バイク免許の取得に向けて教習所を訪れる際、何を持参すれば良いのか戸惑うことがあります。
バイク教習必要な持ち物とは?もしレンタルが可能なら、わざわざ揃える必要はないのでしょうか?
そういった疑問に応えるための情報をお届けしましょう。
私はかつて12年間教習所の教官として務めておりました。
バイク教習の際に必要となる持ち物には、特定の条件があります。
何も考えずに準備してしまうと、使えなかったり、結果的に無駄な出費をすることになり得ます。
ここでは、教習所で実際に使用できるバイク用具を4つピックアップしてご案内します。
感染症の影響で、多くの教習所が一部のレンタルサービスを停止しているのが現状です。
本記事をしっかりと確認の上、必要な持ち物をそろえておくことをお勧めします。
バイク教習でヘルメットはいる?欠かせない持ち物5選
バイクの教習をスムーズに受けるためには、指定された服装を用意する必要があります。適切な装備をしないと教習を行うことができないため、事前に必要なアイテムをチェックしておくことが大切です。以下に挙げた5つのアイテムをしっかり準備し、教習に臨みましょう。
- ブーツ
- グローブ
- ヘルメット
- 長袖・長ズボン
- レインウェア
ブーツ選びのポイント
安全なライディングを心掛けるために、次のような条件を満たすブーツを選びましょう。
- ヒールがついていること
- くるぶしを覆う高さがあること
紐のあるブーツは、運転中に紐が絡むリスクがありますので、多くの教習所が使用を控えるよう指導しています。
教習所教官推薦のブーツ
教習所の教官からも推奨されるKOMINEブランドの防水ブーツがあります。バイク教習での雨の日は体温が低下し、特に足先が冷たくなりがちです。そんなときでもこの防水ブーツを履けば、一般的な雨水は浸み込まず、足を快適に保つことができます。
1000人以上を指導した私の推薦する女性用ブーツ
バイク免許を取得する多くの女性ライダーが直面する問題があります。
- 自分に合ったサイズのブーツが見つからない
- バイクに跨った際、足が地面に届かない
こうした課題をクリアできるのが、ロッソスタイルラボのライダーブーツです。女性専用のライディングアイテムを提供するこのメーカーは、女性がバイクを操作しやすいデザインにこだわっています。
- 厚底で足がしっかりと地面につく
- ヒールがあるので走行時の姿勢が安定
- 防水加工で雨の日も快適に教習が可能
さらに、おしゃれなデザインが魅力的で、ツーリング先での散策でもファッションに馴染むので、ライディング時だけでなく普段使いにも最適です。
グローブの選び方
教習所によっては軍手の利用を許可しているところもありますが、転倒時に手を怪我しやすいため強度の高いグローブを選ぶことをお勧めします。特に、防寒用の厚手のグローブは指の自由度が低下するため、バイク操作が難しくなり危険です。バイク操作にはグローブが重要な役割を果たすため、慎重に選択してください。
おすすめのオールシーズン対応グローブ
次にご紹介するのは、男女問わず使用でき、教官からも推奨されるグローブです。私自身も教習中ずっとこちらを愛用していました。
- 透湿性と防水性に優れた防寒機能付き
- グローブを装着した状態でスマートフォンの操作が可能
- 立体的なパターン設計でグリップしやすく操作性が向上
- 内蔵型のCE規格適合ナックルガードによる安全性の向上
- 夜間の視認性を高めるリフレクターを装備
- 手のひら部分に振動吸収のAIR GELRパッドを配置し操作性を向上
スリムなデザインで、バイク操作もストレスフリー。冬用グローブですが、夏場に使用しても違和感は少なく、非常におすすめです。
教習用ヘルメットの選び方
教習所で使用するフルフェイスヘルメットやジェットヘルメットを揃える際は注意が必要です。以下の点に留意して選択してください。
- PSCマークやJISマークなど安全規格に準じたもの。
- あご紐が適切に調節でき、指一本が入るほどの余裕を持たせて装着できること。
- 一度も落下させたことがなく、新品同様の状態のもの。
- 頭部を動かしてもずれにくいもの。
なお、以下のヘルメットは教習所では使用できません。
- 半キャップタイプのもの。
- カラーシールドが付いたもの。
- バイク用でないその他のもの。
125cc以下のオートバイに使用される半キャップヘルメットは教習での使用が認められていません。また、カラフルなシールドやスモーク加工されたものも不可とされていますが、シールドを開いた状態であれば教習中の使用が可能です。
