点です。結果として、「速さ」という一点に特化しすぎたあまり、バイクとしての総合的な魅力を失っているモデルと言えるでしょう。
3. ハーレーダビッドソン ストリートグライド
ハーレーダビッドソンのストリートグライドは、伝統にこだわるあまり、現代的な要素を取り入れることに失敗しているモデルです。
デザインは、1960年代のアメリカンバイクを彷彿とさせる古臭さが目立ちます。特に、バットウィングと呼ばれる大型フェアリングは、視認性を低下させ、操作性も悪化させています。
エンジンは大排気量ながら、現代の環境基準に適合させるための電子制御が過剰に介入し、ハーレー本来の「振動感」や「エンジン音」といった魅力を失っています。
乗車姿勢も、長距離走行には適していない中途半端なポジションで、ツーリング性能と都市での機動性の両方を損なっています。
ターゲット層も、主に中高年の男性に限定されており、若いライダーや女性ライダーにとっては扱いにくく、魅力に欠けるモデルとなっています。
結果として、「伝統」という一点にこだわりすぎたあまり、現代のライダーのニーズに応えられていないモデルと言えるでしょう。
4. ヤマハ NIKEN
ヤマハのNIKENは、前2輪という斬新な設計を採用していますが、それが逆効果となっているモデルです。前2輪の設計は、安定性の向上を目指したものですが、見た目の不自然さが際立っています。
、前面から見た時の「顔」は、従来のバイクの美しさを完全に失っています。また、前2輪の機構により車体が極端に重くなり、低速での取り回しが非常に困難になっています。
これは、街乗りや駐車場での操作を著しく困難にしています。乗車ポジションも、スポーツツアラーとしては中途半端で、長距離走行時の快適性と、スポーティーな走りの両立に失敗しています。
ターゲット層も非常に限定的で、「斬新さ」を求める一部のライダーにしか受け入れられていません。一般的なライダーにとっては、扱いにくさと異様な外観から敬遠されがちです。結果として、「革新」を追求するあまり、バイクの基本的な魅力と実用性を失ってしまったモデルと言えるでしょう。
5. BMW K1600 GTL
BMW K1600 GTLは、高級感と先進性を追求するあまり、バイク本来の魅力を失ってしまったモデルです。車体が極端に大きく重いため、バイク特有の軽快さや機動性が完全に失われています。
特に、低速での取り回しや駐車操作が非常に困難です。装備面では、電子制御システムや快適装備を詰め込みすぎており、操作が複雑化しています。
これらの装備は、バイクに乗る本質的な楽しさを損なう要因となっています。デザインも、BMW車特有の直線的なスタイルが、大型バイクには不釣り合いで、全体的に不格好な印象を与えています。
特に、サイドケースを装着した状態では、バランスの悪さが際立ちます。ターゲット層も、高所得の中高年層に限定されており、若いライダーや一般的なバイク愛好家にとっては、高価格と扱いにくさから敬遠されがちです。
結果として、「高級感」と「先進性」を追求するあまり、バイクらしさと乗る楽しさを失ってしまったモデルと言えるでしょう。
ダサいバイク乗りランキング TOP5
ダサいバイク乗りのランキングの基準としては、以下のような点が考えられます:
- 他人に迷惑をかける行為
- 爆音マフラーで騒音を出す
- 危険な運転をする
- 駐車マナーが悪い
- 過剰な自己顕示欲
- 必要以上に派手な装備や改造
- SNSでの過度な自慢投稿
- 排気量や車種でマウントを取る
- 安全性の軽視
- 不適切な服装(半袖・短パンなど)
- ヘルメット不着用
- 整備不良の車両に乗る
- マナーの悪さ
- 女性ライダーへの過度な接近
- 他のライダーへの批判的な態度
- グループライドでの迷惑行為
- 時代錯誤な価値観
- 古い慣習にこだわる
- 新しい技術や安全装備を拒否する
- 若手ライダーを見下す
- バイク本来の楽しみを忘れている
- 走る喜びよりも見せびらかしを重視
- 仲間との交流を軽視
- バイク文化への理解不足
1. 爆音マフラー自慢ライダー
爆音マフラー自慢ライダーは、周囲への配慮を欠いた行動で最もダサいバイク乗りの筆頭です。彼らは、法定音量をはるかに超える爆音マフラーを装着し、住宅街や深夜でも構わず轟音を響かせます。
その動機は純粋な自己顕示欲であり、「音が大きいほどカッコいい」という誤った認識に基づいています。彼らは、爆音で周囲の注目を集めることに喜びを感じ、その音量を誇らしげに語ります。
しかし、この行為は多くの人々に迷惑をかけ、バイク乗り全体のイメージを損なっています。騒音公害は、睡眠妨害や生活環境の悪化を引き起こし、地域住民のバイクに対する反感を生み出しています。
さらに、彼らは違法改造の常習犯でもあり、取り締まりの対象となることで、法を遵守する多くのバイク乗りにまで悪影響を及ぼしています。
真のバイクの魅力は、エンジン音の大きさではなく、走る楽しさや仲間との絆にあることを、彼らは理解していないようです。
2. SNS依存症ライダー
SNS依存症ライダーは、バイクに乗る本来の目的を見失い、ソーシャルメディアでの「いいね」を稼ぐことに執着しています。彼らにとって、バイクは単なる自己アピールの道具と化しています。
