GSX-R125を最大限に力を引き出すための手順について、この内容でご案内いたします。力を引き出すには大きく分けて5つの方法が存在しています。
- ECUのプログラムを再設定すること
- 速度制限を解除する
- シリンダーの容量を拡大する
- スロットルの反応を良くする
- カムシャフトを高性能なものに交換する
GSX-R125をフルパワー化してパフォーマンスアップ!
GSX-R125を最大限に活かすためにはECUチューニングが高い効果を発揮します。ECUリマッピングはフルパワーを引き出すための重要なポイントで、燃料の流量や点火タイミングの微調整を行い、結果として馬力やトルクを向上させることができます。
最終的には、最高速度や加速力の向上が望めます。ECU改変は以下に示す2種類の手順で実施することが可能です。
1. 専門店の利用を検討
予算に余裕があり、リスクを避けたい方に最適です。設定が不適切だとエンジンにダメージを与える恐れがあるため、専門家によるECUチューニングは安心です。
専門店に直接持ち込むか、取り外したECUを送ることになるでしょう。費用の目安は、だいたい~8万円程度(税込)となります。
2.サードパーティ製ECU(サブコンピュータ)の設置の魅力
社外品ECUの魅力は、プラグアンドプレイが可能なカプラーオンタイプであったり、スマートフォンを用いたセッティング操作ができる点です。バイクを売る際は、簡単に元の状態に戻せるため、再プログラミングより手間がかかりません。
1.i-CON pro-performanceインジェクションコントローラー
- 製造者: 国内メーカー
- 特性: 独自のソフトウェアで簡便にセッティングでき、WindowsとMacの両方に対応しています。
- 機能: 出力制限を解除するだけでなく、点火タイミングや燃料噴射量を微調整することが可能です。
- 制造国: 日本
2.ENIGMA(エニグマ)
- 製造者: DILTS JAPAN(ディルツジャパン)
- 特性: カプラーに差し込むだけで手軽に取り付けられる
- 機能: 出力制限の解除の他、点火タイミングや燃料噴射量の微調整が可能で、設定はスマートフォンアプリで行えます。
- 制造国: 日本
3.インジェクションコントローラー Ver.2
- 製造者: WestPower(ウエストパワー、アメリカ)
- 特性: 特別なソフトウェアを使用し、セッティングが手軽にでき、WindowsとMacに対応しています。
- 機能: 出力の制限解除だけでなく、点火タイミングや燃料噴射量を細かく調整することが可能です。
- 制造国: 中国
さらに下記に述べるリミッターカットを施すことにより、最高速度を向上させることができます。
リミッターカットで最高速度向上
GSX-R125のパフォーマンスを最大限に活かすリミッターカットを実施すると、マシンは本来のポテンシャルを発揮しフルパワーで駆動します。
このセーフティー機能を解除することにより、最高速度が向上することは間違いありません。ただし、リミッターを外した状態で走る際には、事故が起きないように注意し、また、公道を走行する場合には道路交通法に則った速度制限を守る必要があります。
ボアアップキットで150㏄化
GSX-R125の性能を最大限に引き出す選択肢として、注目を集めるのがボアアップキットの導入です。このキットにより、以下のようなメリットが享受できます。
- 馬力の向上により、加速性能や最高速度が大きく改善されます
- 従来125㏄では走行が制限されていたバイパスや高速道路なども快適に走行可能になります
KN企画 アルミボアアップキット
近日販売予定:10月中旬より
ハイスロでアクセスのレスポンスを上げる!
これまでの解説では、ECUチューニングやリミッター解除などの手法にフォーカスしてきましたが、それに加えてアクセスのレスポンス向上はまだまだカスタマイズの余地を秘めています。
ハイスロットルは、アクセル操作の反応角度を短縮することで、アクセルを踏み込んだ際のエンジンの応答速度を向上させ、より直接的な加速感を得られる役立つカスタムパーツです。
また、ハイスロの採用による低回転域での扱いづらさはさほど心配することなく、手軽に試せる改善策と言えるでしょう。
GSX-R125の高回転性能アップ戦略
GSX-R125の性能を最大限に発揮させる方法として、ハイカムの取り入れが効果的です。ハイカムを導入することで、高回転でのエンジンの性能を向上させ、馬力とトルクが増加します。
しかしながら、現状ではどの製造業者からもハイカムシャフトの提供は行われていない状況です。
GSX-R125フルパワー化の概要とコスト
GSX-R125を最大限に力強く改造する手法について述べました。バイクの性能向上を目指す際には、予想されるカスタムには10万円を超える費用が必要となることが分かります。
そのため、数多くのGSX-R125オーナーが毎月、自らのバイクを市場に出しています。もし改造を計画されているのであれば、作業を行う前に、現在のバイクの査定価格を確認しておくことをお勧めします。