オートバイ用サイドバッグの選択肢は豊富で、固定しておけるタイプから大きめのものまで、目移りするほどたくさんあります。
サイドバッグを選ぶ際に考慮すべき点には以下のようなものがあります:
- 常時取り付けるタイプかどうか
- 片側だけで足りるか、それとも両サイドが必要か
- 雨の多い地域での使用を考慮した防水性の有無
常時装着可能なバッグのサイズや、取り付けの際に気を付けるべきポイント、さらには雨天時に強い材料を使った推奨バッグについて、詳しく説明します。
バイクのサイドバッグをつけっぱなしにする時の注意
絶えず身につけているアクセサリーには、十分な注意を払うべきです。夏場の暑い日差しの中で長時間外出する際は、特に気を付けましょう。
汗や紫外線による影響を最小限に留めるためにも、こまめなお手入れを心がけることが大切です。また、皮膚に直接触れることが多いアクセサリーは、アレルギー反応を引き起こす可能性があります。
使用する際には、その点をふまえた上で選ぶようにしましょう。どうしても外せない場合は、肌との接触部分を清潔に保つことが重要です。
サイドバッグの取り付け時の注意事項
サイドバッグを取り付ける際は、設置位置に特に注意する必要があります。バイクを運転している最中の横揺れが原因で、バッグがマフラーと接触してしまうことが考えられるからです。
また、チェーンカバーがないタイプのオートバイにチェーン側にバッグを取り付けると、チェーンとバッグとが干渉する可能性もあります。そのため、取り付けを行う時は、干渉を避けるようしっかりと確認してください。
サイドバッグのためのバッグサポートの重要性
モーターサイクル用のサイドバッグを選ぶ際は、マフラーやチェーンに接触しない適切なサイズを選ぶことが大切です。一方で、接触しないサイズのバッグは、その分容量が限られてしまい、小物の収納には適していても大きな荷物を運ぶことは難しくなります。
そこで役立つのが、サイドバッグサポートです。これは、大容量のバッグを車体に取り付ける際に、固定を助け、さらにはバッグと車体との間に隙間を確保することで、バッグがマフラーやチェーンと干渉するのを防ぐ役割を果たします。たとえば、「GB350」のキジマ製サイドバッグサポートは、取り付けを簡単にし、干渉を防止するために設計されています。
もし、サイドバッグを常用するなら、バッグサポートを取り付けておくことは非常に推奨されます。汎用品ではなく、あなたのバイクの車種に特化して設計された製品を選ぶことが望ましいでしょう。
汎用品は取り付ける際の固定点が限られており、安定性に欠ける場合があります。対して、車種専用に設計された製品は、多くの場合固定用のボルトが多数あり、確実に固定できるため、より安心感を得られます。
片側、両側メリットデメリット
片側だけサイドバッグの利点と欠点
メリット | デメリット |
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スタイリッシュでかっこいい | バランスが悪くなる |
値段が安い | 収納があまりできない |
マフラーに干渉しない |
片側だけ設置したサイドバッグは、同じ両方タイプのものに比べて安価に購入できるメリットがあります。 バッグをチェーン側に取り付ければ、マフラーと干渉する心配もなく、見た目もシャープに決まります。 しかし、バッグに重たい荷物を入れた場合は、車体のバランスを崩してしまう可能性があるため、曲がる際などは特に注意が求められます。
両側タイプのメリットとデメリット
メリット | デメリット |
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収納スペースが豊富 | コストが高め |
重心が安定している | マフラーへの干渉の可能性 |
デザインが魅力的 | タンデムが不可になる場合がある |
両側タイプの場合、たとえば20リットルを二つ使えば、かなり多くの収納が可能になります。片側だけの場合と比較すると、荷物の重量が両側に分散されるため運転のバランスを保ちやすくなります。
アップタイプのマフラーを使っている場合は、マフラーにバッグが干渉することがありますので注意が必要です。コストに関しては、製品によって異なりますが、一般的に片側タイプの二倍程度になる傾向があります。