実際の教習では、受講者の視線の取り方などが評価の対象になるため、カラーシールドは避けることが求められます。デザインに関してはお好きなものを選んでいただけます。
高価なヘルメットは教習後に
スタイリッシュで洗練されたヘルメットは教習所でも人気ですが、バイク初心者の方が教習中に転倒することは珍しくありません。愛着のあるヘルメットを傷つけたくない場合は、教習所を卒業するまでの間、本命のヘルメットは大切に保管することをお勧めします。
長袖と長ズボンを選ぼう
バイクを操作する際、季節を問わず、長袖と長ズボンを着用することで事故時の怪我のリスクを減らし、疲れも少なくすることが推奨されます。特にウェアの選び方に注意が必要なのが夏場です。
次のような服装は、教習を受けられないことが多いです:
- 半袖
- 短パン
- 七分袖
- 半袖にアームカバーを重ねたもの
しかし、教習所によってはアームカバーを許可している場合もあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
必要なレインウェアについて
一部の自動車学校では今もレインウェアの貸出を行っていますが、在庫の入れ替えが少ないため多くのレインウェアは撥水機能が低下しています。そうなると、教習所から借りたレインウェアでは内部への水の侵入に悩まされがちです。
プロの指導員が推奨する高性能レインウェア
市場に出回っているオートバイ用レインウェアの多くは耐水圧が20,000mmですが、KOMINEブランドの雨具はさらに上を行く初期耐水圧27,000mmを誇ります。撥水スプレーなどの適切なメンテナンスを行えば、長期にわたって快適に使用することが可能です。
レインギアの主な特徴は以下の通りです。
- 初期耐水圧が27,000mm
- 上下が分かれたセパレートタイプ
- 取り外し可能なフードがある
- 背面に換気機能付きで蒸れを軽減
- サイズやカラーの選択肢が豊富
レインウェアにとって最も重要な性能は、水が浸透しないこと。27,000mmの耐水圧を持つ商品でありながら1万円以下の価格帯は他では見つけられません。
バイク教習で用意しなくてOKな持ち物→プロテクター
通常、バイク教習に必要なプロテクターは教習所でのレンタルが可能です。入校予定の教習所での利用の可否は事前に確認すると安心です。
ただし、複数の人が利用するため、ゴムバンドの伸びによるフィット感の低下が生じることがあります。特に体の小さい方はサイズが合わず、プロテクターをきちんと装着できないケースも頻発していますので注意が必要です。
教習所で実際にプロテクターを付けてみて、その安全性を徹底的にチェックすることが推奨されます。バイク教習中に命に関わる事故が発生している実例も存在しているので、油断は禁物です。
合宿免許でスムーズにバイク免許を取得しよう
バイク免許の取得は、他の免許取得よりも、延期となる可能性が格段に高いものです。その主な理由として、教習生が十分な技術を習得するまで、教官が手出しできず、事故の危険を伴うため、次のステップに進むことができないケースが多いのです。
一方で、通学方式で免許を取ろうとする際には、日常の職務や学業と並行して教習を受けるため、予約の取りづらさやスケジュールの都合から、バイクの操作感覚を忘れがちな人々が後を絶ちません。
それに対して、合宿免許を選べば、短期集中で修了するスケジュールが組まれており、毎日コツコツとバイク操作の練習を続けることが可能です。すると、検定試験にも第一回で合格しやすくなるなど、学習効果は大きく高まります。
さらに、費用の面でも合宿免許は圧倒的にコストパフォーマンスが良くなっています。連続した休日を利用して、気軽にバイク免許を取得してみるのはいかがでしょうか。
合宿免許の素晴らしさをいくつかお伝えします。
合宿免許の8つの魅力
- 通学よりもお手頃な価格
- 短期間で運転免許が取得可能
- 追加教習や宿泊が無料で保証されている
- 新たな出会いがたくさん
- 観光地の特典を楽しめる
- ビュッフェスタイルの食事や地元の特産品を味わえる
- 高級ホテル顔負けのレジャーサービスを提供
- 交通費の支給があるため、評価の高い教習所を選べる
合宿免許はその多くの利点から、人気の教習所の予約が早くもうまってしまうことが多いです。実際、通学の場合とは異なり、合宿免許は定員が設けられているので、早めの行動が求められます。典型的なのは、1〜2ヶ月前に予約を完了させることです。ですから、「早すぎる」という心配は無用。是非とも早い段階で、お目当ての教習所の予約を確保してください。