普通二輪免許の学科は難しい?試験の難易度について
多くの人が気にする合格率は、確実に難しさを物語っています。私が勤める教習所でも、合格率は50%程度であることは珍しくありません。また、地域によって学科試験の難易度が異なるという噂は事実で、特に愛知県は低い合格率で知られています。事故の多い地域ほど学科試験が厳しくなる傾向があるようです。
しかしながら、心配する必要はありません。一般的に「確率的に難しい」と言われるものの、他の受験生と競い合うわけではなく、90点以上を取得すれば誰でも合格できるのです。もちろん無勉強では合格は望めませんが、適切な勉強をすれば十分に合格圏内に達することができます。
では、具体的にどのような学習方法が良いのでしょうか。
効果的な勉強法の秘訣
試験問題を覚え込むことが、勝利への第一歩であると考えています。私自身が学科試験で2度不合格になった後、経済的な負担や時間の浪費を避けるため、「たった1日」の集中学習を決行したところ、見事合格を果たすことができたのです。この時使用した勉強法は、ズバリ「問題を暗記する」という方法でした。
教員を経験して気付いたのは、暗記が効率の良い学習方法であることと、その理由は「学科試験にはよくひっかけ問題が含まれている」という事実にあるのです。教科書の内容をいくら覚えていても、ひっかけ問題の罠にかからないで正解するのは容易ではありません。
例えば、「夜間運転は特に危険視されるため注意が必要」という問題に対する正答は不正解です。なぜなら、夜間に限らず日中の運転においても常に注意が必要だからです。文脈を読み解かなければならないこのような問題は、ただ単に教科書内容を暗記しただけでは解答できません。
従って、頻出する問題を逐一暗記することで、合格の可能性は格段に高まります。教習所のホームページにて模擬試験が受けられるシステムを利用している方は、そちらで練習することをお勧めします。そうでない方は、書店などで購入できる問題集を利用し、とにかく問題演習を重ねましょう。また、指導員に「よく出るひっかけ問題について教えてほしい」と尋ねて見るのも一つの良い手段です。
試験中に気を付けること
イラスト問題を誤答するとペナルティが重い
クイズの終盤に設定されているラスト5問はイラストを用いた問題です。それぞれのイラストに関連する問いが3つ設けられており、もしこれらの問いに対して1つでも不正解を出してしまうと、ペナルティとして2点減点されます。しかし、イラスト問題自体の難易度は必ずしも高くはありません。したがって、慌てずじっくりと答えを導き出すよう心掛けましょう。
落ち着いて問題に取り組む重要性
学科試験は合計で50分の時間制限の元、95問が出題されます。多くの人が時間に追われて問題文を大急ぎで読むことが多いですが、じつはこの時間内で余裕を持って解答可能な設定となっています。短時間で問題を解いてしまうことは、私の経験上推奨できません。その理由としては、余裕を持って問題にアプローチすることにより、不必要な疑念を抱かずに済むからです。答えを深読みしすぎると、まるで問題が全て罠であるかのように錯覚し、結果的には混乱を招く恐れがあります。したがって、見直しの必要がないように、一問一問を丁寧に解き進めることが肝心です。
最後に
何はともあれ、対策としては学習に励むことが全てです。正直なところ、学科試験にパスするためには勉強あるのみ。試験には料金が発生するため、余分な費用がかからないようにすることが皆さんにとって得策だと考えています。