バッグサポートが不要で装着できるタイプを選ぶことで、バッグサポートにかかる費用を節約できるため、そうしたモデルを選ぶのがおすすめです。ストレートタイプのマフラーを採用するアメリカンタイプのバイクには、両側タイプのバッグが特に似合います。
タンデム時の支障要因と対策
バイクでのタンデム走行の際、サイドバッグが片方あるいは双方にあるときには、ステップを使うスペースが狭まり、足を置けなくなることがあります。特に頻繁に二人乗りをする方は、バッグが足元に干渉しないようなサイズを選ぶか、別の荷物の積み方を考えることが大切です。購入を検討する際には、この点に注意して選ぶことが重要です。
主な材質は3種類
ポリカーボネートタイプ
タナックス(TANAX)のMOTOFIZZサイドバッグ「カービングシェルケース」は、ブラックカラーで片側16Lの収納能力を持ちます。このサイドバッグは、両側面にポリカーボネート素材を使用しており、見た目のハードさと耐久性を兼ね備えています。
そのほかの部分はポリエステル製で、水に強い構造になっています。これにより、防水性が向上し、さまざまな天候条件下での使用にも耐えられる設計となっています。
このサイドバッグは、スピード感溢れるレーシングモデルから長距離旅行に適したツアラーモデルなど、最新のバイクにも広く適合します。ただし、完全防水ではないため、雨天時はインナーポーチなどを利用して荷物を保護することをおすすめします。
合成皮革(PVCレザー)の魅力
タナックス (TANAX) アメリカンサイドバッグ3 モトフィズ(MOTOFIZZ) MFA-8 (容量20ℓ)は、合成皮革であるPVCレザーを使用しています。この素材は雨に比較的強い特性を持っています。
さらに、定期的に撥水スプレーでケアを施すことで、雨から中の荷物を効果的に守ることができます。ただし、合成皮革は加水分解のリスクもあるため、加水分解事件に注意し、雨に濡れた後はその日のうちに念入りに拭き取り乾燥させることが大切です。
アメリカンバイクとの相性も抜群で、そのスタイルをより引き立てるアイテムです。
布製品について
アーミーバッグとして知られる「US ARMY サイドバッグ(アーミーサドルバッグ)サンドベージュ ARMY(SAND)」は、堅牢な印象のアイテムです。
このような布製のバッグには基本的に防水性は備わっておりませんが、内部がビニール素材で作られているバージョンは水の侵入を抑える機能があります。また、撥水スプレーを使用して、撥水性を強化することもできます。
このバッグはレトロな魅力があり、クラシックなバイクとの相性も抜群です。
防水バックと組み合わせて濡れ対策を
確かに防水機能を備えたサイドバッグも存在しますが、それが完璧な防水を保証するわけではありません。大切な荷物を濡らさないためには、先に防水バッグに収めた上でサイドバッグへと入れることをお勧めします。
例えば、「コミネ(KOMINE) バイク用 WPコンパクトドライバッグ10」はオススメの一品です
また、一部のモデルには防水バッグが同梱されている場合もありますので、サイドバッグを固定したままでもこれらの防水バッグを利用することで、安心して長時間の走行を楽しむことができるでしょう。
片側サイドバッグおすすめ
デイトナ ヘンリービギンズサイドバッグ10L
容量 | 8.10.15.20.30L |
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材質 | 布 |
サイズ | 42.2×34.5×6.5cm(10L) |
レビュー | ☆4.5 |
価格 | 4800円~ |
片側に装着するタイプでは、8L、10L、15Lのバリエーションを揃えており、20Lと30Lは両側につけるモデルとなっています。クラシカルなデザインで、レトロなスタイルのバイクにぴったりのサイドバッグです。特に8Lモデルは防水性に優れていることが特徴です。バッグ自体には別売りのバッグサポートを取り付けることができます。
デザインについては、「デザインが気に入った!レトロな色合いが良く、ちょうど良いサイズ感だ」と高評価の声が多く聞かれます。しかし、「防水性について不安があるため、別売りの防水カバーが欲しい」という意見も見受けられます。
デイトナ ヘンリービギンズサイドバッグ9L
容量 | 9.12.13.18.22L |