走行中も、常にカメラやスマートフォンを操作し、「インスタ映え」する写真や動画の撮影に没頭します。その結果、周囲の交通状況への注意が散漫になり、自身や他の道路利用者を危険にさらしています。
彼らのSNS投稿は、誇張された走行スピードや危険な運転姿勢、景勝地での無謀な駐車など、法令違反や迷惑行為の オンパレードです。これらの投稿は、若いライダーに悪影響を与え、unsafe な行動を助長する可能性があります。
ツーリング中も、実際の景色や仲間との会話を楽しむことよりも、投稿用の写真撮影に執着します。その結果、バイクツーリングの真の醍醐味である、自然との一体感や仲間との絆を味わうことができていません。
彼らの行動は、バイク本来の楽しさを矮小化し、表面的な自己顕示欲に終始しているという点で、非常にダサいと言えるでしょう。
3. マウンティングマニアライダー
マウンティングマニアライダーは、常に他人より優位に立とうとする態度が特徴的です。彼らは、バイクの排気量、価格、ブランド、カスタムパーツなどを誇示し、他のライダーを見下そうとします。
彼らの会話は、自身のバイクのスペックや改造内容の自慢で溢れています。初心者や小排気量バイクのライダーに対しては、露骨に軽蔑的な態度を取ることもあります。
ツーリングスポットでは、必ず目立つ場所に愛車を駐車し、周囲の反応を窺います。他のライダーが近づいてくると、すかさず自慢話を始め、相手のバイクの欠点を指摘します。
彼らは、バイクを単なるステータスシンボルとしか見ておらず、走る楽しさや仲間との交流といったバイクライフの本質を理解していません。その結果、真の仲間を作ることができず、
孤立していくことも少なくありません。このような態度は、バイクコミュニティの和を乱し、新規ライダーを遠ざける要因となっています。
バイクの魅力は個々の好みや楽しみ方にあり、他者を批判することではないという点を、彼らは理解していないようです。
4. 安全軽視ストリートファイターライダー
安全軽視ストリートファイターライダーは、公道を自身の playground と勘違いし、危険な運転を繰り返します。彼らは、安全性よりもスリルや見栄えを重視し、自身と周囲を危険にさらしています。
彼らの特徴は、半袖・短パン・サンダルといった危険な服装での走行です。「暑いから」「面倒くさいから」という理由で、適切な防護服の着用を拒否します。
ヘルメットも被らないか、不適切な装着方法で使用することがあります。運転面では、急加速、急減速、急旋回などの aggressive な運転を好みます。
また、ウィリーやスタンディングなどの危険な技を公道で披露することもあります。これらの行為は、他の道路利用者に恐怖を与え、事故のリスクを高めています。
整備面でも問題があり、見た目を重視するあまりブレーキやサスペンションなどの重要部品のメンテナンスを怠っていることがあります。
彼らの行動はバイク乗りに対する社会の批判的な見方を助長し、交通規制の強化につながる可能性があります。真のライダーは、自身と他者の安全を最優先すべきであり、公道でのマナーを守ることの重要性を理解すべきです。
5. 頑固オールドスクールライダー
頑固オールドスクールライダーは、時代の変化を受け入れず、古い価値観にしがみついています。彼らは、「昔のバイク文化」を美化し、現代のライダーや新しい技術を一切認めようとしません。
彼らは、電子制御システムやABS、トラクションコントロールなどの新しい安全技術を「本物のライダーには不要」と批判します。
しかし、これらの技術が事故防止に大きく貢献していることを無視しています。若手ライダーに対しては、「最近のライダーは根性がない」「基本が出来ていない」などと批判的な態度を取ります。
しかし、時代とともに変化する交通環境や社会情勢を考慮せず、単純に過去の経験だけを基準にしています。ツーリングでは、スマートフォンやGPSの使用を拒否し、紙の地図だけで目的地を目指します。
これは一見ロマンティックに見えますが、実際には無駄な時間と燃料を消費し、緊急時の対応力も低下させています。彼らの頑固な態度は、バイク文化の発展や新しいライダーの参入を妨げる要因となっています。
バイク文化は時代とともに進化すべきであり、新旧の良いところを融合させることで、より豊かなバイクライフを築けるはずです。
まとめ
今回のように「ダサい」という切り口でバイクとライダーを見てみると、意外な気づきがあったのではないでしょうか。ここで重要なのは、これらのランキングを単なる批判や揶揄として受け取るのではなく、バイク文化の多様性と進化の過程として捉えることです。
「ダサい」と評価されたバイクの中にも、革新的な技術や大胆な挑戦が隠れているかもしれません。また、「ダサい」ライダーの行動の裏には、バイクへの深い愛情や情熱があるのかもしれません。
このランキングを通じて、私たちは自分自身のバイクライフを振り返り、本当の意味でのカッコよさや楽しさとは何かを考える機会を得られたのではないでしょうか。
最後に、バイクの魅力は多様性にあります。人それぞれの好みや価値観があり、それこそがバイク文化を豊かにしている要因です。
「ダサい」か「カッコいい」かは重要ではありません。大切なのは、自分なりのバイクの楽しみ方を見つけ、それを尊重し合える文化を育むことです。