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材質 | 合成皮革 |
サイズ | 27.0×36.0×12.0cm(12L) |
レビュー | ☆4.5 |
価格 | 11340円~ |
洗練されたシンプルなデザインが特徴の合成皮革製サイドバッグです。防水機能ありとそうでないモデルがラインナップされており、アメリカンバイクやネオクラシックスタイルのオートバイにもマッチします。なお、取り付けには別途サイドバッグサポートが必要です。
本製品の使用例として、「デザインが秀逸で、ホンダ・レブルにぴったりである。機能性に優れながらも価格が手頃」と肯定的な意見が多く寄せられています。また、デグナー製品との価格差もあり、多くのお客様がこちらの商品を選んでいるとのことです。
一方で、「金具部分の錆びやすさや9Lサイズの容量不足」といったご指摘もありました。濡れた際は速やかに水気を除去すること、またサイズはアメリカンタイプのバイクオーナー様には18Lサイズを選ばれる方が多いという情報もございます。ご用途に沿ったサイズ選びをされることをおすすめします。
DEGNER(デグナー)のナイロン製サイドバッグ詳細
容量 | 17L |
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材質 | 合成皮革、ナイロン |
サイズ | 33.0×42.0×16.0cm |
レビュー | ☆4 |
価格 | 16500円~ |
デグナーの合成皮革を採用したサイドバッグは、本格レザーにも劣らない風合いを持ち、綿密なデザインが特徴ですが、デイトナの製品と比較すると価格帯は少々高くなっています。
利用者からは「見た目がスタイリッシュでかわいく、予想以上に多くの荷物が収納できる」との声もあり、日帰りのツーリングには充分な容量を提供します。
一方で、「金具の故障や鍵がかけられないといったトラブル」の指摘もあり、ダブルファスナーを採用していないため、防犯のための施錠には独自の工夫が求められることに注意が必要です。
Kemimoto
容量 | 10.15L |
材質 | 合成皮革 |
サイズ | 37.0×26.0×14.0cm(10L) |
レビュー | ☆4 |
価格 | 9300円~ |
10L容量で盗難対策も万全なダイヤロック付きモデルです。また、水をはじく撥水加工が施されており、耐水性能も備わっています。ただし、バッグの安定性を高めるバッグサポートは、この商品には含まれていないため、別途の購入が必要となります。特にアメリカ製のバイクにマッチするデザインで、多くの好意を集めています。
実際に使用した方からは「コストパフォーマンスが高く、頑丈で、価格以上の価値がある」という肯定的な意見を多く頂いております。一方で、「デイトナやデグナーと比べて遜色がないか」という価格と品質を比較する声も聞こえます。販売数が多いこの商品は、低価格ながらも、若干の品質の違いはあるものの、概ね納得のゆく範囲内と言えるでしょう。
ラフアンドロードシングルサドルバッグ
容量 | 9.5L |
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材質 | 合成皮革×布 |
サイズ | 36.0×31.1×14.5cm |
レビュー | ☆4 |
価格 | 12000円~ |
選べるカラーは、個性的なカーキとスタイリッシュなブラックの2種類。独創的なデザインの一つに、持ち手がついた便利なジッパー式のメイン開口部があります。また、十分な防水性を確保するためのレインカバーも同梱されています。
利用者からは「落ち着いたデザインでミリタリーテイストがあり、かっこいい」という肯定的な意見が寄せられていますが、「使い続けると変色してきた」という指摘も見られます。防水性に対する懸念も共通していますが、カラーのバッグで変色を気にする方は、3M社のUV防水スプレーを用いることで、色あせを抑制できるため安心です。
こちらのリンク から商品を確認することができます。
また、バイク用品を取り扱うショップにおいては、防水スプレーが様々にラインナップされており、14種類のおすすめ商品を集めた情報がこちらで紹介されていますので、ぜひ参考にしてみてください。
両サイドバッグのお勧めポイント
サイドバッグは日常の持ち歩きはもちろん、アウトドア活動にも非常に役立つアイテムです。利便性と実用性を兼ね備えた両サイドバッグは、一度使用するとその便利さから手放せなくなる方も多いでしょう。以下では、その魅力について詳しく説明します。
デイトナの特徴
容量 | 10L×2 |
材質 | 布 |
サイズ | 28.0×35.0×10.0cm |
レビュー | ☆4.5 |
価格 | 9130円~ |
バッグサポートがなくても手軽に装着できる一対のバッグです。シートの幅にフィットするように、バック連結部分の長さを調節することができます。購入者からは「取り外しが手軽で、コストパフォーマンスが良い」という評価が多数寄せられています。一方のみでは収納量が不十分な方にとって、この製品は特に推奨されています。
タナックス アメリカンサイドバッグ4の詳細
容量 | 10L×2 |
材質 | 合成皮革 |
サイズ | 25.0×34.0×15.0cm |
レビュー | ☆4 |
価格 | 16000円~ |
このバッグは荒々しさを感じさせるアメリカンスタイルのサイドバッグです。片側10Lというコンパクトながら十分な収納能力を備え、バイクに常に取り付けておいてもさりげない存在感を発揮します。
評判としては「スタイリッシュで質も良く、価格も手頃」といった好意的な意見が多く聞かれます。タナックスの製品はその信頼性から、「バッグと言えばタナックス」と評されるほどです。
ただし、「完全防水ではない」とか「使っているうちに錆が生じた」という指摘もあり、防水機能を重視する場合には防水バッグと組み合わせることをおすすめします。
デイトナヘンリービギンズ サイドバッグ16+16L
容量 | 16L×2 |
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材質 | ポリエステル |
サイズ | 26.0×46.0×18.0cm |
レビュー | ☆4 |
価格 | 14200円~ |
このバッグはネイキッドタイプやスポーツタイプのバイクに適しています。収納力は16リットル×2の大容量を誇り、さらに防水のレインカバーも付属しており、専用のバッグサポートを使わずにそのまま取り付けることができます。
利用者からは「充分な収納力に加えて取り付けが簡単である」「マフラーとの干渉がない」といった理由で高評価を受けています。特にアップタイプのマフラーと干渉しない設計がなされているため、安心して使用できます。
GSロゴ サイドバッグの詳細
容量 | 20L×2 |
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材質 | 合成皮革 |
サイズ | 30.0×42.0×15.0cm |
レビュー | ☆4 |
価格 | 9200円~ |
DEGNER(デグナー)のサイドバッグについて
容量 | 12L + 20L 計32L |
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材質 | ナイロン |
サイズ | 33.0×42.0×14.0cm |
レビュー | ☆4.5 |
価格 | 29,920円〜 |
DEGNERブランドから登場のこのサイドバッグは、左右で異なるサイズ設計がされています。マフラーに接触することなく装着できるよう、右サイドのバッグは小さめにデザインされています。この特徴はマフラーによる干渉の問題を抱えるライダーには非常に魅力的です。
取り付けが容易であり、見た目も安価には見えず、良い質感があるとのレビューが寄せられています。製品のクオリティの高さがうかがえます。
ただし、価格が約3万円となるため、予算と相談が必要でしょう。もしもマフラーとの干渉で困っているのなら、このモデルの検討をお勧めします。
まとめ
サイドバッグを装着する際は、干渉を避けるための工夫が必要です。
- マフラーやタイヤ、チェーンと接触しないようにバッグサポートの活用を心がけましょう。
- サイドバッグの取り付けにより、バイクの二人乗りが不可能になる場合があります。
長期間そのままにしておく場合は、特にマフラーやチェーンとの干渉に注意が必要です。積載能力の向上により、ツーリングをより一層楽しむことができます。
ご覧いただき、ありがとうございました。